疲れが出てきてミスをしやすくなる時期、「相手に謝罪の意が伝わりやすくする」ネクタイをご提案【連載:松はじめの今月の1本】
オーダースーツコンシェルジュ/株式会社ボットーネ 代表取締役 松 はじめ自動車のセールスマンを経て、修業の後、2006年に新宿にテーラーを開業。09年に看板のないオーダースーツサロン『ボットーネ』を設立。11年に同店を表参道に移転し、日本一予約が取りづらいサロンに育てる。クライアントには一部上場企業経営幹部や現役プロスポーツ選手をはじめ、著名人や舞台俳優など、2千人以上の顧客を抱える。かつて営業マンだった経験から、ビジネスシーンで好印象を残す着回しのコンサルティングも得意
7月のテーマ:相手に謝罪の意が伝わりやすくする1本!
4月に入社した営業マンの方も、そろそろ3カ月を超え、少しずつ仕事を任されて自然と責任感が生まれてくるこの頃。また初めて部下を持ち、マネジメントに悪戦苦闘している方も少なくないかもしれません。
そんなこの時期は、そろそろ疲れも出てきてミスしやすい時期かもしれませんが、いざ取引先に謝罪、という可能性も……そこでこんなネクタイはいかがでしょう?
「誠実」「忠誠」の色、
ネイビーのソリッドタイで誠意を表現
ネイビーは、ネイビーブルー(Navy Blue)とも言われ、海軍の制服の色が濃紺だったことからネイビーと呼ばれるようになったと言われています。そのため、誠実・忠誠などの色の意味を持ち、コーポレートカラーとして使用する企業も多いです。
謝罪のシーンでは真摯に謝罪して、相手の怒りを鎮め、最終的には問題解決の提案をすることになると思います。海の色である青や紺は人の心を落ち着かせる効果もありますから、謝罪というシーンにおいては最も相応しい色と言って過言ではありません。
例えば今回、英国ではEU離脱派が国民投票で過半数を超え、キャメロン首相が辞任を表明しましたが、こういった時に首相が身に着けるタイは、ネイビーや深いブルーなどです。
アメリカ、オバマ首相もタイのカラーを戦略的に取り入れていることで知られていますが、問題の沈静化をテーマにしている時の演説ではネイビーやブルー、反対に強い主張をする場合には赤を用いています。
そういった意味を考えますと、謝罪の際には赤いタイや小物だけは避けたほうがよいでしょう。赤い色が相手の心拍数を上げてしまい、怒りを増幅させてしまうかもしれません。
柄については、ソリッド(無地)と書きましたが、小紋やピンドットでも問題ありません。ただし、レジメンタル(ストライプのタイ)だけは避けます。
レジメンタルタイは、もともとある特定のチームや団体への所属を表す、いわばユニフォームのようなものです。海外の首相やCEOも、重要な局面や国際舞台でのあいさつでは、レジメンタルタイを避ける傾向があります。
万能に見え、日本人にも人気のあるネイビーのタイ。
もちろん常日頃ネイビーのタイを身に着けていても問題ないのですが、落ち着いていて、強い主張のないタイでもあります。
そういった意味では、ある程度意見を通したいカンファレンスや食事会、また最終局面を迎えた商談の時にはそれが裏目に出ることも。
そこでオススメとしては、鉄板であるネイビータイを常にバッグやロッカーに忍ばせておき、勝負プレゼン時は付け替えるという方法です。
【着こなし例1】
ネイビースーツ×白シャツでコーディネート
ネイビースーツ×白いクレリックシャツにうっすらストライプにネイビーのソリッドタイという、まさに服装で謝罪の気持ちを表している、多少の柄はあれどマイナス点のないスタイルです。シンプルで地味な印象ではありますが、余計なものがなく好印象です。クレリックシャツを合わせる場合はさり気ない柄に抑えるのが、このシーンの鉄則です。
【着こなし例2】
チャコールグレー×ブルーのシャツでもOK
チャコールグレーなどグレー系スーツでも薄いブルーのシャツとネイビータイは好相性。
スーツの地模様もシンプルであるほうがよく、無地、織り柄など控えめなほうが無難です。
松はじめさんが選んだ「今月の1本」を読者プレゼント!
こちらのプレゼントは、『@type』会員様限定のプレゼントです。
会員登録(無料)がまだお済みでない方は下記のフォームより登録をしていただき、ご応募をお願い致します。
応募締め切り:2016年8月17日(水)
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オーダースーツ/オーダータキシード/オーダーコート/オーダージャケット
▼HP
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