転職情報INSIDE COMPANY REPORT

高い技術力で業界をリードするコスモ石油。オイル産業という製造技術の最前線で働く2人の若手エンジニアに同社の文化と技術力について語ってもらった。
 

森山 亮平氏
Ryohei Moriyama


千葉製油所 技術課

2002年に大学院を卒業後、コスモ石油に入社。千葉製油所に配属後、製造部門にて装置の運転管理に携わる。2006年7月より技術課へ
Moriyama's job

ルーチンよりは、特命業務が多いのが技術課の特徴。通常は、設備の改造に関わる資料を作ったり、提案用のレポートを書いたりすることが多い。現在は、他社との契約の見直しなどに関する仕事に当たっているため、関係各所とのミーティングが週1回ペースで行われている。2006年は技術支援のため、中東方面へ海外出張を経験した。
風通しの良さが魅力的。
若手のうちから大きな仕事を担当できる。
(森山亮平氏)


?? お二人の現在の業務内容を教えてください。

森山 私は千葉製油所で、生産装置や設備の新設・改造などの計画立案、および予算管理や省エネルギー対応などの業務を行っています。最近では、契約の見直し等、他社との調整が必要になる業務も増えてきましたね。

柳澤 私の仕事は、各部署から上がってくる装置の保全依頼を取りまとめ、実際に保守に当たるコスモエンジニアリングという会社に必要な保守作業を依頼するというのが、日々の大きな仕事です。電気関係の装置に関しては、私が一人で全てを管理しています。また、古い設備は随時更新していかなければなりませんが、その工法の検討などを行い、生産に支障が出ないようにしていくのも、私の仕事です。

?? 柳澤さんは転職されてきたということですが、
前職と比べて、コスモ石油はどのように感じますか?


柳澤 とにかく、仕事の規模感が違いますね。それまで手がけていた水力発電所の保守管理よりももっと大きな仕事に携わりたいと思い、コスモ石油に転職してきたのですが、最初はその規模の大きさに驚かされました。例えば千葉製油所には、モーターだけでも2000台以上ありますし、発電量もメガ単位です。それを私一人に任されているのですから、責任は重大です。

?? たくさんの装置をお一人で管理するということに、プレッシャーを感じませんか?

柳澤 担当は私一人ですが、実際に現場で作業に当たってくださるコスモエンジニアリングの方々から意見をいただいたり、過去の保守の履歴や手法を教えていただくこともあります。コスモエンジニアリングには、工務課出身の先輩もいらっしゃるので、何かにつけ頼りにさせていただいています。もちろん、以前電気設備を担当していた先輩のアドバイスも欠かせません。このように、人のリレーションが濃いというのは、コスモ石油ならではの良さだと思いますね。

森山 たしかに、風通しの良さは、コスモ石油の大きな魅力だと思います。私は、技術課に異動する前は製造課に在籍しており、入社後すぐに、装置の増強工事や、環境対応のためのプロジェクトに携わることができました。このような規模の大きなプロジェクトにおいて重要なのは、やはり人同士の関係性です。私の場合、いまだに製造課の後輩を育てる役割を負っています。こういったことも、人との接点作りとして大事だと考えています。

柳澤 「風通しが良い」という言葉は、コスモ石油の雰囲気にぴったりだと思いますね。前職は一般企業ではなかったためか、直属の上司より上の人と直接話す機会など、ほとんどありませんでした。しかしコスモ石油は、部署や上下関係なく、必要なことはすぐに言い合える雰囲気があります。入社当初、電動機の故障の対応が遅れたとき、製油所幹部から直接「頼むよ!」と苦言を呈されたことがありました。叱られながらも、コスモ石油は上下の風通しが良いなと感心したことがあります(笑)。

?? お話を伺っていると、他部署との連携が必要となる仕事も多いようですね。

柳澤 森山さんとは、千葉製油所の敷地内にある他社の設備の対応策に関する会議で一緒になりましたね。

森山 そうですね。あと、千葉製油所内だけではなく、本社との連携も多いですよ。私の場合、以前、急遽契約業務をこなさなくてはならない羽目になり、大変な思いをしていたときに、法務部に在籍している同期を頼って、救われたことがありました。

柳澤 他の製油所の電気担当者と連絡を取り合うことも多いですね。私とほぼ同じ時期に転職してきた人が、香川の坂出製油所で電気担当をしているため、連絡を取り合って情報交換をすることが頻繁にあります。

部署間の連携が技術力向上のカギ

森山 他の製油所からの情報は重要ですね。装置の不具合が出たとき、他でどう対応し、どう対策を打ったかなどを聞くと、とても参考になります。


柳澤 浩氏
Hiroshi Yanagisawa


千葉製油所 工務課

1998年に大学を卒業後、甲信越地方の某県庁へ。水力発電所の維持管理などに従事。2006年7月、コスモ石油に入社。工務課の電気担当として活躍中
Yanagisawa's oneday schedule

9:00
各部署から上げられてきた保全依頼をチェックし、必要なものはコスモエンジニアリングに補修を依頼。その統括業務に当たる

11:00
設備の更新に関する工法の検討などの会議。装置を止めて行わなければならない作業に関しては、関係部署との綿密な折衝が必要

13:00
時間の許す限り現場におもむき、どのような作業が行われているのかを確認。広大な製油所のどこに何があるのかの把握に努める

16:00
課内の打ち合わせや監査対応の書類作りなど、事務的な作業を行う
スペシャリストが終結している環境で
幅広い知識を習得できる。
(柳澤 浩氏)


?? お二人にとって、日々の仕事で実感できる成長への刺激とは何ですか?

