ノウハウ本の著者が教える、知識を成績に結びつけるための３つの秘訣

POINT 3: 自分に期待し、信じ抜け

――こういう言動をしていれば、この人のようになれるんだ、ということを教えてくれる人と出会えることは非常に幸せですよね。一方で、なかなかそういう出会いに恵まれない人も多いのでは？

鮒谷　そこは「自分をどこまで信じ、期待できるか」によるんじゃないですかね。ここにいる３人は、セミナーで話をしたり、本を書いたり、メルマガを発信していたりします。そういった成長機会や、出会いの場に足を運んだり、お金を出して本を買ったり、セミナーに行こうとする人は、そうではない人よりもチャンスを多く得ているはずですよ。

和田　今までセミナーなどでたくさんの方にお会いしてきましたけれど、やっぱり積極的に自己投資した人は、ちゃんと成長を手に入れています。

鮒谷　セミナーやワークショップにわざわざ行こうというのだから、その人には確実に成長意欲があります。そしてそれを「参加する」という行動にちゃんと変換している。

おそらく、自分がもっと高いところを目指していて、「本当の自分はこんなもんじゃない。あそこまで飛べる」と信じている。飛べるようになるまでのスピードは人によって違うかもしれないけれども、繰り返し行動を起こしている人は、当然高く飛べるようになりますよね。

――期待値を高く持つと、目標も高く設定できるということですね。

鮒谷　はい。そういう人は、同じ期間で数段飛ばしで成長しようとするため、自然とPDCAが早くなります。

和田　例えばセミナーを申し込む場合、Webなどで告知した途端に申し込む人もいれば、申し込み期限ギリギリまで迷っている人もいる。迷うこと自体は何も悪くないんですが、自己投資への積極性や成長スピードという視点で見れば、やっぱり前者のタイプの方が圧倒的に高い。実際のセミナー当日も、ぐいぐい積極的に参加してくる人が多いです。

投資すれば報われる。自分に期待している人が伸びていく。これは間違いないと思います。

加藤　私の場合は、セミナーというよりも体で覚えこませるためのワークショップを展開していますから、そもそも参加して実践しないと何も残りません。そういう場に来ていることで、すでに「自分を信じ、期待する」姿勢は現れていますよね。

和田　そういった姿勢の人たちが集まると、横のつながりもできていきますしね。

鮒谷　横のつながりができると、「１人で学ぶ」のとは違う効果が必ず生まれるはず。しかも同じように高い成長意欲を持っている仲間がいれば、どんどん自分を高めていけます。

――成功している人は一歩一歩着実に、スピードを持って行動に移しているということですね。では、最後に、「学んだノウハウがなかなか効果を示さない」と悩んでいる読者にメッセージをお願いします。

加藤　とにかく頭だけ使って「考えた」つもりになるのではなく、行動を起こして、反復して、体で繰り返し実践してみてほしいですね。

鮒谷　１人でお勉強しているだけではダメ。学習すればするほどイメージばかりが膨らみます。するとイメージ通りにいかない現実と直面します。

そうすると、イメージは毒素になってパワーを奪ってしまう。やっぱり実践が何より大事だし、自分と同じ族というか、発想の近い種というか、そういう人と出会う機会も模索してほしいです。それがロールモデルになったり刺激になって、目の前が開けてくるケースもありますから。

和田　とにかく自分を信じて、実直に動きなさい、と言いたいです。伸びる人は、もっと愚直に全てを信じて受け入れて、地道に実践しています。やっぱり「行動あるのみ！」です。

取材・文／森川直樹　撮影／赤松洋太

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