スキルアップ Vol.844

【Chrome拡張機能】使えてる? 営業効率を加速させる12のおすすめ機能

営業マンにとって情報収集力は重要なスキルの一つです。近年は、インターネットの普及により10~20年前と比べると膨大な量の情報が流通しています。大量に情報を集めるだけでなく、目的のために本当に必要な情報を素早く見極めて活用していく情報リテラシーも必要になります。

今は何かを調べるとき約7割の方がWebを検索します。Web検索用のインターネットブラウザにはGoogle ChromeやFirefox、IE(Internet Explorer)、Safariなどがありますが、実はそれぞれ速度や機能が異なります。仕事を効率化するためにはブラウザ選びも重要です。

2020年1月時点では世界でも日本でもトップシェアのブラウザはGoogle Chromeです。世界で63.62%、日本でも45.48%の人が活用しています。

GoogleChromeは速度も速く、拡張機能が豊富でユーザーが自分専用にカスタマイズできるため、膨大な情報をフィルタリングしなければならない営業マンにも適したブラウザだと言えるでしょう。

本記事では、営業マンにおすすめのGoogle Chromeの拡張機能12種類を紹介します。自分の営業スタイルに合わせて、拡張機能をカスタマイズさせて営業効率を上げていきましょう。

※こちらの記事は『セールスハックス』より転載しております

Chrome拡張機能とは

Chrome拡張機能とは、デスクトップ版の「Google Chrome」の機能を強化するプログラムのことです。スマートフォンでは使えないため、デスクトップChrome専用アプリに近いと言えるでしょう(実際はスマートフォンにインストールできる種類もありますがGoogle社は公式にサポートしていません)。

Chrome拡張機能は、ビジネスや娯楽、コミュニケーションなどさまざまなカテゴリに何百もの種類がそろっています。無料の拡張機能が多く、導入もChromeウェブストアで簡単に1クリックで追加できます。(一部ソフト提供会社に登録する必要がある拡張機能もあります)

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Chrome拡張機能のメリット

Chrome拡張機能は営業活動に役立つ機能が豊富にそろっています。例えば、膨大なメールから重要メールを通知する機能やタブをたくさん開いたときに画面を見やすくレイアウトする機能、気になる情報をまとめて保存したり、キャプチャが簡単に撮れるなどPC作業を効率化する機能もあります。

インターネット上にあるWebサイトに埋め込まれたタグを読み込んで、見込み客や競合企業のサイトを分析したり、効率的に営業リストを作成できる拡張機能もあります。情報収集だけでなく、高度な分析までできるところがChrome拡張機能の大きな魅力だと言えるでしょう。

営業マンに求められるロジカルシンキングや課題発見力、問題解決力も基になるのは幅広い知識です。それもフェイク情報ではなく正しい知識です。Chrome拡張機能を活用することで表面的な情報ではなく、より正しく深い情報を得ることができるようになります。フェイク情報にも惑わされにくくなるでしょう。

営業活用で使えるChrome拡張機能

ここでは、営業マンの仕事に役立つChromeの拡張機能を紹介します。

情報収集に役立つChrome拡張機能3つ

まず、情報収集や企業分析に役立つ拡張機能を3種類紹介します。

◆MozBar

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特徴:
MozBar は、訪問したサイトのSEOの強さを把握することができる拡張機能です。MozBarを追加したあとは検索して一覧表示された各サイトに以下のような「ドメインスコア」が表示されます。

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左から「PA=ページSEOの強さ」「links(=直近の被リンク数」「DA=Webサイト自体の信頼性」がスコア表示されます。右端の「Link Analysis=リンク詳細」をクリックするとより詳細な情報がわかります。

活用シーン・メリット:
Webマーケティング会社やIT企業の営業マンなら、お客様のWeb施策の現状把握や今後の提案に役立ちます。自社のSEO施策をすすめるときにも、自社と競合他社のサイトのどちらが信頼されているか、リンクされている数が多いかなどを比較でき、Webサイトで改善すべきところが把握できます。

◆Google Scholar

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特徴:
Google Scholarはインターネットや大学の図書館にある論文を検索できる検索サイトです。Google検索したあとにGoogle Scholarのアイコンをクリックすると、Webブラウザの右上に「検索したテーマについての上位3位の研究論文」が表示されます。そのまま他のキーワードで検索することも可能です。

例:「営業マン」で検索

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活用シーンとメリット:
インターネット上には「研究では〇〇です」「〇〇の法則」と表現される面白い記事は多いもののエビデンスとなる元データがない場合が少なからずあります。Google Scholarがあるとすぐ研究論文にアクセスできるため、提案書類を作成するときなどに仮説を裏付けるデータを探す作業が速くなります。

