未経験だけど転職したい! 応募前に絶対チェックしておくべき4つのポイント【20代の転職失敗回避法】
昨今のコロナ禍で働き方が変わったり、自宅に一人でいる時間が増えたりしたことで、改めて自分の「やりたいこと」「なりたい姿」について考えるようになった人は多いだろう。その中で、「転職で新しい領域にチャレンジしたい」と考え始めた20代もいるのでは?
そこで今回は、「20代で、未経験職種に転職して失敗した人」のエピソードをもとに“転職の失敗回避法”を解説する4つの記事を紹介。
「未経験職種への転職で失敗しないために、求人に応募する前にチェックしておくべきポイント」をまとめてみた。
チェックポイント1.「休みが多そう」「楽そう」先入観だけで求人を選んでいないか
まず紹介するのは、「やりがいはあるけど、休みが少なすぎて体力の限界だ……」と、アパレル店長の仕事から一般事務職へと転職した28歳の事例。
「とにかく休みが多い仕事がいい=事務職しかない!」と思い込み、転職を決めた彼女だが、年収にすると約100万円のダウン。急に月々の生活が苦しくなり、自炊をしてお昼はお弁当を持参したり、フリマアプリで洋服を売って臨時収入を得るなどしてやりくりするようになったという。
「一般事務職なら残業もないし、仕事の負担が少ないだろうという先入観があり、やりがいや金銭的な充実まで考えきれてなかったんです。いくら残業がなくても、使えるお金がなければ生活は充実しないことも分かりました」
>>アパレル店員はもう限界。憧れの一般事務職に転職した女に待っていた「大好きだった洋服をフリマアプリで売る日々」
チェックポイント2.「職種名」だけで仕事内容を判断していないか
次に、医療事務から「レセプトコンピュータインストラクター」に転職した24歳のケース。
レセプトコンピュータは医療事務時代から扱い慣れていることもあり、その職種名から「難易度の低い仕事」だと思い込み応募を決めた彼女。しかし実情は求められるレベルが高く、仕事についていくことができなかったそう。
「『医療事務を活かせる仕事で給料が高いなんて、今の私にピッタリ!』と思いましたが、レセプトコンピュータインストラクターという仕事が何かも分からずに転職を決めてしまったことを反省しています。その結果、求められていることに満たない仕事しかできなくて、会社や先輩たちにも、かなり迷惑をかけてしまいました……」
>>歓迎スキルは満たしていたのに……24歳で気付いた、ステップアップ転職の落とし穴
チェックポイント3.今持っているスキルや経験が活かせる仕事か
次に紹介するのは、「保育園職員という特殊な仕事柄、次の仕事に活かせることはない」と考え、携帯電話の販売員に転職した女性のケースだ。
未経験転職では「前職の経験が活かせることは、ほとんどない」と思いがち。しかし実は「対人スキル」や「事務処理能力」など、さまざまな職種に応用できるスキル・経験を持っていることは多い。転職をステップアップと捉えるならば、前職で培った何らかのスキルを活かせる仕事を選ぶべきだったと、彼女も後悔している。
「これまでのキャリアとは全く違う仕事を探すなら、その仕事をまっとうできるだけのスキルや能力が自分にあるのかしっかり検討することが大切だったと思います。異職種への転職は、どうしても『実際はどうなのか』ということが想像しきれないもの。収入や労働条件、会社の規模だけで安易に転職すべきでなかったと思います」
>>携帯販売のクレーム対応で対人恐怖症に。年収250万円アップでも割に合わない理不尽な職場
チェックポイント4.「なぜ転職したいのか」がはっきりしているか
最後に紹介するのは、大手証券会社の在職中に社会保険労務士(社労士)の資格を取得し、社労士法人に転職した男性のケース。「資格を持っていれば将来困ることもないだろう」と思い、社労士の資格を取ったが、転職後に待っていたのは「ブラック企業」そのものだったと肩を落とす。
彼の場合、「資格を活かしたい」だけで転職先を決めるのではなく、「資格が活かせる仕事で、何がしたいのか」まで考える必要があったのだ。
「転職するときに、もっと休日や残業について念入りに聞いておけばよかった。まさか社会保険労務士の事務所で『労働環境が劣悪』なんて、思ってもいなかったんですよ」
>>未経験転職で「こんなはずじゃなかった」を避けるには? 社労士法人に転職した25歳証券マンの失敗から学ぶ
未経験の職種へ飛び込むときは、求人票に書かれている条件だけで判断したり、自分のイメージだけで仕事内容を想定したりしてしまいがち。口コミサイトや職種・業界情報がまとめられたサイトなどを見て、実際はどんな働き方なのかを事前に調べることも重要だ。
そして何より大事なのは、自分が転職で何を叶えたいのか、希望条件を一度整理すること。そして、自分が今持っているスキルや経験がどのような職種なら活かせるのかを見極めること。求人を探す前に、下準備をしっかりと行うことで、理想の転職を叶えていこう!
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