エンジニア冥利に尽きる「技術で社会貢献」の選択ゼロから始める環境技術の醍醐味

環境問題がますます注目を集めるなか、企業としてどのような取り組みをしていくべきなのか?プラント設計・施工を行う、チーム・マイナス6%の参加企業でもあるアースウェルジャパンの取締役社長である谷岡正勝氏が、今後の取り組みや「技術者が環境とどう関わっていくのか」について熱く語った。
アースウェルジャパン株式会社
谷岡正勝 氏
Masakatsu Tanioka
取締役社長

日本各地で実証実験を進め
本格的なエコビジネスの普及を推進
2005年5月にはじまった「チーム・マイナス6%」の参加企業でもあるアースウェルジャパンは、JFE出身のエンジニアである谷岡正勝社長を中心に2007年8月に設立されたプラント設計・施工会社。JFEに在籍していた当時、大規模プラントから排出される廃棄物、水、空気の処理を最新・最先端の技術で解決することを目的に実用研究を進めている。

「中心になるのは加水分解装置と油化還元装置の2つ。いかに効率良く廃棄物を処理し、再生利用するかを実証実験している段階です」

加水分解装置、油化還元装置ともに、独自の技術によって手間を掛けずに効率的に処理する技術を確立している。すでに複数の大学との共同研究や地方自治体での実証実験を通して、すぐにでも実用化が可能な段階まで進んでいると谷岡社長は話す。2008年3月をめどに千葉市内に敷地を設けてデモ用のプラントを建設。法人向けにプロモーションを展開してビジネスに結びつけていく予定という。

「クライアントは中間処理会社を想定しています。特に大規模プラントから出る廃棄物処理は需要が高まっているのに対して、価格面でも効率面でもビジネスになりにくいのが現状。これを我々の技術で解決したいと思っています」

フィリピンなど東南アジアからもオファーがあるなど、あらゆる廃棄物、水、空気を環境に影響のない方法で処理する技術力に大きな注目が集まっている。同社ではニーズの急増でエコビジネスに関心を持つ若手エンジニアを求めている。

「プラント関連の設計や施工の経験があればベストですが、加水分解や油化還元の技術に携わりたいというエンジニアを求めています。技術力をエコビジネスに活かしていく試みはこれからが普及、浸透していく段階。その将来に貢献していきたいという意欲を持った方が活躍できる場を提供します」

環境に優しいエネルギーとして注目されるエマルジョン燃料の生成にも取り組む同社。長年にわたるキャリアと卓越した技術力から、同社の確かな将来性を持ったビジネスが飛躍の時を迎えている。





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