令和のギャルネタコンビ・エルフに「仕事のモチベーションアゲ〜☆★の方法」を聞いたらめっちゃ昭和だった
ギャルネタで話題のコンビ「エルフ」。
全3回にわたって、仕事に、プライベートに日々奮闘する人たちのお悩みに答えてもらいます!
ギャル芸人としてひっぱりだこの荒川さんと、ドッジボールと自転車をこよなく愛するはるさんに今回相談するのは、「仕事へのモチベーション」に関するお悩みです。
個性のまったく違うお二人の自由な回答は、同世代の人たちの心に響くはず!
※この記事は姉妹媒体『Woman type』より転載しています
目指すは芸人界のあゆ!?
悩み相談の前に、エルフのお二人のことを教えてください。芸人というお仕事のどんなところが好きですか?
売れてる売れてないに関係なく、サボったら捨てられるし、頑張ったら面白いと言ってもらえるところかな。
毎日ネタ合わせをしたら、劇場のネタライブで勝てるし、やらなければ周りに置いていかれる。
「THE W」とかの賞レースもそうです。頑張れば評価してもらえて、同じように頑張ってきた先輩方や同期、後輩と一緒にお仕事ができる。
この実力主義な世界は、自分にはめっちゃ合ってるなと思います。しんどいけど、真剣にやってる人を分かってくれる世界なので、それがすごくいいんですよね。
芸人さんって、面白い方ばっかりやないですか。個性豊かなキャラクターがたくさんいる中で、「はるみたいなやつでも頑張ってるんや」って笑ってもらえるのがすごくうれしいんです。
そう思えるようになったのは、芸人になれたから。
エルフは荒川がネタを書いてくれていて、私は「何やこいつ」という存在やと思うんですよ。
個性もないしネタも書いてないけど、「何でもいいから笑ってもらいたい」と思いながら芸人やってます。
私にとっては、ネタを作ることが「お仕事」という感覚に一番近いかもしれない。
ネタがしたいというよりはテレビに出たいと思って芸人になったので、ネタは賞レースとか、テレビに出るために必要なものという感じ。
だからネタはやらなきゃいけないことというか。芸人として生きていくにはネタで証明するしかないですしね。
エルフは荒川がギャルで明るいイメージがあると思うんですけど、荒川の書くネタにはメッセージ性というか、荒川しか書けない部分があって。
それがエルフでしか出せないものなのかなと。
芸人として、それはよくないらしいで。
ええ! そうなんや。
私は浜崎あゆみさんになりたいから、メッセージをすぐ入れたがるんです。浜崎あゆみさんは等身大の思いを乗せるじゃないですか。
だからネタに思いを乗せていたんですけど、「あんたは芸人やろ! 」とみんなに怒られました!
そうなんや!(笑)ええと思うけどな。
お悩み1.「管理職への昇進が不安……」
お二人の仕事に対する思いが分かったところで、仕事に関する読者の悩みを紹介させてください。
今後のキャリアを考える中で、ありがたいことに管理職への昇進のお話をいただきました。
自己成長にもつながる良い機会だと思う一方で、その責務を担えるのか不安で昇進に前向きになれません。
甘ったれた考えに喝を、もしくは背中を押してほしいです!
昇進いぇーい!でええんちゃう?
今、私らは仕事を基本的には断らないんです。だって、いろいろなメディアに呼んでもらうために頑張ってるんやし。
だから、昇進するなんてええやん!って思っちゃうな〜。
私はめっちゃビビリなんで、気持ちめっちゃ分かります。
例えば、大阪時代にトークライブをやりたいって思ってたんですけど、なかなかできなくて。すぐに「無理」となってしまうから、それまで自分で何かを始めたことは一切なかったんです。
でも先輩や相方に相談したら、「やったらええやん」って言ってもらえて。そうやって芸人の先輩や相方、仲間に背中を押してもらえることが多いです。
で、実際やってみたら楽しかったし、得られるものがたくさんありました。やってみてよかったなと。
せやで! 昇進ありがとう〜!いぇーい!でいいんやないかな。悩むのはやってみて、そのあとです!
何の実績もない私でもトークライブをやれたんだから、今までの実績があっての昇進だったら大丈夫ちゃうかな……? 頑張れ!
お悩み2.「今の仕事を続けるか、転職するか……」
転職3年目で、今の仕事は楽しい上に職場関係も良好なのですが、業務量の多さと身に付くスキルに偏りを感じています。
もう少し続けてみるべきか、転職するべきか、アドバイスをいただきたいです!
仕事が楽しいんやったら、もう少し続けてもええんちゃうかな?
偏ったスキルってどういうこと?
他の仕事にあまり生かせへんってことかな。
偏ったスキルはうちらのギャルネタみたいに個性にはならんのかな。
ちょっとちゃうんかもな~。
業務量が多いのは大変やけど、職場の関係は良好やねんな?私だったら、もう少し続けてみるかもしれんな〜。
私も今、めっちゃ忙しいけど、芸人仲間と一緒におるとモチベーション上がるし。
私は会社で働いたことがないから分からんけど、前にバイトしてた『大阪王将』は楽しかったから、誰よりもめっちゃ働いてたわ。
仕事は楽しいし、職場の環境もええんやったら続けてもいいのかなとめっちゃ感じました!
偏ったスキルがどのくらいかは分からんけど、楽しく仕事できてるなら悪いようにはならんはず!
褒めてもらいながら、根性論で這いつくばる!
読者からは仕事のモチベーションに関する悩みが多く寄せられました。
しんどいとき、お二人はどうやってモチベーションを上げていますか?
周りの人の言葉ですね。
楽屋で先輩から、「この間の番組良かったよ」とか、「あのネタ面白いね」とか褒めてもらうと、「もっと頑張ろう」と、すぐに上がっちゃいます。
芸人仲間と会って笑ってモチベーションが上がることももちろんあるけど、私は大体、無理やり上げてますね。しんどくてもやるしかないから。
うちのお母さんもそういうタイプで、しんどくても、人より物覚えが悪くても、勉強できなくても、「やらなしゃあないねんからやれ!」っていう。
そんな根性論の家系で育ったので、無理やり這いつくばる!(笑)
這いつくばらんでええて!昭和か!(笑)
私は夢やから頑張れるけど、そこまでして働かなあかんとは思わないです。これはあくまでも私の話ですよ!
途中で荒川さんが「ギャルっぽくないかもしれん!」と心配するほど、読者からのお悩み一つ一つに、じっくり悩みながら誠実な回答を出してくれたお二人。
第2回の相談内容は「職場の人間関係」に関するお悩みです。どうぞお楽しみに!
取材・文・編集/石本真樹(編集部) 撮影/竹井俊晴
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