あの経験が“今”を作った!
海を渡った3人の侍たち |
語学スキル、ビジネススキル、メンタルスキル……。グローバル・ビジネスで活躍できる人材の条件とは何か。世界を舞台に名を馳せる“3人の侍たち”の経験をもとに、世界基準のビジネスパーソン像に迫る! 《2006年3月号より抜粋》 |
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多文化がぶつかり合う過酷な環境での貴重な体験 ヤフー、アップル、アクセンチュア、アメリカン・エキスプレス、モルガン・スタンレー等、米国の錚々たる企業が導入した先進的な会議メソッド「マネジメントコーチ」。短期間で会社が劇的に変わるこの手法を「すごい会議」と題して日本に紹介し、注目を集めている人がいる。Management Coach代表・大橋禅太郎氏だ。 大橋氏のキャリアのベースにあるのは、20代の頃に経験した異文化体験だ。88年フランスの石油探査会社に入社。世界各国から集まったメンバーとの競争にさらされながら、世界各地の石油探査の現場で働いた。 「入社1年後には半分の人間が辞めていく」という厳しい環境下にあって、異文化がぶつかり合う現場での仕事はタフそのものだったという。 ブルネイの研修センターに24人の新人社員が集まった時のことだ。 「言葉の問題もあって、最初は英語圏の人間が有利なんです。でも、時間も資源も足りない中で、一定の成果を挙げなければならないという過酷な状況の中では、どんなに語学力があっても実力がない者は生き残れない。本当にインターナショナルな環境では、机上の知識は通用せず、実力だけがものを言うことを学びました」。では、実力とは何か。それは目的を達成するために行動し、確実に成果を残すことと大橋氏は語る。 だが無論、語学が全く必要ないというわけではない。タフな環境で生き残るには、コミュニケーション・ツールとしての語学力は必須。大橋氏自身も16週間の研修期間中、語学力が飛躍的にアップしたという。 92年に退社後、米国ベンチャーキャピタルの出資を受け、98年にシリコンバレーでネット上のマーケティング会社『ガズーバ』を起業。だが業績不振に悩み、米国マネジメント・アソシエーツ社が提唱する会議手法を導入したところ、半年間でみるみる業績が回復。その経験から同社とライセンス契約を結び、03年に日本でManagement Coachを設立した。 フランス、インドネシア、米国と豊富な国際経験を持つ大橋氏。だが「こういう人ならグローバルに活躍できる、という条件はない」と語る。 「天性の資質と実力があって、それを求める市場が広がっていれば、国内外を問わず活躍することができる。自分にその実力があるかどうかは市場にぶつけてみなければわからない。とりあえず、やりたいことは何でもやってみれば?」 |
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