オシャレなイメージ先行は危険! Web業界への初めての転職で、失敗しないための3つのポイント【営業転職ノウハウ3Tips】
転職活動で失敗しないためのポイントをシチュエーション別に紹介する本連載。今回は、転職初心者がWeb業界を志望する際に気を付けたいことを、type転職エージェントのキャリアアドバイザー・梅田翔五氏に教えてもらった。
type転職エージェント キャリアアドバイザー 梅田翔五氏新卒で大手製薬メーカーに入社し、MRとして従事。ベンチャー企業にてさまざまな経験を積んだのち、 type転職エージェントのキャリアアドバイザーとなる。大手企業からベンチャー企業まで、双方を理解した総合的なキャリアコンサルティングが持ち味
《転職初心者がWeb業界への転職で失敗しないための3つのポイント》
1.業界自体が若く未熟な面もあるため、自ら主体的に動かなければならない
2.成長スピードが早い分、“泥臭い営業手法”への覚悟を持たなければならない
3.“今風でオシャレな仕事”のイメージを持ちすぎてはいけない
未経験者が活躍しやすい業界ではあるけれど……?
【業界が若いので、主体的に動かなければならない】
まずはWeb業界全体の傾向について、梅田氏に聞いた。
「Web業界は、最近確立されてきた比較的新しい業界で、未経験者でもチャレンジしやすい、という特徴があります。ですが、若い業界であるがゆえに、『こうすれば確実に売れる』というノウハウや、営業の王道パターンがないことが多いんです。ルールがないところに飛び込んでいくわけですから、それだけ自分から主体的に動く必要がありますね。
サービス自体はもちろん、ビジネスへの考え方や取り巻く環境なども常に新しくなり続ける業界なので、仕事を自分で工夫してみたり、アイデアを活かせる仕事がしたい人は向いていると思います」
良い面だけを見るのは危険……?
【成長スピードが早い分、“泥臭い営業手法”への覚悟を持たなければならない】
主体的な人が多く活躍している分、成長スピードが早いのも業界特徴の一つ。そのため、成長意欲の強い若手層に人気が高いのだそう。ただ、そういった傾向の中にも「失敗しないためのポイント」が潜んでいるのだとか。
「メルカリ、ヤフー、DeNAなど、自分が使ったことのあるBtoCのサービスだと、どんな事業を行っているのか、営業として何を売っていくのかが分かりやすいですよね。ただ、世の中にはBtoBの企業の方が圧倒的に多いんです。そのため、転職者の中には『自分が営業としてどんなものを売るのかを理解せずに企業に応募してしまう』という人をよく見ますね。会社のビジネスモデルやサービス、どんな業界をクライアントにしているか? そういった基本的な情報を分かっているつもりが、実はしっかり理解できていなかった、という点には注意が必要です」
憧れの世界と勘違いしていない……?
【“今風でオシャレな仕事”のイメージを持ちすぎてはいけない】
Web業界ではBtoCを扱う企業のイメージが先行しており、「今風でスタイリッシュな業界」と勘違いされることも多いそう。
「Webの商材は目には見えないものも多く、実は受注が難しいケースも多いんです。企業によっては飛び込み営業があったりもしますし、規模が小さいベンチャー企業では営業以外の仕事もしなくてはいけない可能性があります。スタイリッシュとは一概には言えないと思いますが、“なんとなくかっこいいからWeb業界”と考える人が多いことも事実です。入ってからのギャップが生まれないように、営業スタイルをよく調べた上で応募した方が良いと思います」
では、どのようにして自分に合った営業スタイルを調べていけばいいのだろうか。
「今だと、働いている人の口コミを検索して見ることもできますし、Web業界は横のつながりもあるので同業界で働いている人に聞いてみるのも手です。紹介会社を利用している場合なら、キャリアアドバイザーに企業の実像を聞いてみてもいいと思いますよ」
企業ごとの営業スタイルが異なり、王道の成功パターンも多くないWeb業界の営業職。ただ、業界自体が若く流動性が高い分、圧倒的な成長スピードを実感できるのも大きな特徴である。紹介した3つのポイントを意識しつつ、まずは情報収集から始めてみてはいかがだろうか。
取材・文/大室倫子(編集部)
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