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転職後の「昇進」を生む3カ月の過ごし方

《2005年8月号より抜粋》

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■お話を伺った方々
鈴木 雄二氏(37歳) 株式会社ダイナシティ 執行役員 兼 第一営業部長
渡部泰寿氏(36歳) 株式会社ヘルスケアシステムズ 企画開発本部 営業部 部長
 
 
株式会社ヘルスケアシステムズ
企画開発本部
営業部 部長

渡部泰寿氏(36歳)
 
 
91年に大手航空会社へ就職し、空港でのサービス現場の管理などに携わる。99年、大手人材サービス会社へ転職し、コールセンター業務等を請負うグループ会社の新規事業立ち上げを経験。03年1月、ヘルスケアシステムズに転職。05年4月より現職
 
 

渡部泰寿氏のキャリアには、2つの軸がある。新卒で入社した航空会社ではサービス現場のマネジメントを経験し、前職では新規事業をゼロから立ち上げた。この「サービス業」、「マネジメント」という軸を基に新たなフィールドを求め、ヘルスケアシステムズへの転職を決めた。同社は、バックボーンに医療法人を持ち、そこで病院経営を経験したコンサルタントを病院に常駐で派遣している。

同社の経営ノウハウには実証された強みがあるが、未知の業界への転職となると慎重にならざるを得ない。渡部氏は、人材紹介会社のコンサルタントなどから医療業界の情報を集めた。

「医療業界は、人の命を預かる究極のサービス業。仕事を通じて社会貢献ができる点で意義のある仕事であり、魅力を感じた」と渡部氏。サービスの観点が薄い医療業界を「変えたい」という社長の熱い思いも、決断を後押しした。

同社には、業界の基礎知識を得るための充実した研修制度がある。その後、医療現場を知るため病院に常駐し、問題点を探し改善策の提案をすることが求められる。民間企業のサービス現場を知る渡部氏の目には、「業務が効率化されておらず、顧客の視点に立ったサービスがもっと提供できる」と見えた。業界未経験とはいえ、「サービス」という観点では一般企業と同じ。過去の経験を活かした、新たな視点から改善点を見つけていったのだ。

今年3月までは、病院の事務長として現場で改善に当たっていた渡部氏。業界の古く閉鎖的な体質を目のあたりにしてきた。病院で働く人々は、大半が国家資格の取得者で専門家集団。組織よりも資格に対するロイヤリティーが高い。この点が一般企業と大きく違う。

「専門家集団をいかに組織的にマネジメントできるか。ハードルは高いかもしれないが、やりがいを感じています」

現在の担当は、企画開発。同社で蓄積した病院経営のノウハウを外部に積極的に展開していく、推進役としての役割を担っている。

▼転職前(02年12月01日〜03年1月9日)
知人、ネットを通じ情報収集しセミナー参加で業界知識を吸収
未知の業界へ転職するなら、ある程度の業界知識は事前に身につけたい。渡部氏の場合は、知人やネットを通じての情報収集、業界の各種セミナーに参加、人脈をたどり病院経営コンサルタントからのヒアリングを行うなど、業界の情報を得ることに専念した。

▼転職後1カ月(〜03年2月9日)
実務に必要な基礎知識を身につける
病院経営に関する勉強会やセミナーに積極的に参加。病院の売り上げの仕組みを理解するために医療事務の学校へも会社負担で通うことができた。これにより、転職前に得た情報より深い、実務に使える知識を身に付けたという。

▼転職後3カ月(〜03年4月9日)
OJT期間でも問題点を 探し、改善策を提案
基礎知識を身につけた後、病院でOJTに入る。常駐しているコンサルタントの下で、医療行為以外の全ての業務を実際に経験し、医療現場を知る。この時期に提案した改善策を実行に移していくことが後の仕事となる。
 
 
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