手がける『モバゲータウン』が会員数440万人を超え、その勢いがとどまらない。多くのユーザーから
評価を得ているにもかかわらず、それを過信することなく新たなサービスを生み出そうとするディー・エヌ・エー(以下DeNA)。
その成長の裏には、技術者のモチベーションの高さと、それを可能にする職場環境があった。 |
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川田 尚吾 氏
取締役(COO)
次世代戦略室長
1996年、東京都立大学大学院工学研究科で博士(工学)を取得。同年、マッキンゼー・アンド・カンパニーに入社する。99年同社を退職し、ディー・エヌ・エー設立に参画。取締役に就任し、現在に至る |
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2007年4月から9年目の事業年度をスタートしたDeNAの事業が好調だ。売上高は前年度の2倍以上にあたる141億円を達成。46億円の経常利益と25億円の純利益はいずれも過去最高である(07年3月期決算)。1999年11月にオークションサイト『ビッダーズ』の運営からビジネスをスタートさせた同社だが、04年3月から携帯電話専用のサービス『モバオク』を開始。06年2月にゲームとSNSを中心とした『モバゲータウン』のサービスを始めたことが一気に市場拡大に結びついた。同サービスの会員数は07年3月末現在で441万人に達した。さらにこの会員数を「できるだけ早い時期に1000万人に伸ばしたい」と語るのは、創業メンバーの1人で取締役・次世代戦略室長の川田尚吾氏である。
「創業からの経緯と沿革を知っていただければわかると思いますが、常に“新しいサービス”を創造していくことが当社のビジネスの中心です」
オークションサイトから総合ショッピングサイトへ、ネットユーザーから携帯電話のユーザーへと市場を広げてきた同社の強みは、システムすべての構築から運営までを自社で手がけるという技術力の高さ。そして経営トップ以下スタッフ全員が常に前向きで新規事業の立ち上げに意欲的なことだ。
「ビッダーズの運営を始めたときから、ECサイトのプラットフォームづくりから運営まで全部を社内で手がけてきたのが当社の特長。優れたスキルを次のビジネス創造へと活かすことができる、エンジニアが活躍できる職場です」
ケータイ向けポータルNo.1を目指す
現在、同社が求めているエンジニア像はモバゲータウンの拡充に貢献できる人材。目標は携帯電話向けポータルサイトでナンバーワンを達成することだ。
「PC向け開発でも携帯電話向け開発でも、エンジニアにはプログラミング力を強く問います。アイデアや発想の段階からかかわり、自らの手で創り出せる人が欲しいですね」
飛躍的な事業規模の拡大が続いていても常に“次の一手”をスタッフに求める同社。スタッフ全員から新規事業のプラン提出を求める試みも開始し、今後は年2回のペースで実施していくという。ホームページを通しての情報発信も積極的に行っているため、同社の経営理念やビジョンは明確でブレがない。ひととおり閲覧すれば、どんな現場でどんな働き方が可能かは一目瞭然だ。
「ポータルサイトとしてナンバーワンになるためにはユーザーが望むサービスを具体的にどう実現していくかが問われます。知識やスキルを活かしておもしろいサービスを実現していこうとするエンジニアの意欲を最大限に評価します」
総合ショッピングサイトとしての評価を確立し、旅行や保険などの事業展開も進めるDeNA。次に狙うのは携帯電話向けサービスで業界標準の存在になることだ。このビジョンを実現するのはエンジニア1人ひとりの熱意なのだ。 |
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