転職 Vol.126

「異業種への転職」「目標未達」「職位なし」 でも年収112%UPを実現した3つのステップとは【年収アップ相談所】

給料上げたきゃ、転職だ!
営業マンの年収アップ相談所
「もっと稼ぎたい」そんな悩みを抱えるすべて営業マンに捧ぐ、“転職で年収アップ”の成功事例集! 『typeの人材紹介』の敏腕アドバイザーたちが、営業職経験を活かした転職者のリアル・ノウハウをレクチャーします。

『typeの人材紹介』キャリアアドバイザー 青柳 真理子さん新卒で大手英会話スクールに入社。長期間勤務した後、大手人材紹介会社にてキャリアアドバイザーに転職するも家庭の事情で退職。復職する機会を得るが、見識を広げるチャンスととらえ、『typeの人材紹介』に入社し、これまで1,300人以上の転職をサポートしている。得意領域は営業全般

こんにちは。『typeの人材紹介』のキャリアアドバイザー・青柳真理子です。今回は、女性営業マンが独自の経験を活かして、異業種への年収アップ転職を果たしたケースをご紹介します。

【転職者DATA】

性別:女性
転職時の年齢:26歳
年収UP額:430万円→480万円(上昇率 約12%!)
業種:エステ会社→医療系人材紹介会社
職種:エステティシャン兼個人営業→キャリアコンサルタント

エステティシャン兼営業という変わった経歴をどう活かす?

エステ事業と自己啓発事業を手掛ける、社員十数名規模の会社に勤務し、エステティシャンと並行して、個人に向けた営業を担当していたAさん。会社の事業が傾き、先行きに不安を持ったことから「新たなキャリアを築きたい」と考え、転職活動を開始されました。

エステ業界の内情に精通し、小規模な会社の事業運営の厳しさを実感していたため、Aさんは、エステ業界内への転職は年収ダウンの可能性が高いと考え、異業種への転職を希望。転職先の条件は、「これまでと同等以上の年収であること」のみでした。

営業成績は常にトップでしたが、会社全体の業績の悪さもあり、目標は未達成続きという実績。また、部下のマネジメントも手掛けていたものの、小さな会社でしたので職位は与えられていませんでした。それらの事実は評価してもらえるのか、という不安を抱いていらっしゃいました。

結果、計14社への応募を経て、選考に進んだ中から医療系人材紹介会社への内定を獲得。年収を下げずに、新たな業界でのキャリアをスタートすることができました。
最終的にA さんが転職を決めた会社は、女性社員が多く、エステ業界で女性部下をマネジメントしてきた経験を評価してもらいやすい環境がありました。入社時の年収設定も一律で決まっていたため、異業種からの転職でも年収ダウンも防ぐことができたのです。社員の男女比や、年収設定の仕組みなどを意識して絞り込むことも希望をかなえるポイントとなるでしょう。

しかしながら、「キャリアコンサルタント」は、企業に人材を売り込むれっきとした営業職。一見、営業としてのプラス要素がないキャリアに不安を感じていた彼女が転職できたのはなぜでしょうか。

そのポイントは3つのステップにありました。①業種の絞り込み方、②他企業との選考過程の調整、③トーク内容の取捨。この3点を押えた結果、希望をかなえることができたのです。

「役職なし」「業績不振」でも高い評価を得る工夫

まずAさんにお伝えしたのは、異業種に転職する場合、「最初の年収がダウンしても先々にもっと大きく稼げるパターンがある」ということ。一時的な年収ダウンを受け入れることで、入り口時点での年収にとらわれず、将来的な年収アップを見込める会社も選択肢に入れることができるからです。もちろんそうした会社を視野に入れつつ、なるべく入社時点で希望年収がかなう会社を探してはいきましたが。

ステップ① 業種の絞り込み方

Aさんの、エステの個人営業という経験・実績は、法人営業が中心の会社ではなかなか受け入れにくいため、いかに「Aさんの経験」が評価される業種を中心に受けていくかが大事でした。

そこで、最初に転職先を絞り込むステップでは、「個人営業経験が売りになる無形商材を扱う業種」を前提としました。そうして選んだのが、人材系企業とIT企業という選択肢。
人材系は、幅広い業界からの転職を受け入れている上、個人営業の仕事との親和性が高い。さらに、女性転職者が多いという実績がある業界でもあります。一方、IT系は慢性的に人手不足のため、男女問わず採用基準を下げている状況がありました。女性からの人気があまり高くない業界でもあるので、女性応募者はさらに採用のハードルが下がることも。
異業種から女性が転職する場合、この2つの業界は狙い目と言えるでしょう。

ステップ② 他企業との選考過程の調整

目指す業種のイメージが特にない場合は、年収や仕事内容、雰囲気などの違う会社を並行して受けられるよう、調整していくことが大事です。未知の業界で働くイメージを持つことはもちろん、いろいろな会社の面接を受けるうちに、「こっちよりもあっちがいい」というように志望度を高めることができます。

どんなに経験や実績があっても、人物が良い人でも、本気で志望する気持ちが伝わらなければ落とされます。AさんはIT系よりも、一人一人と向き合う人材系の仕事の方が働くイメージがわいたようで、また、他企業の不採用理由を分析したりするうちに迷いもなくなり、「この会社に絶対に行きたい」という想いを固めることができました。

ステップ③ トーク内容の取捨

面接通過できるか否かは、本人の自信のなさが大きく影響します。Aさんには、言うべきことと、言わなくていいことを整理し、アピールするトーク内容を2つのポイントに落とし込むようアドバイスしました。目標の達成状況にフォーカスするのではなく、「達成するためのプロセスを考え、計画作成ができること」を伝える。新規開拓の具体的なスタイルではなく、「ニーズを掘り下げて必要な相手に営業できること」を伝える。

面接では、自分の経験をいかにその会社での仕事に置き換えて話せるかどうかが非常に重要です。Aさんは、応募先企業がまだ成長過程にあることを踏まえ、エステ会社で社長の右腕として組織作りに貢献してきた経験も伝えていきました。
こうしたトークによってAさんは評価を得ることができたのでしょう。

キャリアに自信がなくても、転職先への明確なビジョンがなくても、これらのポイントを踏まえれば、希望のかなう転職を果たすことは十分に可能なのです。

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取材・文/上野真理子

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