憂うつな気分、肩・腰・背中のコリ、会話不足から生まれる孤独感―。
これらが慢性的になってしまうと、体も心も疲れ切ってしまい、キャリアアップを志す気持ちが薄れてしまうもの。
そうなる前に、誰でもできるカンタンな“折れない体質”の作り方を紹介しよう。
これらが慢性的になってしまうと、体も心も疲れ切ってしまい、キャリアアップを志す気持ちが薄れてしまうもの。
そうなる前に、誰でもできるカンタンな“折れない体質”の作り方を紹介しよう。
Word/THEE FULL TENSION Photo/TAKASHI TOGAWA.YOTA AKAMATSU
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■ 今回お話を伺った方々
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長谷川病院勤務を経て、1996年にストレスケア日比谷クリニックを開院。心理テストなどの結果を参考にしてストレスを分析し、新しいライフスタイルの提案を行うなど、カウンセリングにも力を入れている |
大妻女子大学を卒業後、無添加冷凍食品メーカーで商品企画・開発を担当。2007年よりジャパン・フードコーディネーター・スクールで、フードプロジェクト事業をはじめ、食に関する幅広い分野に取り組んでいる |
競技選手から一般成人まで、幅広くパーソナルトレーナーとして、はり灸治療と運動指導を担当。ほかにもスポーツ施設などで、治療とともに柔軟性向上・競技力向上のための身体の動かし方を指導している |
毎日の食と行動を変えることが“折れないSE”への近道
苛酷な労働環境から、体も心も“折れる”SEが増えている。メンタルヘルスケア事業を手掛けるアドバンテッジ リスクマネジメントが2008年7月に発表した調査でも、IT・通信業界が最もストレスレベルが高い業界との結果が出ている。
その背景について、ストレスケア日比谷クリニックの酒井和夫氏は「SEの業務スタイルに問題がある」と分析する。
「論理的に考えて作業する詰め将棋のような業務を毎日こなしているため、脳の領域を使い過ぎていることが挙げられるのではないでしょうか」(酒井氏)
特にSEのうつ病には特徴があるという。モニターを見過ぎていることで引き起こされるドライアイや眼精疲労、脳の疲労などから業務効率が悪くなり、その後にうつ症状が表れると酒井氏は指摘する。
「ストレスはどこから来るか分からないため、多面的に予防することが重要になります。具体的には体と心の両面から体質を改善すること。ストレッチをするなど体を動かし、食生活の改善に努めると良いでしょう」(酒井氏)
「どんなに忙しくても、背伸びくらいはできるはず。折れない体質を作るために、ストレッチという運動を通じて、体から心へアプローチすることができるはずです」(鈴木氏)
耳・肩・骨盤が一直線であることが、折れない体を作る大前提とのこと。
「エンジニアは常にPCを使っているので猫背になりがち。猫背は呼吸が浅くなり、疲労が増す原因につながります」(鈴木氏)
時間的・体力的にストレッチができなければ、椅子に座るときの姿勢を意識し、椅子に座った状態で、1分間程度でできるストレッチをするなど、痛みを和らげることから始めてみよう。
「20秒のストレッチメニューを朝・昼・夜と3回やるだけでも、1週間程度で効果は現れます。無理せずに継続することが、体を変える秘訣と言えるでしょう」(鈴木氏)
「心が折れる原因には栄養素の偏りが挙げられます。男性は炭水化物を摂取し過ぎる傾向にあるので、バランス良く栄養を摂ることが重要です」(三井さん)
特に「たんぱく質」、「ビタミンC」、「ミネラル」の3つの栄養素の摂取が欠かせない。たんぱく質は免疫力の低下を防ぎ、ビタミンCは体の機能をスムーズにする働きがある。また、ミネラルの中でもカルシウムには、脳の情報伝達を活性化させる役割がある。
これらの栄養素を効率良く摂取するために「サプリメントを……」と考えがちだが、あくまでもサプリメントは栄養補助食品。サプリ漬けの生活は厳禁だ。
「和食中心で『1汁3菜』の食生活を心掛け、自分のデスクから離れて会話しながら食事をとると、心もリラックスできるものですよ」(三井さん)
その背景について、ストレスケア日比谷クリニックの酒井和夫氏は「SEの業務スタイルに問題がある」と分析する。
「論理的に考えて作業する詰め将棋のような業務を毎日こなしているため、脳の領域を使い過ぎていることが挙げられるのではないでしょうか」(酒井氏)
特にSEのうつ病には特徴があるという。モニターを見過ぎていることで引き起こされるドライアイや眼精疲労、脳の疲労などから業務効率が悪くなり、その後にうつ症状が表れると酒井氏は指摘する。
「ストレスはどこから来るか分からないため、多面的に予防することが重要になります。具体的には体と心の両面から体質を改善すること。ストレッチをするなど体を動かし、食生活の改善に努めると良いでしょう」(酒井氏)
折れない体は1分で作れる
ただ、体を動かす大事さは分かっていても、多忙ゆえに運動する時間がないのも事実。そこで、パフォーマンスアップのために体系化されたシステムを提供する『すとれっち塾』の鈴木和孝氏は、忙しい中でも簡単にできる運動があると語る。「どんなに忙しくても、背伸びくらいはできるはず。折れない体質を作るために、ストレッチという運動を通じて、体から心へアプローチすることができるはずです」(鈴木氏)
耳・肩・骨盤が一直線であることが、折れない体を作る大前提とのこと。
「エンジニアは常にPCを使っているので猫背になりがち。猫背は呼吸が浅くなり、疲労が増す原因につながります」(鈴木氏)
時間的・体力的にストレッチができなければ、椅子に座るときの姿勢を意識し、椅子に座った状態で、1分間程度でできるストレッチをするなど、痛みを和らげることから始めてみよう。
「20秒のストレッチメニューを朝・昼・夜と3回やるだけでも、1週間程度で効果は現れます。無理せずに継続することが、体を変える秘訣と言えるでしょう」(鈴木氏)
3つの栄養素で体が変わる!
食生活の変革も体質改善のポイントになる。フードコーディネーターを育成するジャパン・フードコーディネーター・スクールの三井愛さんは、3つの栄養素が折れない体質を作る要素になると話す。「心が折れる原因には栄養素の偏りが挙げられます。男性は炭水化物を摂取し過ぎる傾向にあるので、バランス良く栄養を摂ることが重要です」(三井さん)
特に「たんぱく質」、「ビタミンC」、「ミネラル」の3つの栄養素の摂取が欠かせない。たんぱく質は免疫力の低下を防ぎ、ビタミンCは体の機能をスムーズにする働きがある。また、ミネラルの中でもカルシウムには、脳の情報伝達を活性化させる役割がある。
これらの栄養素を効率良く摂取するために「サプリメントを……」と考えがちだが、あくまでもサプリメントは栄養補助食品。サプリ漬けの生活は厳禁だ。
「和食中心で『1汁3菜』の食生活を心掛け、自分のデスクから離れて会話しながら食事をとると、心もリラックスできるものですよ」(三井さん)
カラダ改善がSEを救う! 「折れない体質」を手に入れるカラダ改善Q&A