Q.新卒で外資の著名コンサルティングファームに入社。かなりの難関ですね。そもそもこの会社を選んだ理由とは?
ハッキリ言って一番給料が高かったからです。私はこの頃から、30代で一財産を築き40歳でリタイアしようと思っていました。他にフジテレビや日経新聞も回ったのですが、やはりこの会社がダントツだった。なぜなら、30代のパートナーで数千万円以上の収入を稼いでいる人もいましたから。1年目の収入も残業代まで含めると800万円と高かったですね。配属は数少ない人事コンサルティングの部隊でした。学生時代に組織論や人事論を研究していたので配属されたのです。
1日の平均スケジュール
9:30 | 出社 メールチェック |
---|---|
10:00 | 営業活動で外出 |
12:00 | ランチ |
13:00 | 営業活動 1日4、5件ほど |
16:00 | 帰社 明日の営業の資料づくり |
20:00 | 現在書いている単行本の執筆 |
23:00 | 帰宅 ネットで株式投資 |
24:00 | 中国古典(大学)を読む |
25:00 | 仕事日記(事業企画)を書く |
26:30 | 就寝 |
Q.どのようなプロジェクトを経験したのですか?
最初のプロジェクトは某公共セクターの財務分析の案件でした。海外の事例をベンチマークするのが私のミッションで、諸外国を飛び回りました。メンバーは私とパートナーとシニアマネージャーの3人だけ。実質私がすべてやらざるをえず、徹夜の連続。でも、最初のレポートを出すとマネージャーから「おまえ、バリュー出しすぎだよ」と褒められて(笑)。以降、日本初のプロジェクト案件などヤリガイのある案件が回ってきました。バリューを出せた理由? 徹底的に調べたことがよかったんでしょうね。
Q.出世街道をまっしぐらといった感じですが、3年後に大手系列の人事子会社へ転身されていますね。この経緯は?
ヤリガイはあったのですが、「くもん式」みたいなもので慣れてくると退屈になってしまった。また、パートナーになると億単位稼げるというパートナーシップのウマミがなくなったのも理由です。そんなとき会社の先輩が会社を立ち上げ、誘われたので転職しました。立ち上げスタッフだったので、会社の成長とともに役員、社長を目指そうと思ったのです。でも、大手の資本が入っており、天下り社員がいてうまくいきませんでした。
Q.その後、最初のコンサルティングファームに戻られるんですね。
転職したものの、自分とは合わない人ばかりだったので、前の会社の先輩に相談したんです。すると、5分お茶を飲む間に「それなら戻っておいで」と。戻ってからすぐにマネージャーになり、ITガバナンスやメーカーのマーケティング戦略など、戦略系のプロジェクトをやっていました。
Q.そして1年半後に現在の会社へ転身されるわけですが、この会社に来た理由は?
会社の先輩が立ち上げ、創設メンバーに誘われたのです。持ち株がもらえるので、IPOによって数十億の資産を作ることが可能だからです。ここまでの経験から、フロー(年収)を上げても出て行くお金が多くなるので、やはり稼ぎきるにはストック(資産)がドカンと入るIPOだと思ったのです。現在は経営企画担当ですが、事業開発以外にも、営業から人の採用まで何でもやっています。売上も人も増えているので、数年後には予定通り上場できると思いますよ。
Q.副業もされているんですね。これはどういった事業ですか?
先輩のやっているブティック型ファームでのコンサルティングと、まったくの個人でビジネスプランを書くというアドバイザーをしています。本業と副業2つ。他に株式投資も行なっています。副業で収入が得られるのは、これまでの人脈の賜物です。人脈というと、セミナーに参加して作るものと思う人もいるかもしれませんが、そうではありません。本業で目の前にある仕事で作るのが基本です。プロジェクトで輝くと、社外からも社内からも、ことあるごとにお声がかかる。それが転職や副業に繋がっていくのです。
Q.青木さんのように高収入を得る、また資産を作る手段を増やす秘訣とは?
アーリーリタイアは非現実的と思っている人もいるのでしょうが、みんな本気で金持ちになりたいと思ってないのではないでしょうか。金持ちになれたらいいな、ではなく、金持ちにならなくてはいけないと思ってアクションを起こすことです。私はエクセルに個人のキャッシュフローを入れ、暇なときはいつも見るくらいお金が好きなんです。転職でも年収を上げるという観点にフォーカスしています。ヤリガイが欲しい、働きやすいカルチャーの会社がいいなどといっていたら、お金持ちにはなれない。もちろん、その価値観を否定はしませんが。やはり大きく稼ごうと思ったら本業だけでなく、収入の入り口を増やすことが重要です。
毎朝出勤前にジムに通うのが日課という青木氏。副業もあるため土日も毎週仕事に追われているが、その合間にオープンカーを駆ってサーフィンをしに行ったり、仲間とグルメを堪能。また1年一冊をノルマに毎日単行本を執筆しているという。そもそもアーリーリタイアを目指すのも、人生をトータルでバランスよく楽しもうという思いがあるからなのだろう。青木氏はまだ20代。今後、どのようなサクセスストーリーが展開されるのか楽しみだ。
持ち物チェック
時計はロレックスのパーペチュアルデイト
パナソニックのパソコン。ノート、スケジュール表などは持ち歩かず、すべてパソコンに入れ持ち歩いている。