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「その対応」じゃ人は動かない!アンケートから学ぶ、ベターなアクション(前編) - ビジネスメモ。3分リーディング

2013年2月23日

ビジネス 職場

「その対応」じゃ人は動かない!アンケートから学ぶ、ベターなアクション(前編)

対上司、対部下、対顧客・・・。立ちはだかる難題に、若手リーダー達はどう対処しているのか。アンケート結果を分析し、ベターなアクションを伝授します。

【アンケート概要】「type」に登録する若手リーダー・マネジャー136人の回答(複数回答。平均年齢34.2歳)。


「その対応」じゃ人は動かない!アンケートから学ぶ、ベターなアクション

Q1 部門横断でやっているプロジェクトの進捗が、他部門のせいで大幅に遅れている。どう対処する?


[Leader's choice]


1位(66.2%) 状況をヒアリングし軌道修正を提案             
2位(55.1%) 自分の上司に報告し、上司同士で善後策を決めてもらう    
3位(14.7%) 自分の部下に説明し、他部門をサポートしてもらう      
4位(12.5%) 自ら仕事を引き受け、遅れを取り戻す            


[Advice]


2位と4位はNG。問題共有と分散で対応を。

問題解決の基本は、原因を正しく把握して前向きに解決を働きかけること。ですから、前向きに解決に当たる姿勢が見える1位と3位の回答は、比較的正しい対応といえるでしょう。一方、「上司同士で善後策を決めてもらう」、「自分で遅れを取り戻す」という答えは最悪の部類に入ります。前者は課題解決力のない人だと思われ、後者だと自分で抱えすぎて燃え尽きてしまう。いずれの対応も根本的な解決にはなりません。他部門はいわばパートナー。例え自分で手を動かした方が早い場合でも、一致団結して解決に当たる姿勢を示しましょう。



Q2 多忙で手が離せないところに、上司から「重要で急ぎの仕事」を任された。しかも上司は余裕な感じ。どう対処する?


[Leader's choice]


1位(43.4%) 「期限を延ばしても大丈夫ならやりますが」と提案             
2位(35.3%) メンバーに協力を仰ぎ、分担してやる    
3位(29.4%) 全てはできない旨を話し、やれる部分だけ引き受ける      
4位(17.6%) 他の仕事を後回しにしてすぐやる            


[Advice]


理性的な対応で対立関係を避けるのが得策

1位と3位の回答には、暗に『やりたくない』という気持ちが表れています。本当に手一杯で、物理的に対応不可能だという場合でも、上司は直感的に「こいつは俺の言うことを聞かないやつだ」ととらえるでしょう。上司との感情的な対立関係を作りかねない対応は得策ではありません。まずやるべきは、抱えている仕事内容とその背景を説明し、どれを優先すべきか上司に相談してアドバイスをもらうこと。上司を「指示者」から「判断の当事者」に変換することで、状況にあった理性的な対応を取ることが可能になります。



Q3 会社が決めた新しい事業方針に、メンバーから不満が続出。どう対処する?


[Leader's choice]


1位(76.5%) 「じゃあ何をどう変えるべき?」と改善案を一緒に考える             
2位(36.0%) 「わかった、私から会社に進言するから」となだめる    
3位(26.5%) 「不満でもやるしかないでしょ」と説得する      
4位(14.0%) 「上はわかってないからなぁ?」と同調しておく            


[Advice]


「決定の背景」を説明すれば不満は消える

「きちんと説明責任を果たす」という条件付で、1位の回答がベターです。他の回答は問題の先送りでしかないので、もっと深い対立を生むことすらあります。反発を恐れて部下に迎合したり、理不尽に押し切ってみたところで、部下に「無能な上司」のレッテルを貼られるのがオチです。まずは、決定が下された背景を自身が理解し、それを丁寧に説明する。そうするだけで、部下の不満が収まることが現実のケースではよくあります。こんなときこそ、ごまかさず、やり過ごさず、誠実に対応して部下の信頼を勝ち取りましょう。

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