「List5. 「好き」なモノを扱う」 時代を生き抜く女のチカラ! 30歳までにしたい10のシゴト
夢中になれるブランドに関われる仕事だったから
キャリアが自然と形成されていきました。
広瀬圭さん(31歳)
ブランドマネージャーのアシスタント
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子どもの頃からジュエリーが大好きだった広瀬さんは、新卒でジュエリーを総合的に扱う株式会社 柏圭に入社。同時期に立ち上げられたブラウンダイヤモンドチームに配属される。営業アシスタントからスタートし、その後営業、企画、在庫管理などチーム内のあらゆる仕事に関わってきた。現在はその実績を買われ、ブランドマネージャーのアシスタントとして活躍。そんな広瀬さんが語る「好き」を仕事にして手に入れたキャリアとは――
「ジュエリーに憧れる普通の女の子」からブランド立ち上げに関わるビジネスマンへ
ダイヤモンド、ルビー、パールなど、女性なら誰もが憧れる美しいジュエリー。現在、国内屈指のトータルジュエリー企業である株式会社 柏圭に勤務する広瀬圭さんも、ジュエリーへの憧れから、仕事を選んだ女性の一人だ。小さい頃から、紙を指輪のカタチに切り抜いたり、キラキラしたものを集めて遊ぶことが大好きだったのだそう。
「ただ、仕事として現実的に考えるようになったのは就職活動時代ですね。ちょうどその頃、知人の結婚式で初めて、母に借りたジュエリーを身に付けたんです。アパレル感覚で身に付けられる『アクセサリー』は、それ以前にも気軽に身に付けていたのですが、宝石の入った『ジュエリー』は、より女性を輝かせてくれることを実感しました。また、大切な人生の節目で贈られ、人の心を豊かにしてくれるものであることも、仕事にしたいと思うきっかけになりましたね」
同社に入社後、広瀬さんが配属されたのは、当時新設されたブランド事業部のブラウンダイヤモンドチーム。一般的に馴染みのある白色ではなく、“茶色いダイヤモンド”を展開するチームだ。
「茶色のダイヤモンドは、当時まだ世間的に馴染みがありませんでした。でも、実際に見るとシャンパンのようなゴールド色のものから、チョコレート色、ハニー色まで幅広く、とても美しいものばかり。茶色のダイヤモンドは白いダイヤモンドと比べると比較的安価で供給が安定している上、カットにこだわって美しく磨き上げられることで、より多くの人に喜んでもらえる商品になるのでは? と、ワクワクしながら仕事をはじめました」
大好きなジュエリーに関わる仕事に、気が付くと夢中になっていた
営業、在庫管理、企画など、さまざまな仕事を手掛けた広瀬さん。現在は、ブランドマネージャーのアシスタントとして活躍している。しかし意外にも、入社時には自身のキャリア形成などには、あまり興味がなかったのだと言う。
「正直に言うと、入社した時は、せっかく仕事をするなら、大好きなジュエリーに関わる仕事がしたいという単純な気持ちだけでした。だから、キャリア形成も積極的に考えたことはなかったですし、こんなに長く仕事を続けていることに、自分でも驚いています(笑)」
ただ、実際に仕事をはじめると、大好きなジュエリーを広めることを追求できることに大きなやりがいを感じている自分がいた、と振り返る広瀬さん。
「ブラウンダイヤモンドをもっと多くの人に知ってもらいたい、手にして喜んでもらいたいという一心で仕事をしていると、新しくチャレンジしたいことも、自然と増えていきました。ブラウンダイヤモンドというブランドの成長と一緒に、私自身も成長してきたといった感じです。だから、ブランドに強い愛着もありますし、今はこれからもできるだけ仕事を続けていきたいと思っています」
20代で蓄えた知識とノウハウを活かして、ブラウンダイヤモンドをスーパーブランドに成長させたい
チームの立ち上げ時から、様々な仕事に関わってきた広瀬さん。今やブラウンダイヤモンドチームになくてはならない存在となった。チームメンバーから頼られることも多い。
「今ではチーム内で一番、商品に関わるすべてのことに精通しているという自信があります。立ち上げ当時の、メンバーの人数も少なかった頃からこの仕事に携われたことで、20代の若手でありながら、意思決定を求められる仕事を数多く経験できたのも良かったと思っています。大好きなジュエリーを仕事にしたい、と思った就活時の強い気持ちが今の自分に繋がっていますね」
現在、ブラウンダイヤモンドは、「茶色のダイヤモンドといえば、カシケイブラウンダイヤモンド」と、業界内で広く認知され、「白の次のセカンドジュエリー」や「個性、自己表現のできるジュエリー」として、高い人気を誇っている。しかし広瀬さんには、ブラウンダイヤモンドをスーパーブランドとしてより成長させたいという目標があるのだとか。
「今は、日本全国の百貨店、ジュエリー専門店、チェーン店などで、もっと多く扱われるように、日々奮闘しています。また、最近では中国・アメリカなどでも需要が増えてきているので、今も勉強することはたくさんあります。これからは輸出・輸入に関する知識を増やし、ブランド力を高めていきたいと考えています」