転職でキャリア「最適化」計画
技術者として長いキャリアを積んでからの転職だからこそ、得られたものも大きい。 仕事を変えて毎日を楽しく過ごしている彼らに、転職で一番変わったことを聞いてみた。 | 記事トップ | 1 | 2 | 3 | 次のページへ |
株式会社トランスコスモス・テクノロジーズ
執行役員 PMO推進室長
兜森 良昌 氏(43歳)
1984年、大手コンピューターメーカーに入社し、社内SEとして活動。退社後、2度の転職とフリーランスを経験し、2000年に現在の会社に入社。2008年より現職
執行役員 PMO推進室長
兜森 良昌 氏(43歳)
1984年、大手コンピューターメーカーに入社し、社内SEとして活動。退社後、2度の転職とフリーランスを経験し、2000年に現在の会社に入社。2008年より現職
キャリア16年目
兜森氏の転職活動
兜森氏の転職活動
START 2000.2
翌月に控えたフリーランスの契約切れを前に、以前の同僚から誘われる
翌月に控えたフリーランスの契約切れを前に、以前の同僚から誘われる
面接 2000.3
トランスコスモス・テクノロジーズで役員面接を受け、即日内定
トランスコスモス・テクノロジーズで役員面接を受け、即日内定
退職 2000.3
前職とのフリーランスとしての契約期間を満了し、入社に備える
前職とのフリーランスとしての契約期間を満了し、入社に備える
入社 2000.5
履歴書・職務経歴書などの必要書類は入社当日に提出
履歴書・職務経歴書などの必要書類は入社当日に提出
昨年から、トランスコスモス・テクノロジーズの執行役員を務めている兜森良昌氏。「自分の力を試したい」と、高校卒業後に新卒で入社した大手コンピューターメーカーを退社したのは入社6年目のことだった。汎用系からオープン系へとシフトする技術トレンドを追って転職を繰り返し、腕一本でやってきた兜森氏だったが、35歳になったころ、技術者としての岐路に立たされた。
「3歳の子どもを抱えて将来を考えた時、『起業するか、再び会社員になるか』という2つの選択肢で迷いました。どちらにせよ、いつかは自分も技術者から経営する側に行きたいと考えたのです」
そんな折、元同僚に入社を誘われたのが、トランスコスモス・テクノロジーズだった。
入社後数年間は個別の案件のほか、事業開発にも携わり、『Microsoft.NET』ベースのシステム開発や顧客向けコンサルティングなども担当した。その後は社内の教育部門に異動して人材育成に取り組み、再び現場に復帰してPMの支援にもあたるなど、多くの実績を残した。そんな活躍が高く評価され、2008年のトップ交代に伴い兜森氏は経営への参画を要請される。現在は執行役員兼PMO部門長として、社内のプロジェクト管理の精度向上に取り組んでいる。
同社に転職して以来、順調にキャリアを築いてきたかに見える兜森氏だが、実は入社2カ月後に転機が訪れていた。
「前職までは周囲に仕事ができる人間が多かったのですが、当時の当社は未経験者が多く、自分にかかる負担が予想以上に大きかったんです。辞めることも真剣に考えましたね」
しかし、そこで気を取り直し、後輩の育成に尽力してきたことで、彼のキャリアは大きく広がった。それまでは自分の成長だけに集中してきたが、転職後の環境で、組織全体の成長を考えるマインドが培われたという。自身も「その意味では『転職して大人になった』といえるかもしれませんね」と、同社での3年間を振り返る。
過去のキャリアで築いたスキルを武器に、経営参画という1つのゴールをクリアした兜森氏。転職によって「ポジションの最適化」を実現したといえる。
「ここまで来られたのは、『この業界の仕事では誰にも負けたくない』という思いで努力し続けてきたから。誰に対しても尊敬の念を持って接してきたことも良かったのかもしれません。2009年はより一層市況が厳しくなる。採算が取れる新サービスを企画し、会社の発展に力を尽くしたいですね」
そう、兜森氏は抱負を語ってくれた。
「3歳の子どもを抱えて将来を考えた時、『起業するか、再び会社員になるか』という2つの選択肢で迷いました。どちらにせよ、いつかは自分も技術者から経営する側に行きたいと考えたのです」
そんな折、元同僚に入社を誘われたのが、トランスコスモス・テクノロジーズだった。
入社後数年間は個別の案件のほか、事業開発にも携わり、『Microsoft.NET』ベースのシステム開発や顧客向けコンサルティングなども担当した。その後は社内の教育部門に異動して人材育成に取り組み、再び現場に復帰してPMの支援にもあたるなど、多くの実績を残した。そんな活躍が高く評価され、2008年のトップ交代に伴い兜森氏は経営への参画を要請される。現在は執行役員兼PMO部門長として、社内のプロジェクト管理の精度向上に取り組んでいる。
同社に転職して以来、順調にキャリアを築いてきたかに見える兜森氏だが、実は入社2カ月後に転機が訪れていた。
「前職までは周囲に仕事ができる人間が多かったのですが、当時の当社は未経験者が多く、自分にかかる負担が予想以上に大きかったんです。辞めることも真剣に考えましたね」
しかし、そこで気を取り直し、後輩の育成に尽力してきたことで、彼のキャリアは大きく広がった。それまでは自分の成長だけに集中してきたが、転職後の環境で、組織全体の成長を考えるマインドが培われたという。自身も「その意味では『転職して大人になった』といえるかもしれませんね」と、同社での3年間を振り返る。
過去のキャリアで築いたスキルを武器に、経営参画という1つのゴールをクリアした兜森氏。転職によって「ポジションの最適化」を実現したといえる。
「ここまで来られたのは、『この業界の仕事では誰にも負けたくない』という思いで努力し続けてきたから。誰に対しても尊敬の念を持って接してきたことも良かったのかもしれません。2009年はより一層市況が厳しくなる。採算が取れる新サービスを企画し、会社の発展に力を尽くしたいですね」
そう、兜森氏は抱負を語ってくれた。
前職の仕事内容
大手コンピューターメーカー、ソフトウエア開発会社など3社を経て、フリーランスのSEとして活動。大手通信系ソフトウエア開発会社と契約を結び、システム開発に取り組んでいた
キャリア10年目以降の悩み
子どもが成長するにつれて、フリーランスとしての将来に不安を覚えるように。起業することも考えたが、ソフトウエア開発会社として起業した後の成功パターンが描けず、大いに迷う
転職のきっかけ
フリーランスとして契約していたクライアントとの契約切れが間近に迫ったころ、トランスコスモス・テクノロジーズに勤務していた元同僚から「来ないか」と誘われたのが転職のきっかけ
大手コンピューターメーカー、ソフトウエア開発会社など3社を経て、フリーランスのSEとして活動。大手通信系ソフトウエア開発会社と契約を結び、システム開発に取り組んでいた
キャリア10年目以降の悩み
子どもが成長するにつれて、フリーランスとしての将来に不安を覚えるように。起業することも考えたが、ソフトウエア開発会社として起業した後の成功パターンが描けず、大いに迷う
転職のきっかけ
フリーランスとして契約していたクライアントとの契約切れが間近に迫ったころ、トランスコスモス・テクノロジーズに勤務していた元同僚から「来ないか」と誘われたのが転職のきっかけ