転職市場ではそれをポテンシャルと呼ぶが、日々の仕事で忙しく働くなかでは気持ちがすさんでしまうこともある。急に前向きな気持ちで日々の行動を改めようとしても、ムリをしては心が違和感を感じるだけ。自分にポテンシャル評価につながる要素などないと悲観する人もいるかもしれない。
そこで自分の持つ隠れたポテンシャルを見つけるメソッドを、NLP(神経言語プログラミング)の専門家である中本雅子さんに聞いた。 「NLPとは、1970年代にアメリカのリチャード・バンドラーとジョン・グリンダーが心理学と言語学をもとに体系化した人間のコミュニケーションに関する新しい学問です」 NLPでは、人間の反応・行動パターンは幼少期からのさまざまな経験の積み重ねによって、「プログラミング」されたものだと捉える。プログラムのなかには、社会で生きるなかで有効に作用するものもあれば、悪く作用するものもあるわけだ。 NLPのさまざまなメソッドをひと言でいうなら、自分のプログラミング内容を知り、悪いプログラムをより良いプログラムに書き換えるための方法論といえる。そこで、20代SEを対象として効果が高いと思えるメソッドを中本さんにピックアップしてもらった。下の解説で示す5つのメソッドを、ぜひ試してみてほしい。 NLPのメソッドを実践するときは、アソシエイトと呼ばれる“その場に浸る”心理状態であることが重要です。その反対をディソシエイトと呼びますが、これは物事を斜に構えて皮肉るような姿勢。この状態でメソッドを実践しても、NLPの真の効果は得られません」 ネガティブな感情や気持ちは、こうしたちょっとした工夫で変えられる。それが自分の魅力の発見につながり、ひいては転職市場におけるポテンシャル評価につながるかもしれない。けっして急にすべてを変えようとせず、徐々に変わっていくのを待つくらいでいい。 「どうしても落ち込むときには指を鳴らすなど『キャンセル』の合図を決めるのも手。それをしたら悩みはいったん忘れるクセをつければ、自分の気持ちをコントロールできるようになりますよ」
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