お客様への提案書類、社内の稟議書などに添付するデータがしっかりしていると内容への信頼度もより高くなるでしょう。

◆Save to Pocket

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特徴:
ウェブ上で見つけた記事、Twitterの投稿、YouTubeの動画などを簡単にキャプチャできる拡張機能です。さまざまな媒体の情報がトップページの画像つきで一カ所に保存できます。広告が表示されないため美しく見やすいUIも特徴です。

活用シーン・メリット:
近年は動画サイトやSNSで発信される情報が増大し、情報の質も向上しています。例えば、Webで概要を確認してTwitterやYoutubeでリアルな情報をチェックし、Google Scholarでより詳細まで調べるなどそれぞれの媒体の強みを活かして検索することが多くなります。

動画、SNS、テキストなどもすべてPocketに一元管理することでそのテーマの全体像がイメージでき、アイデアも浮かびやすくなるでしょう。

業務の効率に役立つ拡張機能5つ

ここからは、ビジネスに実践的に役立つ拡張機能を5種類ご紹介します。

◆Tab Resize

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特徴:
TabResizeは、上記画像のように画面を好きなレイアウトに分割できる拡張機能です。4パターンの分割方法(全画面モード、縦に2分割、横に2分割、4分割)にワンクリックで切り替えることができるほか、自分独自のレイアウトにすることも可能です。

活用シーン・メリット:
例えば、一画面でGoogleドキュメントの入力作業をしつつ、2つ目の画面でキーワード検索をし、3つ目の画面ではGmailを確認したり返信するなどマルティプルな作業が可能です。

インターネット上で調べものをしている時に、複数の画面を同時に参照したいことも多いと思います。画面が分割されていると一つひとつタブを開かなくても新聞や雑誌の見出しを眺めるように情報を俯瞰して把握できます。

Speed Dial 2

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特徴:
頻繁に訪れるウェブサイト、登録済みのブックマーク、閲覧履歴などを一つのタブで表示できます。必要なサイトへ素早く簡単にアクセスできますし、スタートページとしても活用可能です。複数のパソコンやChromeとFirefox間で同期させることもできます。

活用シーン・メリット:
スタートページによく使うサイトのみを表示させると仕事の効率がよくなります。デザインがシンプルなので直感的に使いやすいところもメリットです。

◆OneTab

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特徴:
OneTabは開いている複数のタブをワンクリックで1つのタブにまとめる拡張機能です。1つのタブ内にサイトタイトルが一覧表示され見やすくなるだけでなく、まとめることでメモリ使用量を95%も減少させることができます。

活用シーン・メリット:
インターネットで情報収集していると、ついついタブをたくさん開いてしまい、どのサイトに何の情報が書かれているかわからなくことがあると思います。そのようなときにOneTabをクリックすると、一瞬で開いているタブが一つのタブにまとめられるため画面がすっきりします。

タブ内に並ぶサイトタイトルをクリックすると、再度新しいタブで表示され一覧リストからは消えます。

◆SearchPreview

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特徴:
SearchPreviewは、Google と Yahoo! で検索して出てきた一覧表示の左側に、以下のように各サイトのトップページのプレビューを表示させる拡張機能です。

例:転職サイトで検索

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活用シーン・メリット:
タイトルと説明文だけだとどのようなサイトがわかりづらく個人blogやアフィリエイトサイトなどを開くことも少なくありません。プレビューがあると自分の読みたい情報がありそうなサイトかどうかがわかりやすくなり情報収集にかける時間が短縮できます。

◆Awesome ScreenShot

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特徴:
Awesome Screenshotは、サイト全画面のキャプチャ、画面で表示されている部分だけのキャプチャ、範囲を選択してキャプチャなど、さまざなサイズのキャプチャが簡単に撮れる拡張機能です。

キャプチャ画像に印をつけたり注釈を入れることもできますし、そのままパソコンに保存したり、PDFに変換したり、SlackやGoogleドライブ、Dropboxなどに送ることも可能です。画像だけではなく「Record screen」をクリックすると、動画のキャプチャも撮れます。

活用シーン・メリット:
提案書にスクリーンショットを活用したい際に便利です。Web制作会社の営業マンなら社内や外部のデザイナーに、Webサイトの修正依頼ページをキャプチャして印や注釈を入れて送ると、口頭での説明よりもわかりやすくイメージの共有がスムーズになるでしょう。

