転職 Vol.658

「え、これって常識じゃなかったの!?」20代が転職して驚いたこと

春に向けて、本格的な転職シーズンが到来。今回初めて転職活動をしている20’sも多いのではないでしょうか?

転職すると、新卒で入った会社では「普通」だと思っていた些細なことも、次の会社では通用しない……なんてことも。そこで今回は、20代で転職を経験した人に、転職先でどんなことに「カルチャーショック」を受けたか教えてもらいました。

転職して、カルチャーショックを受けた人は約3割

Q. 転職したことがある人に伺います。転職をして、カルチャーショックを感じたことはありますか?

ある…32%
ない…68%

まずは「転職後にカルチャーショックを感じたことはあるか?」という質問。「ない」と答えた人が7割近くおり、これから転職を検討している人にとっては、ホッとする結果と言えるでしょう。

では、残り約3割の「カルチャーショックを受けた」人たちは、どんなことに衝撃を受けたのでしょうか?

特に多かった意見は、「前職で良しとされていたことが、今の会社ではおかしいと言われた」(27歳/女性/営業)というもの。

「前職はかなり自由な社風で、基本的には『現場に任せる』姿勢が求められていた。でも転職したら『逐一上司の許可をとれ』だの、細かいことも『報告ができていない』と説教されてうんざりした」(27歳/男性/事務・管理部門)という意見があるように、社風や会社のルールによって、仕事の進め方は変わってくるようです。ある程度は“郷に入れば郷に従え”精神も必要なのでしょうが、あまりにギャップが大きいとギョッとしてしまいますね。

そして次に多かったのが「仕事が楽になった」という声。

ブラック企業やサービス残業が横行しているニュースを日常的に耳にする中で、嬉しい方のカルチャーショックと言えそうです。しかし「前職がとても忙しかった分、転職先の暇さにビックリ。これでお給料が貰えるんだとむしろ恐縮している」(28歳/女性/事務・管理部門)という声も。職場で新しい仕事にもチャレンジしてみる、プライベートを充実させてみるなど、時間に余裕ができた分を有効に使えるといいですね。

それでは、その他アンケートに寄せられた声を見てみましょう。

【会社の制度に戸惑う】

「転職先の会社では労働組合が存在していた。いつ・どのようなタイミングで使うのか分からず戸惑った」(26歳/男性/販売・サービススタッフ)
「営業マンは、朝礼で必ず喋らなければならないという風習があった」(27歳/男性/営業)
「今の職場はきっちり休憩する時間が決められている。休まないと怒られるので、少し窮屈でもある」(28歳/女性/事務・管理部門)

【ザ・ニッポンの会社】

「アメリカで働いていたので、日本の会社に転職してシステムや文化、言葉遣いがガラッと変わりました。朝早く来なければならないのもアメリカとは違うので、少し困っています」(20歳/女性/販売・サービススタッフ)
「海外の会社にいたので、いくら外資系とはいえ転職先の“日本っぽさ”に辟易。遅刻への異様な厳しさやマイクロマネジメントに驚きました」(24歳/女性/飲食)

【職場のIT化に驚き】

「前職では欠勤や遅刻する時は電話連絡が必須だったが、今の会社ではLINEなどで済ませるのが当たり前」(28歳/女性/ビジネスコンサルタント)
「今の職場では、会話がほぼチャットツールで成立している。隣同士でも直接話さず、カタカタとキーボードを打って会話しているのを見ると、不思議に感じます」(29歳/男性/企画・マーケティング)

【え、もう帰っていいの?】

「転職して事務職になった途端『残業禁止』に。仕事が終わらない人がいたら助けて、皆で定時で帰ろうとする職場で、こんな環境があるのかと驚きました」(27歳/女性/事務・管理部門)
「仕事量が3分の1になりました。楽すぎます」(26歳/男性/販売・サービススタッフ)

転職していきなりカルチャーショックを受ける前に、こうした経験者の声を見ておくことで、いくらか心の準備ができるはず。求人票からはなかなか見えてこない、職場の雰囲気や制度も事前に収集できるよう、面接のタイミングなどで質問してみるといいかもしれませんね。

文/石川香苗子


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