

三浦 一帆(みうら かずほ) 1992年、神奈川県生まれ。16歳からファッションショーのモデルを務め、ウォーキングの講師やDJとしても活躍。大学卒業後はアパレル会社に就職し、その後2014年からベトナムのダナンに渡り、果実を使ったカクテルで人気の本格BAR『United Bar Danang』、『THONG NHUT United CAFE』を経営。ベトナムでの経営コンサルタントやデザイナーとしても活躍の幅を広げている。
約3年前、会社の休みを使ってダナンに訪れた際に、知り合いに紹介してもらったバーで出会ったのが一帆くん。
バーのみにならず最近ではカフェもオープンし、そのほかにもDJ、デザイナー、コンサルタントなど様々な分野で活躍している彼に、働き方についてお聞きしました。
三浦 一帆(みうら かずほ) 1992年、神奈川県生まれ。16歳からファッションショーのモデルを務め、ウォーキングの講師やDJとしても活躍。大学卒業後はアパレル会社に就職し、その後2014年からベトナムのダナンに渡り、果実を使ったカクテルで人気の本格BAR『United Bar Danang』、『THONG NHUT United CAFE』を経営。ベトナムでの経営コンサルタントやデザイナーとしても活躍の幅を広げている。
三浦 一帆(以下、三浦):まだ仕事をしていた頃、DJとしてダナンに来る機会があって、それが初めての渡航でした。街の雰囲気や人の優しさを感じてダナンが一気に好きになって、そのあと他の国にも色々と行ったのですが、結局ダナンにしか興味はなかったですね。
三浦:ビジネスが成功する可能性とか、そんな難しい考えはなくて、ベトナム人とダナンの土地がただただ気に入ったんです。
三浦:最近は、ハノイに新しくオープンするレストランやカフェの経営のサポートでハノイに行っていました。ポップやチラシ、ウェブのデザインもやりますし、他の日本人スタッフが営業しやすいように環境を整えるのが仕事です。
日中は新しいビジネスを探してたり、レストランやカフェに行って、店の人と話してコネクションをつくったりしています。夜は店に立ってます。あと、週に2〜3日はリゾートホテルでDJしています。レストランにあるようなバー、ビーチのレストランやプールサイドでもやっています。
▲ダナンでの外国人DJ指名率は三浦さんがNo1.
三浦:バーを始めようと思ったのは、4年前ダナンに訪れたときです。ヨーロッパの友達とワイワイするバーはたくさんあったけど、ゆっくりじゃべって飲めるような、日本に普通にあるバーが一軒もないことに気づいて。それで、自分がゆっくり飲める場所を作ろうと思ったんです。
三浦:バーとか経営よりもDJがしたかったんです。バーをつくってそこでDJをやれればいいなと思っていました。今も基本的にはそういうコンセプトでやっています。
▲『United Bar Danang』常連客のみなさん
三浦:一番感じるのは、人と人の距離が近いところですね。バイクに乗っていて、ポケットから財布が落ちそうになっていたら、隣でバイク乗ってるおじさんが、「気をつけろー!」って言ってくれたりとか。日本ってカフェにいて、すぐ近くに人がいても、絶対他人じゃないですか。こっちだとカフェで座ってたら、隣の人が「その店って住所どこ?」って急に話に入ってきたりとかして(笑)常に周りに家族がいるような気がして、面白いです。歩いていても、外国人で目立つから「一緒に飲もうぜ」っておっちゃんに声かけられたりもして。しかも奢ってくれるんですよ(笑)
三浦:日本の見方が変わりましたね。
三浦:日本人は疲れているなと感じるようになりました。ベトナム人の親友を日本に連れて行ったとき、親友は電車の中にいる人を見て、「なんで日本人はみんなこんなに怒っているんだ」って言っていました。街を歩いてもせかせかしているなと感じますね。ゆっくりしようとカフェに入っても、みんなパソコンいじって、スマホいじってて、逆に疲れちゃいます。
――ベトナムではどうですか?
