デカイ!!福利厚生による実質年収の差
転職するならばやっぱり気になるのが年収。
「年収500万円で福利厚生ゼロ」の会社と
「年収400万円で福利厚生がかなり豊富に完備されている」会社
あなたならどちらの会社に行くだろうか?というか、実質、自由なお金が多く手に入るのはどちらだろうか。
そこで今回、typeでは、福利厚生が実際どのくらいの金額の価値があるものなのかを調べてみた。
今回は分かりやすく、一般例としてAさん(男性)をもとに見てみよう。
◆Aさんの現在の状態◆
年齢32歳。妻と、子供が2人いる。東京都内(少し郊外)の3LDKの賃貸マンションに住む。現在、年収は450万円。
まずは一番インパクトが大きいであろう『住宅補助』を見てみよう。
高い場合は、月10万円以上が支給される会社もあるようだが、今回は仮に5万円とする。家賃が15万円とすると…
●住宅補助
<あり>
(15万円?5万円)×12か月=120万円
<なし>
15万円×12か月=180万円
1年間で60万円の差!つまり、年収が60万円アップするのと同じ生活レベルが手に入ることになる。想像以上にデカイ!福利厚生のパワー、おそるべしだ…。
次に、『社員食堂』を見てみよう。1食200円でウマイ昼食が食べられるとすると…
●社員食堂
<あり>社員食堂
200円×20日×12か月=4万8000円
<なし>コンビニ弁当とお味噌汁
600円×20日×12か月=14万4000円
ここでも年間10万円の差が出る!栄養状態もかなり違って、年10万円違えばもう、ヒドイ差だ。10万円あれば、海外旅行が1回行けるぞ…。
そして、注目したいのが『家族手当』だ。
だいたい一般的に見て、年間で
配偶者手当1万8000円、第1子手当8000円、第2子手当6500円
くらいだろうか。
●家族手当制度
<あり>
配偶者手当1万8000円+第1子8000円+第2子6500円=3万2500円
<なし>
もちろん=0円
この3つを総合してみると…
<あり>
支出124万8000円?支給3万2500円=総支出121万5500円
<なし>
支出194万4000円
その差は
194万4000円?121万5500円=72万8500円
つまり、この3つの福利厚生があるかないかの違いだけで、年収72万8500円分の実質年収の差が生まれる。
現年収が450万円のAさんの場合だと、522万8500円分の年収を得ているようなものだ。
こうしてみると、かなりインパクトがデカイことがわかる。福利厚生、甘くみるものでない…。
夜食代?!散髪代?! 世の中にはこんな福利厚生がある
世の中には実にいろいろな福利厚生がある。
欲しい!と思うものから、「そんな福利厚生があっていいの?!」と驚いてしまうものまで、多種多様だ。
個人的に惹かれたのは、食事券や、残業した場合に支給される夜食代。夜遅いことが多い職業ならリアルにうれしい制度だ。
しかも、疲れたときにウマイものが食べられるとなんだか心が少し癒されそうな気もする。笑
さらに調べてみると、失恋したら休める制度や、デートでの旅行費用を補助してくれる制度、バーゲン日に数時間抜け出していい制度など、変わった制度はたくさんあった。
金銭補助でなく、休暇がもらえる制度の場合は休んだ日給分、実質得をするわけだが恋愛は、お金には換えられない。
そう…まさにプライスレスだ。
さて、どうだっただろうか。
ただ注意してほしいことは、福利厚生の金額は企業によって大きく違うことだ。「福利厚生が充実していそうだ!」ではなく、その金額はいくらなのか、実際にどのくらい利用されているのかをしっかり聞いてから転職を行って欲しい。
幻想を抱きすぎて、逆に転職活動で迷走する、なんてことがないように…。