売上を上げたければ「いい人」をやめろ!? 【担当編集者が解説!営業新刊Watch】
今週の新刊紹介『「いい人」をやめれば人生はうまくいく』(午堂登紀雄:著)
今回紹介するのは、『「いい人」をやめれば人生はうまくいく(午堂登紀雄:著)』。本書の「読みどころ」を担当編集者・前川健輔氏(日本実業出版社)が解説してくれました!
《「いい人」でいることに疲れていませんか?》
「いい人」とは、他人に嫌われないよう、万人に好かれるように行動する人のこと。これは誰でも持っている自然な欲求と行動であり、人から嫌われないことは平穏な生活を送る上でも大切なことです。しかし、その「いい人欲求」が強すぎると、逆に自分の人生を追い詰める、損な生き方になってしまいます。そこで、本書では「いい人」をやめられない人と、やめられた人では、人生がどう変わるかを、人間関係、対話、お金、恋愛などのテーマ別に紹介しています。
担当編集者が語る、「こんな営業マンにオススメ!」
お客や取引先の顔色を伺いすぎてしまう、断られるのが嫌で売り込めない、労力に見合った報酬を要求し売上をあげることに罪悪感を覚える。
こうした素直で心優しい「いい人」営業マンにオススメの書籍です。稼ぐ営業マンは、要領がよく、いい意味での「ずるがしこさ」や「抜け目のなさ」があるものだと著者は言います。相手にもう一歩踏み込めないことにもどかしさを感じているのであれば、「いい人」をやめてみるといいかもしれません。
担当編集者が抜粋「どうしてもここだけは読んでもらいたい!」
営業マンであれば、「自分の仕事が本当に相手の役に立っているのか」と、ふと立ち止まって考えることもあるのではないでしょうか。「いい人」営業マンの中には、売上を上げる(稼ぐ)ことに対して罪悪感を覚える人もいるでしょう。
商売とは、商品・サービスの提供を通じて、相手に貢献すること。営業マンは、その最前線に立っていることへの自信と誇りを持つことができれば、さらに活躍できるはず。そんな著者の考えが伝わるメッセージです。
「稼ぐ」ことは本来、相手に対する貢献です。
たとえばエアコンを買っても、普通の人は自分で取り付けられないでしょう。しかし、工事業者に頼めば、短時間できれいな仕上がりで取り付けてくれます。そしてあなたは「ありがとうございました」と言いながら代金を払うはずです。
レストランに行っても、食事が美味しく気持ちの良いサービスをしてもらったら、「ごちそうさまでした」とお礼を言って代金を払い、「またこの店に来たい」と思うのではないでしょうか。
(中略)
つまり、「お金をいただく」とは、「相手に喜んでもらう」と同義だということです。
にもかかわらず、お金を稼ぐことに罪悪感を覚える人は、「相手に喜んでもらいたくない」と言っているのと同じということになります。
著者の軽妙かつ痛快な語り口はテンポよく読み進められます。時にあえて刺激的な言葉を使っている部分もありますが、その根底にあるのは、「精神的な自由を獲得できれば、ストレスがゼロになり、心を楽にできる」という励ましです。そのメッセージを一人でも多くの営業マンに読んでもらいたいと思います。
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