三浦:カフェなんか行くと、一日中ぼーっとしてる人とかいて、この人なんの仕事してるんだよって思いますよ(笑)
三浦:違いはすごく感じます。街を歩いていても、ゆったりした人たちを見ると安心しますし、そんな雰囲気がすごく良いです。
三浦:そうですね。日本では、東南アジアに対して物乞いとかスリで危険っていうイメージが強いかもしれないけど、そんなことする人は本当に少ないです。落としたお金も届けてくれるし、ダナンは本当に平和で、盗難にもあったことは一度もないです。
三浦:時間や契約をあまり守る習慣がないので、そこは大変なところです。物件契約が最初にしてた話と違うとか。日本人の常識が通じないから、常に確認することが大事です。でもそれ以外の生活は本当にノンストレスです。
三浦:現地のベトナム人の集まる店を作りたいです。ベトナムでは、月給3万円くらいの人口の層が一番多くて、そういう人たちが気軽に楽しめるような場所を作りたいです。今はどちらかというと、日本人や外国人をターゲットにしたハイエンドな店なので。
三浦:ベトナム人にはたくさん助けられて感謝しているから、現地の人たちに好きになってもらえる店を作りたいって思うようになったんです。今もスタッフにも支えられて、彼らは絶対に裏切らない。彼らを信じているから、ベトナム人に向けた店をやりたいなって。
それに、ベトナム人って本当に日本が大好きで、日本人っていうだけで、「ありがとう!こんにちは!」って言ってきたり。そういう、日本が好きって言ってくれる人が気軽に来れる店をやりたいです。
三浦:日本に帰るときは、自分がいなくても店が成立するくらい店が成功してからですね。カンボジア、ラオスでも店をオープンしたいと思っています。
三浦:そうですね。僕は、ただ儲けるよりもつくっていくのがすきで、経営をやりたいってよりも好きなことを好きなところでやりたいだけです。これからも、ベトナム人に喜んでほしいから新しいことをやるし。
三浦:やりたいことをやれば最低限のお金はついてくるから、生きていくことはできるんです。だから、他に背負うものが何もないのであれば、すぐに行動したほうがいいと思います。僕は最初に入った会社で3年後か、5年後に海外に行って何かやりたいって言ってたんです。でも結局そんなに待ち切れなくて、半年で行動に移しました。
三浦:思ったらすぐ調べるし、本気で動きだす。これが大事です。後悔もまったくしていないです。でも、そういうところは、ベトナム人を見習わなきゃいけないかもしれないです。僕に出会ったことをきっかけに、日本語の本を買ってきてを勉強しだしたりとか、何かやりたいと思ったことはすぐやるんです。それがビジネスに繋がらなくても、勉強するし、実践して形に残す。日本人は「落ち着いたら」ってすぐにいうけど、すぐにやらなきゃ。
三浦:100パーセント自分を信じること。自信がない人に人はついてこないです。あと、謙虚な気持ちは忘れずにいること。やりたいことは変わったとしても、そういう根っこの部分が変わらないままでいることが大事だと思っています。
実は、インタビュー時にお話ししてくれた「ベトナム人が集まる店を作る」という夢を早速実現され、毎日ベトナム人で溢れかえっているほど大盛況していらっしゃるそう。
有言実行。私がゆっくり旅をしている間にも、彼はもっと先を目指して行動していて、なんだか少し焦ってしまいました(笑)
自分の『好き』を100%信じて行動すれば、理想の自分・生活・人生に近づけるのかもしれません。
日本の生活に疲れてきたら、たまにはカフェで一日ぼーっとしたり、隣の人に話しかけたり、とベトナム人から学ぶ気ままな生活を心がてみるのも良いですね。
お忙しい中、ありがとうございました!
▼『United Bar Danang』
住所:02 Nguyen Chi Thanh, Danang
電話番号:+84 90 156 20 00
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▼『THONG NHUT United CAFE』
住所:1 Phan Chau Trinh, Danang
電話番号:+84 90 156 20 00
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written by あさみ
※この記事は、『働き方メディア Fledge(フレッジ)』より転載しています。元記事はこちら