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転職後の「昇進」を生む3カ月の過ごし方

《2005年8月号より抜粋》

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■お話を伺った方々
鈴木 雄二氏(37歳) 株式会社ダイナシティ 執行役員 兼 第一営業部長
渡部泰寿氏(36歳) 株式会社ヘルスケアシステムズ 企画開発本部 営業部 部長
 
 
株式会社ダイナシティ
執行役員
住宅営業本部 副本部長
兼 第一営業部長

鈴木雄二氏(37歳)
 
 
1988年、マンション販売会社に就職。その後、住宅販売会社4社で営業経験を積み、00年3月、ダイナシティに転職。同年4月に部下6名を率いる営業課長となり、10月には次長、入社3年目で部長、4年目で執行役員に昇進する
 
 

入社時は課長職。ダイナシティの鈴木雄二氏は、転職4年目で執行役員に上り詰めた。スタートダッシュの成功が、短期間の昇進を可能にしたのである。

鈴木氏は1週目で初受注を獲得したが、「もらう給料以上の結果を出さねば、というプレッシャーの方が強かった」と語る。マンション営業の世界では、月に3〜4件契約して初めて認められる。それが継続できなければ、優秀とは言えないのだ。事実、入社翌月の契約は1〜2件しか取れなかった。

ただ、この結果はむしろ評価すべきものである。同社は「シングル・DINKS向けマンション」の販売が中心。ファミリータイプを売ってきた鈴木氏の「クロージング」とは、やり方が異なる。ライバルでもある同僚のやり方をヒントに、この会社に合う落とし方を試行錯誤していた。

「過去の経験や実績を一度リセットし、転職先では新しいスタイルを確立しなければダメなのです」
また、4名の新入社員を含む6名の部下を率いる営業課長となり、自らの営業活動に時間を割けない事情もあった。課としての目標を達成し、会社を成長させるには、人材育成が急務だったのだ。鈴木氏は数字のプレッシャーを感じつつも、それだけを優先しなかった。

「4〜6月の3カ月は本当に生みの苦しみを味わいました」

部下は営業の基本である「見込み客の開拓」すら、ままならない。鈴木氏は受注に関与する喜びを感じ自信を付けてもらうよう、上がってきた見込み客の契約成立に全力を注いだ。その姿を見た部下は夏以降、見込み客の開拓力が高まっていった。課の目標達成時の報奨金は、部下との飲み代に消えた。

半年間の結果が評価され、同年10月には次長に昇進。部長兼執行役員への足がかりを築いたのだ。

▼転職後一週間(00年3月7〜3月7日)
入社直後に初受注するも自分では満足しない
入社1週目、鈴木氏は初受注に成功。モデルルーム来場者の一人とすんなり契約が決まったのだ。「時期はともかく、遅かれ早かれ売る自信はあった」が、優秀な営業マンは月に3〜4件契約する。納得のいく達成感はなかった。

▼転職後1カ月(〜00年3月31日)
ライバルの売り方をヒントに鈴木流セールスを試行錯誤
当時の物件はシングル向けがメイン。ファミリータイプを長年扱ってきた鈴木氏の「クロージング」とは、かなりの違いがあった。そこで、ライバルでもある同僚の落とし方にヒントを得て、新しい鈴木流セールスを試行錯誤した。

▼転職後3カ月(〜00年5月31日)
課としての成功を優先し生みの苦しみを味わう
新人中心の部下は「見込み客」すら、満足にリストアップできない。鈴木氏はどんな見込み客でも全力で契約に結びつけ、部下に自信を植え付けようとした。夏以降にようやく、見込み客数が増えていった。
 
 
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