【第2問】 コンサルタントは能力不足?〜「自分で解決」と「頼る」の切り分け〜

実践!問題解決力テスト」


【第2問】 コンサルタントは能力不足?〜「自分で解決」と「頼る」の切り分け〜

経営難の株式会社typeコーポレーション。
ここ2〜3年は赤字が続いています。広告メディアにお金をかけなくなっているCLの動きが大きな原因でしょうか。

役員会議では、「この業界もそろそろ限界かな・・。」と話合う経営陣。
現状の事業も続けながら、新しい事業を始めることで新しい売上の柱を作りたいということで、
新規事業を始めることが決定しました。

依頼するコンサルタント会社の選定も同時に行われ、早速コンサルタント会社に新規事業の開発サポートを依頼することに。
勿論、typeコーポレーション内でも新規事業計画プロジェクトが発足され、必要な人員が集められました。

まずは大枠を決定するということで、メンバーは取締役、事業部長、部長、加藤課長の4名。
初回ミーティングの設定からの準備は加藤課長に任されました。加藤課長はコンサルタントと連絡をとり、1週間後、初回のミーティングを設定しました。
加藤課長は大役にやる気満々です。ミーティング当日、加藤課長はこのようにコンサルタントに切り出しました。
「先生には先日資料をお送りしましたが、わが社はここ2〜3年赤字続きです。この状況が続くと、とても厳しいので新規事業を始めることで、すぐどうにかしたいと思って先生にコンサルティングを依頼させていただきました。ただ、資金も潤沢にあるわけではないので、失敗は許されない状況です。なんとしてでも、わが社の新しい売上の柱となる事業を始めたいのです!是非、先生のお力とお知恵を拝借したいのです!どんな新規事業が有望でしょうか?」

シーンとした会議室の中で少しの沈黙。そんな中コンサルタントがこう言いました。
「私にもわかりません!答えられません!」
「そんな・・。」
typeコーポレーション一同はあんぐりと口を開けたまま固まってしまいました。

【質問】コンサルタントがこのように答えたのは何故でしょうか?

1.本当は答えられるが、依頼金額が安かったので手を抜いた
2.新規事業の内容は外部に頼らず会社で考えるべきところだから
3.単にコンサルタントに能力が低く、想定していない質問だったから
4.加藤課長のせい。会議の場でも会社の状況を詳しく説明をするべき

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ポイント

「答えがない問題(目標・目的・ビジョンなど)」は自分で考え、結論をだすこと。
「方法論(どうやって到達するか)」は周囲に頼って最善の案を作成することが大切。


正解は   「『自ら考えて答えを出す部分』と『他人に頼る部分』を切り分ける」

加藤課長をはじめとするtypeコーポレーションの経営陣の悪かったところはどこでしょうか。

今回のケースで言えば、「経営難を脱する」という目的に対するビジョンや方向性の案までもコンサルタントに意見を求めた点が大きな問題だったのです。本来であれば、目的を達成するため、まずは様々な角度から現状を分析することが第一歩。

売上の推移、競合の動き、自社が持っているノウハウ・強みなど。次に、分析した要素を元に打てる施策を全て洗い出す。その中で「新規事業を始める」という選択支がでてくるでしょう。その際、本当にこの施策が有効なのかをまずは検討する必要があります。

投入できる資金の限度、競合の状況、市場のニーズ、会社の方向性などの観点からこと今後の方向性や目標などでしょうか。今回はこの議論が取締役会議で欠けていた点が大きなミスですね。「新規事業をやれば成功する」ということを決め付けてはいけないでしょう。
もしかしたら、現状の事業に限界があるわけではなく、やり方に問題があり、それを改善することで大きく飛躍する可能性もゼロではないのです。そして、新規事業が最善の案となったら、どのような方向性で行うか考える必要があります。

このように、答えがない問題は自分で決める。その問題に対してどのように解決すべきかは、各部門のプロや周囲にアドバイスをもらったり、相談して進める。今一度皆さんも自分の行動を見つめなおしてみましょう。

皆さんも加藤課長のように判断していませんか・・?

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