風通しの良さが魅力的。
若手のうちから大きな仕事を担当できる。
(森山亮平氏)
?? お二人の現在の業務内容を教えてください。
森山 私は千葉製油所で、生産装置や設備の新設・改造などの計画立案、および予算管理や省エネルギー対応などの業務を行っています。最近では、契約の見直し等、他社との調整が必要になる業務も増えてきましたね。
柳澤 私の仕事は、各部署から上がってくる装置の保全依頼を取りまとめ、実際に保守に当たるコスモエンジニアリングという会社に必要な保守作業を依頼するというのが、日々の大きな仕事です。電気関係の装置に関しては、私が一人で全てを管理しています。また、古い設備は随時更新していかなければなりませんが、その工法の検討などを行い、生産に支障が出ないようにしていくのも、私の仕事です。
?? 柳澤さんは転職されてきたということですが、
前職と比べて、コスモ石油はどのように感じますか?
柳澤 とにかく、仕事の規模感が違いますね。それまで手がけていた水力発電所の保守管理よりももっと大きな仕事に携わりたいと思い、コスモ石油に転職してきたのですが、最初はその規模の大きさに驚かされました。例えば千葉製油所には、モーターだけでも2000台以上ありますし、発電量もメガ単位です。それを私一人に任されているのですから、責任は重大です。
?? たくさんの装置をお一人で管理するということに、プレッシャーを感じませんか?
柳澤 担当は私一人ですが、実際に現場で作業に当たってくださるコスモエンジニアリングの方々から意見をいただいたり、過去の保守の履歴や手法を教えていただくこともあります。コスモエンジニアリングには、工務課出身の先輩もいらっしゃるので、何かにつけ頼りにさせていただいています。もちろん、以前電気設備を担当していた先輩のアドバイスも欠かせません。このように、人のリレーションが濃いというのは、コスモ石油ならではの良さだと思いますね。
森山 たしかに、風通しの良さは、コスモ石油の大きな魅力だと思います。私は、技術課に異動する前は製造課に在籍しており、入社後すぐに、装置の増強工事や、環境対応のためのプロジェクトに携わることができました。このような規模の大きなプロジェクトにおいて重要なのは、やはり人同士の関係性です。私の場合、いまだに製造課の後輩を育てる役割を負っています。こういったことも、人との接点作りとして大事だと考えています。
柳澤 「風通しが良い」という言葉は、コスモ石油の雰囲気にぴったりだと思いますね。前職は一般企業ではなかったためか、直属の上司より上の人と直接話す機会など、ほとんどありませんでした。しかしコスモ石油は、部署や上下関係なく、必要なことはすぐに言い合える雰囲気があります。入社当初、電動機の故障の対応が遅れたとき、製油所幹部から直接「頼むよ!」と苦言を呈されたことがありました。叱られながらも、コスモ石油は上下の風通しが良いなと感心したことがあります(笑)。
?? お話を伺っていると、他部署との連携が必要となる仕事も多いようですね。
柳澤 森山さんとは、千葉製油所の敷地内にある他社の設備の対応策に関する会議で一緒になりましたね。
森山 そうですね。あと、千葉製油所内だけではなく、本社との連携も多いですよ。私の場合、以前、急遽契約業務をこなさなくてはならない羽目になり、大変な思いをしていたときに、法務部に在籍している同期を頼って、救われたことがありました。
柳澤 他の製油所の電気担当者と連絡を取り合うことも多いですね。私とほぼ同じ時期に転職してきた人が、香川の坂出製油所で電気担当をしているため、連絡を取り合って情報交換をすることが頻繁にあります。
部署間の連携が技術力向上のカギ
森山 他の製油所からの情報は重要ですね。装置の不具合が出たとき、他でどう対応し、どう対策を打ったかなどを聞くと、とても参考になります。
柳澤 浩氏
Hiroshi Yanagisawa
千葉製油所 工務課
1998年に大学を卒業後、甲信越地方の某県庁へ。水力発電所の維持管理などに従事。2006年7月、コスモ石油に入社。工務課の電気担当として活躍中
Yanagisawa's oneday schedule
9:00
各部署から上げられてきた保全依頼をチェックし、必要なものはコスモエンジニアリングに補修を依頼。その統括業務に当たる
11:00
設備の更新に関する工法の検討などの会議。装置を止めて行わなければならない作業に関しては、関係部署との綿密な折衝が必要
13:00
時間の許す限り現場におもむき、どのような作業が行われているのかを確認。広大な製油所のどこに何があるのかの把握に努める
16:00
課内の打ち合わせや監査対応の書類作りなど、事務的な作業を行う
スペシャリストが終結している環境で
幅広い知識を習得できる。
(柳澤 浩氏)
?? お二人にとって、日々の仕事で実感できる成長への刺激とは何ですか?
柳澤 コスモ石油では、小さな会社では考えられないほど多くの業種の人が働いています。工務課だけをとっても、電気や計装、機械などの分野があります。もちろん、会社全体を見渡せば、化学や法務、財務などのスペシャリストもいます。そんな環境で驚くのは、みな、幅広い知識を持っているということ。コスモ石油には、「経理担当だけれど電気に詳しい」とか、「電気屋なのに配管も語れる」という社員がたくさんいるんです。私も刺激を受け、入社後にボイラー技士の資格を取得しました。そういった幅広いチャレンジを奨励してくれるということも、当社の良さだと思います。
森山 コスモ石油は、若いうちから大きな仕事を任せてもらえます。私の場合、2006年に2度、中東に技術支援に行きました。これはとても刺激になりますし、モチベーションにもなります。とりいそぎ英語の勉強をしなければというモチベーションが生まれました(笑)。
?? コスモ石油における働きやすさとは、何がポイントだと思いますか?
柳澤 先ほどから出ている風通しの良さと、中途採用者がたくさん活躍しているということがポイントなのかなと思います。千葉製油所では、製油所幹部にも中途採用者がいます。他社のノウハウを始めとして、色々な良い価値観が混在していることを感じます。
森山 実際に装置を運転しているベテランのオペレーターさんから教えられることも多いですよ。なかには、私の父くらいの年齢の方もいて、色々と可愛がってくださいます。このような現場でのコミュニケーションから、コスモ石油ならではの良い社風が生まれてくるのではないかなと思います。
多様なバックグラウンドの人材が活躍
?? では最後に、お二人の目標を教えてください。
柳澤 直近では、設備の故障率を下げることが大きな目標です。長期的には、高効率省エネで故障の少ない設備の導入に携わりたいですね。今や、環境負荷の少ない設備を求める潮流を避けることはできません。環境に悪影響を及ぼすと思われている石油業界ですが、設備の面から、少しでも役立てるように努力したいです。個人的には、幅広い分野の資格を取り、どの分野の話でも対応できるような人材になりたいと考えています。
森山 柳澤さんが電気のスペシャリストだというように、自分にもコアになるスキルを身につけることが、直近の目標ですね。装置の中でも、「この分野に関しては俺に聞け!」と胸を張れるものを見つけたいと思っています。長期的には、装置の更新や新造などの大きなプロジェクトで役に立ちたいと考えています。具体的には、入社直後に携わったようなやりがいの大きいプロジェクトに、経験を積んだ人材として参加したいです。