怒るのではなく叱ることで部下はついてくる
「部下にいくら言っても分かってもらえない」このように悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?しかし、あなたが正しい叱り方を身につけていない場合、部下も「あの上司は全く分かっていないと不満を募らせています。
怒ることと叱ることは全く別物です。あなたが部下に対して叱る理由は「スキルアップして欲しい」ひいては「会社を良くしたい」という点にあるのではないでしょうか?
部下がついてくる上司になるためには叱る技術が必要。ただ出来ないことに対して怒ったり、反対に褒めて甘やかしたりするだけでは、将来的には部下のためにはなりません。また、今の会社やあなた自身の負担を考えてみるとメリットは全くありません。したがって、正しい叱り方を身につけることが大切なのです。
叱ってから褒めることが大切
人間は、脳の構造から2つの感情を同時に記憶出来ないという性質があります。したがって、上司が怒り続けていれば部下は不快な気持ちになりますし、褒め続けていても最後に少し怒っただけで、部下は不快な気持ちが最後に残ってしまうため、やる気を無くしてしまいます。
また、人間心理は厄介なもので、褒め続けていると「お世辞ではないか」と疑ってしまう性質があります。例えば、友人などの紹介を聞いたとき、長所ばかりを聞いてしまうと、かえって悪い部分が気になるという経験もあるのではないでしょうか。
分かりやすく言えば、部下に注意点を指摘した上で最後に「お前を信頼しているぞ」と伝えること。この方法で部下のやる気を引き出すことが出来ます。最初に叱る、つまり、不快な気持ちにさせてから、最後に褒めることで部下は良い気持ちで取り組むことが出来ます。
叱ってから褒める技術を持った上司になると、部下は「自分のことを見てくれている」「指摘された箇所をクリアすれば、もっと評価してもらえる」と思うようになります。つまり、部下のやる気を引き出し、信頼や好感度を得ることができるのです。(参考資料:Diamond Online 叱っても、好印象を残す!部下を「その気」にさせる伝え方)
褒めるタイミング、叱るタイミングを考える
人間は「恥ずかしい」と思う気持ちがあります。したがって、叱るときは誰も居ないときに叱ると良いでしょう。
反対に褒めるときは、部下のやる気をくすぐるためにも全員が居る場所で褒めるのが効果的です。しかし、過剰にやりすぎると他の社員から「えこ贔屓をしている」とみなされてしまうこともあります。
したがって、褒めるタイミングや叱るタイミングを把握することも上司の役目。適切に部下をコントロールすることで、より良い職場環境を作りましょう。