1989年の設立以来、数々のナンバーワン企業の右腕として、ビジネスの最適解を追究してきたフューチャーシステムコンサルティング。どのベンダーにも依存しない中立の立場から提供されるソリューションの裏には、自社開発によるミドルウエアコンポーネントの存在があった。ミドルウエアの開発者インタビューから、同社テクノロジー部門の技術者の情熱に迫る。 |
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栗田尚彦氏
プロジェクト統括本部
HRチーム
マネジャー |
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1989年の設立以来、「経営とITの融合」をテーマに経営戦略からIT構築までを一気通貫して顧客に提供することで企業の経営改革を推進・実現してきたフューチャーシステムコンサルティング。その経営理念をプロジェクト統括本部・採用担当の栗田尚彦氏に聞いた。
「当社はもともと、代表の金丸を筆頭に『最先端の情報技術を活用し企業を変革しよう』という技術者魂の結晶として誕生した会社です。中立の立場から、既成の製品にこだわらずゼロベースで最適解を探り、自社で構築するというスタイルをとっているのも、『経営者の変革のパートナー』『ITの目利き役』として、技術を通じてお客様の未来価値を向上させるために必然なことだからなのです」
コンサルタント自らが技術者であることの強みを最大限に活かし、新たなビジネスモデルとシステムの構築を一体で行い、クライアント1社1社にとって最適なソリューションの提供を実現する。
その核となっているもののひとつに、リアルタイムミドルウエアコンポーネント群がある。開発言語には、1998年当時はまだ公開されたばかりで世間的な評価をいまだ確立していなかったJava言語をいち早く導入。100%Javaによるミドルウエアは、商用としてはおそらく世界でも最先端の試みだったという。また現場の情報がリアルタイムで把握できる仕組みを提供したことも、顧客の経営に大きなインパクトをもたらした。
さらにこのミドルウエアは、今でこそ注目されるSOA(サービス志向アーキテクチャー)の概念に、今から約10年も前から着目して構築されている。「リアルタイム」「汎用性」「スケールアウト」といった、現在の企業活動を支えるシステム構築に欠かせない要素を、当時から開発・導入してきたのだ。これこそ、同社最大の知的財産といえるのかもしれない。
「このコンポーネント群の存在により、数100億円規模の大規模案件から小規模ながら高い専門性や開発スピードを要求される案件にも、柔軟に対応することができるのです」
特定企業の製品を使わないことによる中立性や、顧客視点に立った最適解の追究姿勢が市場に評価され、専門的なソリューションの引き合いが絶えない同社。2005年度には、経常利益率約114%増と急成長を果たした。
「会社の急成長を支えるためには組織的な基盤が重要になりますが、当社では一気通貫型のソリューションを実現するために、最先端の技術を研究する技術者や、現場で実装やマネジメントを担当する技術者など、さまざまな志向を持つ者がやりたいことを実現しつつ、シナジーも発揮できる組織と風土を持っています。こうした土壌が、経営戦略を確実にITの領域に昇華するという当社の強みを支えているのです」
まさにフューチャーの名のとおり、同社は技術を通じてITシステムの未来を切り拓いているのだ。 |
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フューチャーシステムコンサルティングの財産ともいうべきリアルタイムフレームワークの技術と実績の推移は、それらがあたかも車の両輪のごとく対になり同社の急成長を支えてきたことを浮き彫りにしている |
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