トレンド Vol.592

あのヒットサービスを生んだクリエイターたちが実践する「アイデア発掘テク」【三枝孝臣・山本由樹・南馬越一義】

朝の情報番組としてお馴染みの『スッキリ!!』や、『STORY』『DRESS』などの有名雑誌、人気ブランド『レイビームス』の仕掛け人は、いかにしてクリエーティビティー溢れる仕事をなし得ているのか?彼らが何気なく行っている習慣を教えてもらったら、明日からすぐにトライできるTipsに溢れていた!

C Channel取締役・三枝孝臣流「アイデア発掘テク」

日本テレビのプロデューサーとして「ZIP!」「スッキリ」など数々の人気番組を世に送り出し、独立後も話題のコンテンツを生み出し続けている三枝孝臣さん。人々の心を掴むアイデアの源泉とは? そのアイデアをカタチにしていくために行っている思考法とは? 三枝さんが実際に行っているワンポイントテクニックをお聞きした。

株式会社アブリオ 代表取締役/C Channel株式会社 取締役 三枝孝臣さん

株式会社アブリオ 代表取締役/C Channel株式会社 取締役 三枝孝臣さん

1989年に日本テレビ放送網に入社し、プロデューサーとしてバラエティや情報番組など全てのジャンルで数々のヒットコンテンツを世に送り出した。2014年に『Hulu』制作部長、インターネット事業担当部次長を経て、独立。15年、新たにメディアデザイン事業会社、株式会社アブリオを設立。同時にC Channel株式会社取締役に就任

【1】寝床15分間思考

寝起きの時って、意外と頭が冴えているんですよね。寝て、起きて、頭の中で情報が整理されている時に、15分間考える時間をとる。そうすることで、思考が整理されますよ。

【2】メモ魔になる

朝起きてからシャワーを浴びている時に、いろいろなことを考えるんですが、「これとこれを組み合わせるといいんじゃないか」といった思いつきをすぐにメモできるように、風呂場の外にメモ帳を置いておくようにしています。あとは、電車の中などでぼーっとしている時にもアイデアが浮かんでくることが多いので、iPhoneのメモを立ち上げてメモに残しています。

【3】自分のアイデアを他人に記憶させる

一人で考え続けていると、自分の考え方に寄り過ぎてしまう。なので、さまざまな人に会ってアイデアを構築していくようにしています。その場で出たアイデアを忘れてしまった時も、「あの時何を話していたっけ?」と相手側に記憶しておいてもらえるので良いですよ。

【4】情報・アイデアの棚卸し

日々いろんなことを考えるんですが、三カ月に一度くらいの周期で、溜まったアイデアの棚卸しをするようにしています。一日部屋にこもって、三カ月間でやれたこと、やれなかったこと、やったけれど上手くいかなかったことなどを整理する。年末には一年分の棚卸しもします。日常的に頭の中に浮かんでくることや、人と接しているうちに忘れていってしまうことを、もう一度思い出して考え直すことを習慣化しています。

▼この内容は動画でも視聴することができます

美魔女ブームの仕掛け人・山本由樹流「企画を実現する方法」

「ゼロから有を生むっていうのは、なかなか天才でもない限りできない」そう語る美魔女ブームの仕掛け人・山本由樹さん。多方面で活躍し続ける山本さんが、ヒットする企画の生み出し方を伝授!

 株式会社「編」代表取締役社長/『DRESS』エグゼクティブプロデューサー 山本由樹さん

株式会社「編」代表取締役社長/『DRESS』エグゼクティブプロデューサー 山本由樹さん

光文社で『女性自身』の編集者を16年担当。2005年には『STORY』の編集長を務め、その後2010年より『国民的美魔女コンテスト』を開催し美魔女ブームを仕掛ける。現在では株式会社giftを設立し、月刊誌『DRESS』を創刊

【1】企画を生み出すコツ

ゼロから有を生むのは、なかなか天才でもない限りできません。なので、すでにあるもの同士を融合させたり、違う視点から見たり……といった「位置をずらす」「価値を掛け合わせる」ことを意識するといいと思います。

【2】企画タイトルをつけるコツ

その言葉の中に「驚き」があることを大事にしています。『美魔女』だったら、「美」と「魔女」という異質のものを組み合わせることによって人に驚きを与えることができる。言葉を作る上で大切なのはそういう発想かな、と思っています。

【3】オンラインコミュニティ活用のコツ

例えば、僕のサロンのメンバーには約15万部も売れたベストセラーを出した人がいます。最初に会った時の彼は、仕事もはっきり決まっていないようなフラフラした感じに見えたのですが、いつの間にか大ヒットを出していたんです。シンデレラストーリーってあるんだな、と驚きました。僕自身、得るものがたくさんありましたし、このオンラインサロンを「人が変わっていく瞬間」に立ち会えるような場所にしていけたらと思っています。

一人が考えられることは有限なので、自分から情報発信しているだけでは飽きがきます。だからこそ、一方的に情報を発信する・受け取るのではなく、ちゃんと双方向のコミュニケーションができるオンラインサロンに参加するのが理想的です。

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ビームス創造研究所・南馬越一義流「SNSで人脈/体験を広げる方法」

ファッション業界の第一線で活躍するビームス創造研究所シニアクリエイティブディレクターの南馬越一義さんが実践している、SNS活用術を大公開!最先端の流行をいち早くキャッチアップする必要があるファッション業界で活躍してきた南馬越さんならではの、SNSのスピード感を活かしたテクニックは必見だ。

株式会社ビームス ビームス創造研究所 シニアクリエイティブディレクター 南馬越一義さん

株式会社ビームス ビームス創造研究所 シニアクリエイティブディレクター 南馬越一義さん

1984年に株式会社ビームスに入社。メンズカジュアルのショップスタッフを経て、ウィメンズ店舗『レイビームス渋谷』の店長へ。その後、89年には『レイビームス』レーベルのバイヤーとして数々の功績を挙げる。2004年、ウィメンズ全体のクリエイティブディレクターに就任。現在様々なバラエティ番組やコンテストでコメンテーターや審査員を務めている

【1】SNSのレスポンスの速さを活用

気になることがあれば、さまざまなSNSで繋がっている人に意見を求めるようにしています。紹介してほしい人がいれば、Facebookで知人に繋いでもらったりもしますよ。意見をもらったり、人を紹介してもらう手法は他にもたくさんありますが、SNSのスピードの速さは便利ですね。

【2】アイデアのヒントはSNSに溢れている

SNSのタイムラインに流れてくる情報からアイデアのヒントを拾うこともありますし、繋がっている人たちとのコミュニケーションから得ることもあります。まだ僕が知らないだけで、面白い活動をしている人がたくさんいる。そんな人と繋がれるのは刺激的ですね。

iPhoneが生まれて、SNSができて以降、世界中の人が同じような「仕草」をするようになってきたのも面白い気付きでした。僕もバイヤーとして海外にはよく行っていましたし、ニューヨークやパリなど世界のさまざまな人を見てきたのですが、全ての国で共通する仕草はなかった。それがSNSの登場によって変わってきたように思います。

【3】朝活ランニングで仕事の効率UP

トレーニングは10年以上続けています。体を動かすとモチベーションが上がりませんか?僕は折れやすいタイプなので、朝のうちにモチベーションを上げておくと夕方ぐらいまでもつんです。7時半から川沿いを4~5キロ走って勢いを付けるようにしています。

▼この内容は動画でも視聴することができます

※このコンテンツは、2016年にtypeメンバーズパークに掲載された動画を新たに記事化したものです


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