転職 Vol.695

求人と実態がまるで違う! 飲食業向けの広告代理店だと思って転職したら、「風俗店向けの広告営業」だった26歳の嘆き

type編集部が回避法をレクチャー!
入社した会社でまずは数年頑張らなきゃ、なんて一昔前の話。今では20代の転職希望者も、若手を採用したい企業も増えてきた。 とはいえ「そろそろ自分も……」と思っても、初めての転職は分からないことだらけ。せっかくの貴重な20代を、失敗で終わらせたくない! そこで、typeに訪れた「20代で転職に失敗した人」たちのエピソードを、type編集部のアドバイス付きで紹介。先輩たちの経験談から、‟失敗転職”の回避法を学んでいこう

31歳(男性・年収450万円)Ⅰ太さんのケース22歳 地元の大学を卒業後、自動車販売代理店(ディーラー)に営業職として入社(年収350万円)
24歳 風俗店のインターネット広告を扱う代理店に営業職として転職(年収400万円)
26歳 インターネット広告代理店に営業職として転職(現職・年収450万円)
転職活動期間:4カ月
希望条件:土日祝休みであること
妥協した条件:雇用形態が契約社員
応募社数:12社、書類選考通過:5社、1次面接通過:4社、内定社数:1社

先輩は自腹で新車を購入……過酷な自動車ディーラーのノルマ

もともと自動車が好きだったというⅠ太さんは、「好きなものを売る仕事がしたい」と地元の自動車販売代理店(ディーラー)に就職した。ところが、そこには過酷なノルマが待っていた。

「毎月厳しい売上ノルマを課せられ、月を重ねるごとに目標数字がアップします。次第に達成するのが厳しくなっていきました。先輩の中には、自分で車を買ってノルマを達成している人もいたくらい。そのせいで家計が火の車になっている人もいました。その姿を見て将来が不安になり、入社1年半でこの仕事に見切りをつけたんです」

Ⅰ太さんが次に興味を持ったのが、広告代理店の営業職。形あるものを販売するのではなく、商品やものを広告・宣伝することに興味を持ったのだそう。そこで転職活動を始め、10社以上に履歴書を送った結果、インターネット広告を扱う会社に転職することができた。

「ここしか内定をもらえなかったというのもありますが、年収は50万円アップしたし、しっかり休日が取れるのも魅力でした。ディーラーの時はそもそも休日がほとんどなくて、土日に休むなんて考えられなかったですから。それだけでも転職してよかったと思いましたね」

確かに「広告」だけど……訪問先は風俗店だった

前職とは比べ物にならない高待遇だと、憧れの“広告代理店”に意気揚々と入社したⅠ太さん。ところが、その実態は応募の時に聞いていた仕事内容とはかけ離れたものだったという。

「『飲食店などをまわってネット広告を受注する』という仕事内容だと聞いていたんですが、実際は風俗店の広告営業だったんですよ。確かに“インターネット広告代理店”ではありますけど……」

そう自虐気味に笑うⅠ太さんだが、思い描いていたものとは全く違う仕事に、全てを奪われたような気持ちになっていたと肩を落とす。

「広告営業は、出稿してくれる店を探すのがメイン業務。でも実際は、営業先のお客さまの店舗で、女の子を客先へ送迎する運転手として使われることもざらでした。丸一日、運転手だけで仕事が終わったこともあります。しかも夜中まで営業している店も多いですから、サービス残業も当たり前。今思えば、いわゆる“ブラック企業”だったんです」

自暴自棄になったⅠ太さんは、次第に仕事がおざなりになっていき、虚無の2年間を過ごしたという。現在は無事転職し、別の広告代理店で思い描いていた仕事をしているそうだが、「求人票と実態が違うと分かった時点ですぐに転職していればよかった」と後悔を語った。

「20代の貴重な2年間を失ったと感じています。すぐに転職したら経験社数が増えてしまうとか、給料は良いから……とかいろいろな言い訳を見つけて、ずるずる働き続けてしまいました。当時は勤務時間が夜間に集中していたので、友だちと会うこともできず、どんどん孤独になっていって、正常な判断ができなくなっていたんだと思います」

転職先の職場は必ず事前に訪問し、業務内容や本当の仕事の状況などを自分の目で確認した方がいいと、Ⅰ太さんは力強く話してくれた。

「可能であれば、入社前に職場見学をさせてもらうことをおすすめします。求人票に真実を書いていない企業もまれにあるようですから。いつも何時ぐらいに事務所の電気が消えるのか、働いている人の表情は生き生きしているのか、など自分の目で確認すべき項目はいくらでもあります」


type編集部からのアドバイスをCHECK!

「求人票と、仕事内容や勤務条件が違う」ということに、入社するまで気付けなかった今回のケース。Ⅰ太さんも「転職先を実際に見に行って、仕事の内容や、退勤時間などを確認すべき」と教えてくれましたが、実際にいわゆる“ブラック企業”を見抜くにはどうすればいいのでしょうか。

type編集部がオススメするのは、下記の3つのフェーズで転職先をチェックすることです。

【応募前】常に求人を出し、内定を急がせていないか

労働環境が劣悪で人の出入りが激しい会社は、常に人材不足。そのため人を常時募集しており、内定を急かして入社させる傾向があります。特に、一度求人を終了したのに、短期間のうちに募集を再開した場合は要注意。採用した人がすぐに退職している可能性があります。

【選考中】面接官の態度が悪くないか

採用試験の面接官は、自分の上司になりうる存在です。面接官の態度がひどく高圧的な場合は、入社後も威圧的に振る舞われるかもしれません。また、そんな上司による過度なノルマの強要などが原因で、若い社員がすぐに離職していることもあります。きちんと数年働ける環境があるのか、入社2~3年目の社員の有無もチェックしてみましょう。

【内定後】現場社員との面談が可能か

内定後に、人事や面接官以外の社員との面談や、職場見学を申し出てみましょう。その際に、実際の仕事内容は想像しているものと合っているのか、膨大な業務量や達成困難なノルマに追われていないか、雇用形態による扱いの違いはないかなど、現場の声をヒアリングして、チェックしておきたいところです。

「あのときすぐに転職しておけばよかった……」と後悔しないよう、自分の目でしっかり見極めてくださいね!

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文/石川 香苗子

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