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石油プラント |
発電プラント |
化学プラント |
鋼鉄プラント |
市場規模
(単位:億ドル) |
38.1 |
55.5 |
24.0 |
8.5 |
業界動向
(国内) |
原油価格の高騰から国内のプラント産業は活況を呈している。コスモ石油・堺製油所などで設備投資が予定されているなど、業績は好調だ |
原子力プラントへの投資が期待されているものの、安全基準の見直しが進められており、発注が遅れているのが現状。大型案件は少ないか? |
2007年の化学プラント価格は、鉄鋼・非鉄金属の国際的高騰による機器・資材費の上昇、並びに設備投資増大に伴う熟練工不足による工事費の上昇を受けて、2005年、2006年に引き続き大幅に上昇し、バブル経済時以来の高水準となった |
大手鉄鋼メーカー3社(神戸製鋼所、住友金属工業、JFEスチール)の2007年度における設備投資額は、前年度を12%上回る3520億円。鉄鋼業界全体の業績堅調が設備投資にも結びついていると言えるだろう |
2008年展望 |
原油価格上昇の続伸でプラント・エンジニアリングの成約実績も伸張すると予想。中長期の見通しは明るいと言えるだろう |
三菱重工業が、国内電力会社が計画する既設発電所のリプレース工事を連続で受注するなど、電力プラントの受注は堅調。電力会社は、老朽化設備のリプレースに取り組んでおり、大型の新規電源開発ではなく、老朽化プラントのスクラップ&ビルドによる既設発電所の更新が期待されている |
原油価格の高騰に伴い、エネルギーコストの圧縮と、二酸化炭素の排出量削減を目的とした設備投資は、今後も継続する見込みだ。また、バイオエタノール製造など、環境対策に関する需要が増加することが予想されるが、本格的な受注・着工はしばらく遅れる見通しだ |
米国経済の減速と世界経済への影響、中国の生産・輸出動向と貿易摩擦問題など、海外動向に陰りが見える。また国内鉄鋼需要は、好調な外需を背景に製造業向けが堅調だが、建築部門は設備投資の下落が予想されている |
人材動向 |
石油業界で
技術者採用が急増中 |
新卒・中途共に採用ニーズは活性化している。その背景には、90年代に採用を中止していたため、多くの企業で特定年齢層の技術者が不足していることが挙げられる。
中途採用に関しては、各社とも30代・40代の技術者を積極的に採用中だ。法改正の影響もあり、重視されている保全部門を強化する狙いがある。プラント全体の企画や設計を担当するプラントエンジニアも採用は堅調。いずれも今後のプラント産業を支える重要なポジションであることは間違いない。
中でも石油プラント産業は、規模の大きさ、社会的使命感にモチベーションを感じている技術者にとって、狙い目だろう。1960年代・1970年代の設備が現役で稼働している石油プラントは、メンテナンス部門の強化が大きな課題である。また、コスモ石油が平成20年から堺製油所に新施設の着工を予定しているなど、業界全体に技術者の採用が増加するトピックスがあり、追い風が吹いている。“日本最大級のモノ作り”ができる環境でスキルを磨きたいプラント関連技術者であれば、石油業界への転身こそが、最良の選択であることは間違いないだろう。 |