例えば、お客様がパソコン操作などで困っている場合に、レコーディング(動画のキャプチャ)機能を使って、営業マンが自分の操作を動画で送ることなども簡単にできます。

インターネット上の情報は永久ではなくサイト内容が更新されたりサイト自体が閉鎖したときには消えてしまいます。念のため重要な内容をPDFで保存しておけば再確認することができます。

営業活動に役立つ4つのChrome拡張機能

営業活動に役立つおすすめの4種類のChrome拡張機能です。

◆Notia

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特徴:
Notiaは、メールを重要度によってAIが仕分けしてくれる拡張機能です。重要な相手やキーワードもAIが自動解析してくれます。

お客様のメール開封通知機能(相手のメール開封を通知)もあります。添付ファイルロック&トラッキング機能で、ファイルの暗号化やパスワード付与も自動化でき、お客様が資料をダウンロードしたかどうかも追跡できます。

Gmail上の日程調整補助機能は、カレンダーのアイコンをクリックして空いている日程を選択すると候補日を文面に出してきてくれます。決まった日程はGoogleカレンダーに反映されます。さらに、重要なメールの確認返信漏れのアラートも出してくれますし、Slackでも受け取ることもできます。

(※NotiaはGmailかG Suiteのユーザーのみ利用可能です。)

活用シーンとメリット:
営業マンなら相手がメールを読んだかどうか気になることはよくあると思います。自分が送信したメールをお客様がいつ開封したかで、お客様の興味度の把握、次のアプローチのタイミングも見極めやすくなります。もしお客様が重要案件のメールを開封していない場合はメールを見落としている可能性があるため、リマインドメールを送ることができます。

◆grt memo

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特徴:
grt memoは、ブラウザ利用中に簡単にメモがとれる拡張機能です。メモ下のTIMEボタンをクリックすると「現在時間」が挿入でき、 URLボタンをクリックすると現在開いているのタブの「URL」挿入ができます。

活用シーンとメリット:
ネットサーチ中思いついたアイデア、キャプチャをとるほどではない内容を手軽に記録できます。右上の見やすい位置にメモが表示されるため、デスクトップのメモを活用するより手軽です。

Checker Plus for Gmail

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特徴:
Checker Plus for Gmailは、ブラウザ上のアイコンで未読のGmailの数を表示し、新しいメールが届くとデスクトップ上に通知もしてくれる拡張機能です。アイコンをクリックすればブラウザ右上の小さい画面でGmailを開くことができ、そのままメール作成や送信することも可能です。

例:タブを移動せずにGmail作成

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活用シーンとメリット:
アイコンだけで受信メールの数が把握できるため、わざわざ新しいタブでGmailを開いてメールチェックする必要がなくなります。デスクトップ通知を有効にしておくと新メールの概要が何秒か表示されるため(音も出ます)、緊急のメールにもすぐ対応できます。メールの確認、判断にかける時間がかなり効率化されます。

Chrome拡張機能を設定する方法

Chrome拡張機能の追加方法や無効化や削除について解説します。

追加:

ステップ1.Chromeウェブストアを開きます。

ステップ2.左上の検索ボックスでフリーワード検索もしくはカテゴリなどで絞り込みます。

ステップ3.結果が表示されたら右上の「Chromeに追加」という項目がクリックするだけで完了。

(拡張機能提供企業に登録が必要なタイプも一部あります)

削除:

ステップ1.追加した拡張機能の右上には「Chromeから削除します」とメッセージが出ます。

ステップ2.削除するときは「Chromeから削除します」をクリックするだけです。

無効化:

ステップ1. Google右上部メニューから→「その他のツール」→「拡張機能」をクリック。

ステップ2..各拡張機能が一覧表示されます。無効化したい拡張機能の右端にあるボタンを右にスライドすれば無効化(灰色)になります。左にスライドすればオン(青色)になります。

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Chrome拡張機能は追加も削除も無効化も簡単にでき、削除しても必要になればすぐ再インストールすることが可能です。

まとめ

20年前と比較すると「情報収集力」というスキルのレベルははるかに高くなっています。これからの時代、情報収集~分析までの工程をスピーディに行うためには自分の判断力、思考力だけでなく、武器となる優れたITツールをいかに使いこなすかがポイントです。

Chrome拡張機能を活用してデジタル時代に必要な情報収集力、分析力を身につけましょう。「今後の営業スタイルを見直さずにはいられない営業に関する20の衝撃データ」では、自身の営業活動を見直せる参考のデータを紹介しています。Chromeの拡張機能を活用しながら、営業活動を効果的にする参考に、ぜひご覧ください。

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デジタル時代の営業ノウハウ『セールスハックス』
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