
りゅうちぇるさん(22歳)
モデル・タレント。個性的なファッション、キャラクターが話題を呼び、「ぺこ」と共にカップルでブレイク。2016年12月31日、結婚を発表。TV、SNS、音楽活動など、幅広い分野で活躍中
「男のくせに女みたい」、「子どものくせに結婚して」……世間の心ないバッシングは、いつでもその明るいキャラクターとブレない信念でかわしてきた。今やその「自分らしさ」が人気を呼び、多方面から愛される存在になったタレントのりゅうちぇるさん。
なぜ彼は、こんなにも自分の価値観や信念をブラすことなく突き進んでいけるんだろう。りゅうちぇるさんの仕事観を聞いてみたら、20’s世代が「自分が本当にやりたいこと」を貫くためのヒントが見えてきた。
そうですね。僕の人生にとって一番の衝撃は、ぺこりんと出会ったことなんですけど、そんな二人の愛のカタチとして子どもができたっていうのは、本当に嬉しいことですね。それをきっかけに、僕の仕事に対するスタンスも変わってきたように感じます。
僕は自己表現が自由にできる場所を探して上京し、「原宿」という場所にやってきました。そこでショップ店員や読者モデルをして、その後TVに出させていただくようになったんです。出演はぺこりんと一緒のことが多かったから、お仕事も「デート感覚」で楽しんでいたんですよ。結婚しても、その気持ちは変わらなかった。
でも、やっぱり子どもができたら自覚が生まれてきたんですよね。自分の好きなことだけを楽しもうって気持ちよりも、いろいろ挑戦してみようって。僕はSNSでその日にあったことをよく投稿するんですけど、最近は「お仕事がんばりまーす」とか書いてる自分がいます。お仕事を頑張るって感覚、実は今まであんまりなかったんですよ(笑)。楽しみたいから、「頑張る」じゃないだろうと思って、絶対書きたくなかったんです。でも今は、頑張った結果、楽しめれば最高だなって!あとは、毎日ニコニコしているためにぺこりんには何でも話すようにしていますね。
それも話します! ちょうど昨日、ぺこりんに伝えた決意みたいなものがあるんですけど(笑)。それは、僕の中で「3つのりゅうちぇる」をこれから見せていきたいってことだったんです。
具体的には、3つの場所で、僕という人間を表現していきたいなと。1つ目は、バラエティーとかイベントで皆に楽しんでもらう、ハッピーになってもらうために見せるりゅうちぇる。2つ目は、InstagramとかTwitterのようなSNSで、TVでは見せられない、身近につながれる存在としてのりゅうちぇる。3つ目は、歌やダンスなどを通じて見せるりゅうちぇる。この3つのりゅうちぇるをカタチにしていくぞっていうのが最近固まってきたんです。
そう。それぞれのりゅうちぇるが、これから何をすべきかが見えてきた。目標が決まるとそこに進みやすくなりますから、仕事も充実しそうだなって感じてます。
最近までは、「あれもいいなー」「ああいうこともしてみたいなー」ってやりたいことがブレブレで、フラフラしてましたね(笑)。僕は好奇心が旺盛なタイプなので、いろいろ興味が出てきちゃうんですよ。でも、そういう時期があったからこそ、今の目標ができた。だから、迷ってふわふわしてる時期だって決して無駄ではなかったと思っています。いろんな人と出会って、いろんな自分と向き合ったからこそ、ようやくなりたい姿や目標を描けるようになった。
これはとっても難しいですよね。無数にある選択肢の中で、自分が何になりたいかとか、何をやりたいとか、何が起きたら自分は幸せなのかを見極めるのって。でも、月並みながら僕が何かオススメするとすれば、まずは自分の気持ちをノートに書き留めてみることかな。僕もそれは意識的にやってます。
自分の本心って意外と自分じゃ気付かない。だから、「何だこの感情は!」っていうのをひたすら書き出してみるの。どうしたら自分が納得するのか、人生が充実するのかっていうのを見える化して、そこから目標をつくってみてください。そうすれば、もっと自分のことが分かるようになるし、どっちの方向に進んでいくべきか次第に見えてくるから。
そうして「やりたいこと」を見つけられるって、それ自体が本当に素敵なことだと思うんです。もし、好きなことややりたいことを仕事にできるチャンスがあるなら、是非チャレンジした方がいいと思う。僕だって「原宿に行きたい!」っていう“やりたいこと”があって今につながってるからね。それが、自分らしいってことなんじゃないかな。
妻のぺこさんと一緒に
ただ、やりたいことを仕事にするには、覚悟は絶対必要だよね。
僕はやりたいことをやるために東京に出てきて、こんなに夢みたいなお仕事ができる機会を手にすることができたんだから、東京で生きていこうって決めたんです。ぺこりんともそういう話はしているので、「ダメだったらすぐ実家に帰ればいいや」みたいな逃げ癖はつけないように、「二人で東京で頑張ろうね」って言っています。だから里帰り出産もしないですし。
そうですね。子どもは男の子の予定なんですけど、名前はもう決めていて、「リンク」って名付ける予定なんです。二人の好きな映画『ヘアスプレー』に出てくるキャラクターにちなんで。あとは、僕たちのように最愛のパートナーを見つけてほしいという願いを込めて。
そして、子どもには、「絶対に人を見た目で判断しちゃダメだよ」ってことは絶対に教えてあげたいです。偏見とか、周囲の目とか、そういうものに左右されない強い子になってほしい。
僕たちは、夫婦になる前から「ビジネスカップル」って言われたり、結婚したら「若くして結婚しちゃって大丈夫?」みたいなことも言われました。それはもう事実だからしょうがない。でも、僕たちは僕たちがやりたいことをやるだけ。でもそれは好き放題やるってことじゃなくて、その分ちゃんと自分で責任をとりながら、楽しんでいる。そういう生き方もありだよ、自分らしく生きていいよって、大事なことだから教えてあげたいな。
取材・文/大室倫子(編集部)栗原千明(編集部) 撮影/竹井俊晴
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