転職ケーススタディー 異業界・異職種で劇的転身を遂げる！

完成品メーカー、部品メーカーを問わず、生産技術を担う若手エンジニアの積極採用が続いている。とはいえ、生産技術エンジニアとして活躍できる転職先はどうやって見いだしたらよいのだろうか。

扱う製品は変えず、設計開発などの他職種から生産技術者に転身する「同業界異職種」の転職と、生産技術という業務内容はそのままに、扱う製品を変える「異業界同職種」の転職。この2パターンそれぞれの転職ノウハウを、テクノブレーンの鈴木氏に聞いた。

「より良いモノづくりをしたいというこだわりを持ったエンジニアに適しているのが同業界異職種の転職です。設計開発の経験は企業にとってもポイントが高い要素なので、扱ってきた機器や、担当した製品、特殊な技術などがあれば、より詳しく自分の持っているスキルをアピールすべきですね」

製品開発と同時に設備開発を進めるコンカレントエンジニアリングを取り入れるメーカーが増える中、設計開発者が生産の最終段階まで管理できることが企業側の理想といえる。設計開発の経験は、転職活動をする上で非常に強い武器となる。

一方、生産技術に関する専門知識やスキルを持ったエンジニアの異業界転職も有益なキャリアアップが可能だ。

「生産技術の経験者は、即戦力。しかし、扱う製品を変える場合には注意が必要です。メーカーの企業説明会などでは、技術的なノウハウは公開されないことが多いので、入社した後に自分がどんな仕事を担当するのか見えにくい。面接段階で必ず確認しておきましょう」（鈴木氏）

どちらのパターンも、転職時に生産技術者として希望するキャリアアップの方向性が、その企業と合っているか確認することが重要。モノづくりのスキルを活用して企業および社会にどう貢献していくか――。エンジニアとしての姿勢が問われそうだ。