営業職への転職を成功させるにあたり、まずは書類選考の通過が第一関門です。ここでは志望動機をどのように書いたらよいのか、その書き方や例文についてポイントを押さえていきましょう。
営業職を狙うなら押さえておきたい志望動機の書き方
ポイント1:まずは結論から書く
「志望動機はまず結論から書きましょう」と、志望動機の書き方についてさまざまなサイトや書籍にも紹介されていますが、なぜだか分かりますか?日々多忙な採用担当者は、何通もの履歴書を見なくてはなりません。そんな中でまわりくどい内容の志望動機が書かれていては最後まで読もうという気が失せてしまうからです。どんなに素晴らしい志望動機でも読んでもらわないことには相手に伝わりません。その後どのような展開があるのかを相手が楽しみに読み進めることができるくらいの結論を冒頭に持ってくると良いでしょう。
ポイント2:結論の根拠と自分を採用するメリットを書く
冒頭に結論を書いたら、その結論がどのような根拠から導かれたのかを示す必要があります。簡単に言えば、結論とは「御社で営業職として働きたい」で、根拠は「○○だから」ということです。なぜその業界なのか、なぜその企業なのかを簡潔に示していきましょう。また、営業職は顧客のために商品やサービスなどを提案する職業です。自分という商品を分かりやすく提案できるかどうか問われています。自分がその企業でどう貢献できるのかという点を、自分を採用することによってその企業にどのようなメリットがあるのかという方向で述べていきましょう。
ポイント3:視覚的に見やすい文章で書く
履歴書には書く項目ごとにスペースが与えられています。志望動機を書く欄も大きさが限られています。自分が述べたいことを決まったスペースに収めることは当然ですが、ぜひ見た目も整えてみましょう。字数が多すぎて字が小さくなり見づらくないか、文脈では問題なくても、四角いスペースに何段も続けてひらがなや漢字が重なったりしていないかなど見た目という点から見直してみましょう。一文字ずらすだけで格段に美しい見た目になることもあります。視覚的に見やすい文章で書くということは、相手の立場で物事を考えた行動ができる人間であるとアピールできることでもあります。
営業職の志望動機で押えておきたいアピールポイント3つ
アピールポイント1:結果に対する覚悟
営業職は、売り上げなど明確な数字で結果が求められます。例えば、販売などの経験がある人は、販売実績が直接評価につながらなかったとしても、責任を持って目標を果たしてきたこと、またその厳しさを知っていることは大きなアピールポイントとなります。
アピールポイント2:相手の要望を聞き取る能力
これは一言でいえば「話し上手より聞き上手」ということです。営業職だから流暢に会話をしなくてはならないと思っている人が多いのですが、求められているのは聞く能力です。これまでの経験で、相手が何に困っているのか、何を求めているのかを聞き取った結果感謝された例などがあれば積極的にアピールしましょう。
アピールポイント3:トラブルなどへの対応能力
就業経験がある人ならば、一度や二度は想定していないトラブルや大きな課題に遭遇したことがあるはずです。それらをどのように解決して乗り越えてきたかをアピールしましょう。トラブルや課題から逃げない姿勢は大きな強みです。
営業未経験者のための志望動機例文
私はこれまでの経験を活かし、よりシビアに実力を問われる営業職に就きたいと考え貴社を志望いたしました。〇〇業界は少子高齢化における現代においてますます成長が見込まれる分野の一つであると考えています。その中でも貴社は顧客の隠れたニーズを掘り起こし、〇〇や△△などの常に新しいサービスを提供することをモットーとされており、現状に固執しないその精神に深く共感いたしました。お客様が自身でも意識していない要望をくみ上げ、最適なサービスを提供することに、これまでの販売職で身に付けた「聞き取る姿勢」を活かせると考えております。
志望動機で伝わるアピールポイント
まず「よりシビア」という単語を出すことによって、今の仕事がイヤになったからという安易な転職ではないことをアピールできます。また営業職は数字を問われる職種であることを充分理解しているという覚悟を示します。次に、その業界がこれからどのように展開されていくのか、その理由も含めてしっかり把握しているかどうかを示します。自分がきちんとその業界について勉強していることをアピールします。同様に、同じ業界にいくつも会社がある中で、なぜその企業を選んだのかを示さなければなりません。その企業の特徴を志望動機として示すことで、その企業についてきちんと研究していることをアピールできます。最後に、自分を採用することでこのようなメリットがあると伝えるために例文では顧客の要望をくみ上げ、最適なサービスを提供できることをアピールしています。これまでの経験があったからこそ、それができることを強調すると良いでしょう。