柳澤 コスモ石油では、小さな会社では考えられないほど多くの業種の人が働いています。工務課だけをとっても、電気や計装、機械などの分野があります。もちろん、会社全体を見渡せば、化学や法務、財務などのスペシャリストもいます。そんな環境で驚くのは、みな、幅広い知識を持っているということ。コスモ石油には、「経理担当だけれど電気に詳しい」とか、「電気屋なのに配管も語れる」という社員がたくさんいるんです。私も刺激を受け、入社後にボイラー技士の資格を取得しました。そういった幅広いチャレンジを奨励してくれるということも、当社の良さだと思います。

森山 コスモ石油は、若いうちから大きな仕事を任せてもらえます。私の場合、2006年に2度、中東に技術支援に行きました。これはとても刺激になりますし、モチベーションにもなります。とりいそぎ英語の勉強をしなければというモチベーションが生まれました(笑)。

?? コスモ石油における働きやすさとは、何がポイントだと思いますか?

柳澤 先ほどから出ている風通しの良さと、中途採用者がたくさん活躍しているということがポイントなのかなと思います。千葉製油所では、製油所幹部にも中途採用者がいます。他社のノウハウを始めとして、色々な良い価値観が混在していることを感じます。

森山 実際に装置を運転しているベテランのオペレーターさんから教えられることも多いですよ。なかには、私の父くらいの年齢の方もいて、色々と可愛がってくださいます。このような現場でのコミュニケーションから、コスモ石油ならではの良い社風が生まれてくるのではないかなと思います。

多様なバックグラウンドの人材が活躍

?? では最後に、お二人の目標を教えてください。

柳澤 直近では、設備の故障率を下げることが大きな目標です。長期的には、高効率省エネで故障の少ない設備の導入に携わりたいですね。今や、環境負荷の少ない設備を求める潮流を避けることはできません。環境に悪影響を及ぼすと思われている石油業界ですが、設備の面から、少しでも役立てるように努力したいです。個人的には、幅広い分野の資格を取り、どの分野の話でも対応できるような人材になりたいと考えています。

森山 柳澤さんが電気のスペシャリストだというように、自分にもコアになるスキルを身につけることが、直近の目標ですね。装置の中でも、「この分野に関しては俺に聞け!」と胸を張れるものを見つけたいと思っています。長期的には、装置の更新や新造などの大きなプロジェクトで役に立ちたいと考えています。具体的には、入社直後に携わったようなやりがいの大きいプロジェクトに、経験を積んだ人材として参加したいです。

栗本英至氏
Hideshi Kurimoto


技術部
技術グループ
グループ長
多くの可能性を秘めたコスモ石油というフィールド

「実は、バイクやクルマ好きが高じて、燃料にも興味を持ったんです」

技術グループのグループ長である栗本英至氏は、自らの入社動機をこう振り返る。実際に入社し、エンジニアとして活躍するなかで感じたのは、モノ作りの現場で味わえる深い達成感だった。

「自分が考えたことが認められれば、すぐに具現化へと動くのが、当社の良いところ。現場、ひいては製油所や会社全体が変わっていくダイナミズムを感じることができます。これこそが、モノ作りの達成感なのだと思いました」

また、石油製品以外の研究開発も進められており、多角的な可能性を秘めているということも、コスモ石油の魅力である。理系出身の人材にとっては、非常に興味深い事業のタネが、相当数眠っているといえるだろう。

「ですから、自分でどんどん課題を見つけ、具現化していきたいと考えている人にとっては、とても面白い会社だと思います。やる気があり、好奇心が旺盛な人に、ぜひ仲間になってもらいたいですね」

製油所の仕事は、一人で行う性格のものではないと、栗本氏は話す。

「周囲とコミュニケーションを密に取り、協調しながら仕事を行っていく必要があります。誰かに頼りきりになるのもダメですが、個人プレーになりすぎてもダメ。チームワークでものごとに取り組んでいくというのが、当社のエンジニアのあるべき姿だと考えています」

エンジニアには、専任職と総合職という、2つの働き方の選択肢がある。もちろん、中途入社だからといって、キャリアに上限があるわけではない。新卒入社、中途入社ともに、時には良いライバルとして切磋琢磨していくのが、コスモ石油のエンジニアの姿なのだ。

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