2013年11月に東証マザーズ上場、2014年12月には東証一部に市場変更し右肩上がりで業績を伸ばしています。
M&Aキャピタルパートナーズ株式会社【東証一部上場...
「対個人だけでなく対法人のスキルを身に付けたい」大手証券会社のリテール営業から26歳で転身した理由
「もっとキャリアアップしたい」
26歳で決意した憧れのM&Aアドバイザーへの挑戦
大学生の頃、世の中はライブドアや村上ファンドなど M&Aに関するニュースで賑わっていた。当時、経済学部の学生だった山田祐治さんは「自分もこんなダイナミックな仕事ができれば」と考え、就職先に選んだのは、大手証券会社のリテール営業だった。けれど、入社当初から「ずっと同じ会社にはいないだろうという気はしていた」と明かす。
本格的に転職を考えはじめたのは入社4年目に入った頃。山田さんは26歳になっていた。
「常にキャリアアップしていきたいという想いがあったんです。まずは3年~5年しっかりやってみて、そこから次のステップを見つけられたらとは考えていました。そのタイミングで転職を考えた一番の理由は、自分自身のこの先の成長を見越したから。できれば早いうちに、対個人だけではなく、法人に対する営業力を身に付けておきたいと考えたのです」
転職への想いで揺れ動く山田さんの背中を押したのは、他ならぬ自分自身だった。地道な努力が実り、数多いる営業職の中でも高い実績を残すことができた。その成果が、次なるチャレンジへの踏み台となった。
「実績ができたおかげで自信が持てた。そこで、本格的に転職活動を始めることを決めました」
その中で出会ったのが、M&Aキャピタルパートナーズだ。M&Aアドバイザーといえば、学生時代からの憧れの職業だったが、その道は狭く、多くの企業が経験者にのみ門戸を開いていた。だが、同社は未経験者でも積極的に採用を行っていた。「ここしかない」と、山田さんは強い決意を胸に面接に臨んだ。
「丸3年間の証券リテール営業で培ってきた新規開拓能力、そこを一番にアピールしたくて『営業で負けたことない』なんて決めゼリフも言いましたね(笑)。あとは何よりも『気持ち』を伝えよう、と。絶対にこの仕事がやりたいという情熱を思い切りぶつけました」
結果、面接は合格。山田さんは念願のM&Aアドバイザーとして新たなスタートを切ることとなった。
夢の舞台で見つけた次なる目標は
いつか「新聞の一面を飾る仕事」をすること
入社から5年、未経験で飛びこんだ山田さんも、今では同社の主力プレイヤーの1人にまで成長した。
「僕たちが対峙するのは、長年大切に育てた事業を譲渡しようと考えているオーナー。一生に一度の大きな決断をお手伝いするわけですから、人間として信頼してもらえなければ絶対にお任せいただくことはできません。また、買収する側にとっても今後の事業展開を左右する重大な経営判断になる。ビジネスする相手のほとんどが企業の役員クラスの方たち。自分より知識も経験も豊富な経営陣を納得させられるだけのプレゼンテーション力がM&Aアドバイザーには求められます」
前職では若さに任せたがむしゃらな営業スタイルでも通用した。しかし、今は違う。膨大な専門知識と巧みな交渉力。そして百戦錬磨の経営者からも認められるだけの人間的魅力。それらのすべては、M&Aアドバイザーの仕事を通じて身に付けたものだ。
「この仕事は覚えることがとにかく多い。だからこそ26歳という若さでチャレンジしたことは良かったと今になって思いますね」
今の夢は「新聞の一面を飾るようなM&Aを仕掛けること」。そのために尊敬する代表や先輩に囲まれながら日々研鑽を積んでいる。改めて自身のキャリアを振り返り、「転職のベストタイミングは人それぞれ」と山田さんは断言する。
「だから、まずは自分が転職することで何を得たいのか整理することが大切なのではないでしょうか。やりたいことがある人は今すぐ転職すればいいし、僕のようにキャリアアップが目的なら、まずはそこで実績を作ること。大企業に転職して安定した生活を求めるなら、好況の時機を狙うのが一番だと思います」
巨額のお金を動かすような、スケールの大きいビジネスがしたい。学生時代の夢を叶えた今も、充実はしているが決して満足はしていない。飽くなき成長欲求をエンジンに、山田さんは新しい夢を追いかけている。
※この記事は『@type』2014年12月の営業大特集の記事からの転載です。
取材・文/横川良明 撮影/赤松洋太
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