予想時より増加!およそ3割が「ボーナスなし」に。
2010年もいよいよ大詰め。何か慌しい中にも楽しいイベントも多い12月。
そんな中でも多くの社会人にとって、最大の楽しみと言っても過言ではないのが「ボーナス」だろう。
というわけで、今回は年収の裏側恒例「みんなのボーナス結果」を大発表!
今年の冬、みんなのボーナス事情は一体どうだったのだろうか?
Q1:前回の夏のボーナスと比べて、今回のボーナス額は変わりましたか?
なんと約29%の人がこの冬ボーナスをもらえていないと回答。
前回のボーナス予想アンケートでは約23%の人が「もらえない」と予想していたので、現実はより厳しかった、というところだろうか。
ただ、夏のボーナス結果では「もらえなかった」と答えた人は約35%だったので、それと比べると回復傾向にあるのが見られる。また、1ヶ月前のボーナス額予想で「アップしそう」と回答した人は約12%だったのに対し、今回「アップした」と答えた人の割合は約21%。比較すると予想よりもボーナス額がアップした人の割合は増えている。
う?む、良い状況だとは決して言えないが、ボーナス事情が回復傾向にあるのは確かなようだ。
もらった人の3人に1人が「50万円以上支給」
では、この冬ボーナスが支給された人達は一体いくら貰ったのだろうか?
夏よりアップしたと答えた人の割合も多く、気になるところだ。
Q2:今回のボーナスの支給額を教えてください。
予想時と比較してみると、全体的に支給額は上ぶれ傾向にあるようだ。
「50万円以上」と回答した人が予想時は4人に1人だったが、結果的には3人に1人となっている。
ということは、この冬のボーナス額には満足している人が多いのか?早速、ボーナス額についての満足度も見てみた。
今回のボーナス額は満足でしたか?
満足した:8.8%
不満だった:57.5%
どちらでもない:33.7%
……あれ?
予想に反し、ほとんどの人が「満足していない」と回答している。
「不満だった」人も減っているが、その分「どちらでもない」が夏ボーナス結果時(約23%) と比較すると大きく増えている。
ひょっとすると、今回のボーナスでは予想より高かったものの「もうちょっともらいたかった……」という、ちょっぴり残念な気分を感じている人が多いのかもしれない。
さらに、ボーナス額に不満だった人を年代別に見てみると、20代では不満を感じている人の約7割がボーナス額30万円以下という厳しい状況に。
全体的にボーナス事情は回復傾向にあると言っても、若者たちにとってはまだまだ不況の真っ只中なのかもしれない。
ボーナスの使い道「貯蓄・投資」の一人勝ち傾向が弱まる
Q3:ボーナスについて一番目と二番目の使い道を教えてください
一番目の使い道は予想時と変わらず「貯蓄・投資」と「ローン返済・保険支払い」が二大勢力。
しかし、予想では5割近い人が一番目の使い道として回答していた「貯蓄・投資」は現実には4割弱に。
その分、ローン返済や買い物などに使うと回答した人が増えている。ボーナス額に対する満足度は低かったが、景気回復の影響があるのか、みんなのボーナスの使い方は多少変化しつつあるのかもしれない。
また、二番目の使い道では「買い物」が僅差でトップ。年末年始は買い物をする機会もたくさんあるし、この冬はボーナスを消費に回す人が増えてきそうな気配だ。
この冬、転職活動者は増えるかも?「ボーナスで転職意識が高まった」約5割!
最後に、この冬のボーナスでみんながどのくらい転職を意識したか聞いてみた。
Q4:今回のボーナスを通じて、転職意識が高まりましたか?
なんと過半数の人が「転職意識が高まった」と回答。予想時と比べて転職に意識が向いたという人が大幅に増えた結果になった。満足度は高くなかったとはいえ、半分以上の人がボーナスをきっかけに転職を検討するのはかなりのことだろう。
ボーナスを契機に転職意識が高まる理由は色々あるだろうが、頑張りに見合う分欲しいと思うのは誰もが同じ。転職意識が高まっている人が多いということは、今年のボーナス額は「適正でない」と感じている人が多かったと言えるのかもしれない。
ただ、悪いほうばかり見て落ち込んでいても仕方がない。今回の調査でも、ボーナスに満足している人がいたのも事実。ボーナスを機に転職意識が高まった人は、今の会社だけに固執せず、自社以外の会社を見てみるいい機会と捉えてみるのも良いかもしれない。
今回のボーナス結果は厳しい環境を過ごしてきて、それでも思うように改善されない状況にみんなが疲れているようだった。ボーナス額は予想より上がったが、満足度が低下し、転職を意識する人が増えているのはそんな雰囲気の現われかもしれない。次回のボーナスの時期にはみんなが「ボーナスに満足」と言えるような環境になっていたいものだ。