転職情報INSIDE COMPANY REPORT

昨今、省エネや環境問題が取りざたされている。 しかし、依然としてガソリンや灯油、軽油は必要不可欠であり、 石油業界はあらゆる産業の根幹をなしていると言っても過言ではないだろう。 その石油業界でも有数の技術力を持つコスモ石油の技術と文化をレポートする。
 
松村秀登
Hideto Matsumura

技術部長 執行役員
現在の石油を巡る情勢は、決して平穏ではない。中国を始めとする世界の石油需要の急増、産油国の政情不安、投機的な動きなどが加わり、原油価格は高い水準で推移している。また、環境負荷に対する懸念なども要因となり、「需要と供給のバランスが激変している」と、コスモ石油技術部長の松村秀登氏は語る。

しかし、どのような状況のなかでも、石油会社は、「安心できる品質のものを、安定して供給しなければならない」という使命を担っている。コスモ石油には、その使命を全うするにあたり、大きな強みがあるという。

「当社の強みとは、千葉、四日市、堺、坂出という立地の良い場所に、4つの製油所を持っているということです。大消費地に近いため、輸送コストにおいて優位性を保つことができます。また、早くから環境問題に取り組んできたということも強みだといえるでしょう」

もちろん、重油の需要減少などといった厳しい情勢に対する取り組みも忘れてはいない。例えば、軽油の輸出。石油製品のなかでも需要が高い軽油は、アメリカやオーストラリアなど、環太平洋地域に向けて輸出されている。また、堺製油所では精製設備の高度化投資をし、2010年の運転開始を目指している。

「この設備は、アスファルト留分を原料に、ナフサやジェット燃料、軽油を生産するというもので、重油から中間留分へ生産をスイングさせるものです。国内石油需要の構造変化に対応し、海外への製品供給力を向上させることができると期待しています」

このように、世界の情勢を見据えたモノ作りが体感できることがコスモ石油で働く魅力だと、松村氏は続ける。

「石油は、今や生活する上での必需品になっています。その生産に携わるというのは、地球規模の連鎖が体感できるということ。エンジニアにとって、非常に面白い職場だと思います」

広がるエンジニアの活躍の場

コスモ石油では、産油国での原油開発から、精油所を経てSSで販売するまでを一貫して手がけている。なかでもコアになる業務とは、各製油所での石油精製。エンジニアの多くは、各製油所に配属され、設備の管理や保全に従事する。

さらに、世界の需給情勢を読み、コストミニマムな原油選択を行う需給部や、本社の管理部門などにも、エンジニア出身者が在籍している。

「製油所の動きや装置の運転などが分かっていないと正しい判断ができない部署であるため、エンジニア経験のある人が活躍しています。このように、エンジニアのキャリアが大きく広がっているということが、当社の特徴だといえるでしょう」

そんなコスモ石油には、「コミュニケーションが取りやすい、フランクな社風がある」と、松村氏は語る。

「オイルという危険なものを取り扱い、高圧、高温な装置を動かす当社にとって、安全は最優先事項。だからこそ当社では、人と人とのコミュニケーションを、何よりも大切に考えています」

今後とも、安全を原点に効率化を追求していくというコスモ石油。需給の変化に応じた設備の“衣替え”や、石油化学分野の新規事業にも積極的に取り組み、さらなる広がりを目指していく。

コスモ石油

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