「誰も悲しまず何の嫌味もない」こんな素晴らしい話題がありました【連載:長谷川豊】
フリーアナウンサー
長谷川 豊フジテレビ出身のフリーアナウンサー。13年間、朝の情報番組「情報プレゼンターとくダネ!」で、現場取材やニュースのリポートを担当。ニュースプレゼンテーションのプロフェッショナルとして活躍。現在はアナウンサーだけではなく、講演・執筆など、多方面で活躍中
公式ブログ:http://ameblo.jp/yutaka-hasegawa/
今、旬なネタを話すときにどんなことに注意して話題を振っていくか? フリーアナウンサーの長谷川豊が解説する、営業type式、今週の話題。その話題の「使えるか? 使えないか?」の度合いによって☆の数が変化します。
4月も後半戦。皆さん、寒暖の差がかなり激しいですが、いかがお過ごしでしょうか? この季節は体調を崩す方が多いですよね。僕も少し体調を崩してしまいました。自力で治そうと心掛けていますが、少々咳が出るのが……。皆さんも気を付けてくださいね。
1、創立118年の元女子高に男子生徒1人入学 ☆☆☆☆☆
<鶴岡北高>男子生徒1人入学 創立118年の歴史上で初(毎日新聞)
これはですね……かなり使える話題の典型です。
一見地味な話題ですし、ニュースとしては強い映像ではないのであまり扱われないんですが……実はこれが、典型的な「話題になるネタ」です。
鶴岡北高という事実上女子高だった高校に男子生徒が入学して、159人の女子に対して男子1人という状態になったという話題なんですが――。
まず、入りは「こんなニュースがあったんですけどね」で問題ないです。それくらい普通でいいです。そして、
・この男性、「天国」or「地獄」?
がスタンダードな入りですよね。絶対にこの話題はみんな意見があるし、どんな意見も間違いではないのでいくらでも話ができます。
・女子高の実態って?
もしくは女性陣だけの場合、どんな状態になるのか? どんな会話をしているのか? どんな生活になるのか? いくらでも話は膨らむでしょう。
・男が男として見てもらえなくなったら?
この1人の生徒は多分、大多数の女子生徒から男としての見られ方をしないと思うんですよね。そこで、「女性に男性として見られなくなったら?」という視点のトークは結構盛り上がります。
誰も悲しまず、誰も不幸ではなく、何の嫌味もない中、話が広げられる、☆5つの話題と言えますね。
2、「キラキラネーム」、「シワシワネーム」 ☆☆☆☆
これも結構使えるネタです。おなじみの「キラキラネーム」に対抗して、今、古いタイプの名前「シワシワネーム」だ、というネタ。見たら、普通に9位に「豊」が入っててショックだったことや、高校1年生の時に一瞬だけ付き合った女の子の名前が1位の「幸子」だったことはさておき、「人の名前」も結構話題に使えます。
・皆さんの周りのキラキラネームは?
・皆さんが実際にその名前だったらどうする?
ちなみに「皇帝」と書いて「カイザー」と読ませる男の子は、結構草食系の大人しい男の子だそうです。悲惨です。
ちなみに先週、僕の番組『バラいろダンディ』の中でゲストコメンテーターの「玉袋筋太郎」さんが漫画家の「まんしゅうキツ子」さんに改名相談をする、というカオスな展開がありましたが、通常通りのオンエアでした。MX、万歳。
3、愛川欽也さんの「巨額遺産」 ☆☆
愛川欽也さん「巨額遺産」の行方…自宅は土地だけで約7億円
あんまり盛り上がらないネタであることは確かですが、キンキンのネタはいったん話しておきましょう。と、言うのも「冠婚葬祭」というんですが、この4つに関しては、本当に時機を逸してしまうと全く話せなくなります。
愛川欽也さんは誰でも一度はテレビで見たことのある人のはず。「なるほど」でも「アド街」でもいいんですが思い出話をしておきましょう。
会社の同僚の話題も同じです。冠婚葬祭に関しては、そのときにしか話せないですし、とても大切にした方がいい話題です。
ま、今回のゲンダイさんの記事のように多額の相続税が発生……という話でも全然オッケーです。何でも記事によると、うつみ宮土理さんの相続税は2億円ほどになるとか。そこから厳しすぎる税の話をしてもいいかも知れないですね。
4、奈良県の中学校長、着任式で「しばいたろか」 ☆☆☆
新任校長がマジギレ 生徒の「オッス」に「しばいたろか!!」 奈良
最後に一つ。
これはなかなか面白い話題。読売オンラインの記事ですが、奈良県の中学校で、校長先生に「オッス!」とバカにした口調で生徒が言ったところ、校長先生が「しばいたろか!」と返答。これが、匿名で教育委員会にタレこみの電話があり、校長先生は全校生徒の目の前で謝罪をさせられました。
これに対してネット上ではかなりの賛否両論。
皆さんはどう思います? こうしてみると、本当に毎日のニュースって、話題の宝庫ですよね。
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