『口ベタ営業マンが渋谷ギャルをナンパし続け半年後に1億の契約をとった件』著者が教える、真の「コミュ力」の鍛え方【人気ビジネス書3分リーディング】
営業マンにマストで求められるもの、それは「コミュニケーション力」。しかし、コミュニケーション力を伸ばす、と言ってもそんなに簡単なことではない。そこで今回は、新卒入社した会社で先輩に連れられて始めたナンパ修行により、コミュニケーション力を身に付けた実体験をまとめた本『口ベタ営業マンが渋谷ギャルをナンパし続け半年後に1億の契約をとった件』の著者・なべおつ氏に、同書の中でコミュニケーション力を高めるための極意が分かる箇所を教えてもらった。
なべおつ氏大学卒業後、中堅広告代理店に就職。約3年後に退職した後、自身の経験に基づいたブログ『渋谷で働く営業マンのナンパ日記』を開設して累計250万PVを突破する。2013年12月、Kindle版『恋愛はできる!』をリリース。次いで14年11月にブログの内容に加筆・訂正した『口ベタ営業マンが渋谷ギャルをナンパし続け半年後に1億の契約をとった件』を出版
なべおつ氏が抜粋「どうしてもここだけは読んでもらいたい!」
なべおつ氏が最も読者に伝えたいことは前書きにあたる部分に集約されているという。
そもそも「仕事」と「恋愛」、どちらの成功にも大きく影響する要素とはなんでしょうか。「お金」「ルックス」「人脈」・・・・・・さまざまな答えが思い浮かぶと思いますが、突きつめて考えれば、それは「コミュニケーション力」に集約されます。
~中略~
「コミュニケーション」をテーマにした書籍が山のように出版されているところを見ると、そのニーズの強さがよく分かります。
ですが、それらの書籍は「相手の目を見て話す」「身振り手振りを交える」「席は対面より斜めのほうがよい」など、きわめて具体的なテクニック論に寄りがちです。本来コミュニケーションとは、そのときの状況や会話の流れ、相手の性格など、あらゆる「文脈」に依存するもので、「こうすればいい」と画一的にテクニック化することなどできないのにもかかわらずです。
~中略~
重要なのは、あらゆる「会話の文脈」に合わせてテクニックを使い分けられる「コミュニケーションセンス」です。
~中略~
「必ず成功する」という1つの正解がないコミュニケーションにおいては、「この状況なら、この対処法」という引き出しの多さこそ、そのスキルの高さを裏付ける根拠となります。そして、この引き出しを増やしていけば、誰でもコミュニケーションセンスを磨くことができるのです。
では、この引き出しを増やすにはどうすればいいでしょうか?ここで重要なのが先に述べた「文脈」という視点です。コミュニケーションの論理は、文脈の中でしか理解できません。つまり、テクニックだけを手に入れても、「どんな文脈のときに使えばうまくいくのか」という論理が分からなければ、有効な「引き出し」とはならないのです。
(『口ベタ営業マンが渋谷ギャルをナンパし続け半年後に1億の契約をとった件』10p~12pより引用)
営業とナンパ、共通して重要なのは「知識」よりも「実践」
なべおつ氏は、コミュニケーション力を高めるには「テクニック」よりも「センス」を磨くことが重要だと語る。
「“センス”というと捉えどころのないもので、ない人は生まれつきないものと思われがちですが、そんなことはありません。誰でも磨くことが可能です」
この本がなべおつ氏自身の経験に基づいたシミュレーション形式になっているのは、まさにスキルやテクニックではなくセンスを磨くためだ。読み進めていくうちに、読者はなべおつ氏とともに新宿や池袋、渋谷といった山手線各駅での“ナンパ修業”を追体験して、女性たちの反応にいちいちヘコんだり浮かれたりする。
こうした「文脈」の中で「良いコミュニケーション」「悪いコミュニケーション」を追体験しながら、「こういうときは、こうすれば、こうなる」という論理を体得していくことがセンスを磨くことにつながると言う。
「『こうすればこうなる』が分かるから、そのとき、その場所、その相手に合ったセンスのいいコミュニケーションができるようになるんです」
営業ノウハウについて書かれた本は世の中に氾濫しているが、それらをそのまま真似するだけでは裏目に出ることも多い。
重要なのは、そうしたノウハウを各自がそのときの「文脈」に合わせて自然と使いこなせるようになることなのだ。
本書の後半PART5には、本のタイトルにもある、なべおつ氏が一億円の契約を受注した話が展開されるが、そこには「どのナンパテクニックが役に立った」といった具体的な話はなされていない。
「一億円の案件受注の例でも『具体的にこのナンパテクが役立った』というものはないんです。そのときの文脈に合ったコミュニケーションができたことが成功の要因であって、「特定のテクニックを使ったから受注できた」というものではないですから。でも、ナンパで女の子を飲みに誘うときにいかに相手に『楽しそう』と思ってもらえるかを考えるのと同様、営業においても、相手が求めているものを想像して、先方のメリットになるような提案をすることが重要という点は変わりません」
コミュニケーションセンスはどんなシチュエーションでも適切な対応ができる“引き出し”の多さで決まる。この引き出しの数を爆発的に増やす近道が、街でのナンパなのだ。
コミュニケーションで悩んでいる営業マンは、まずは本書を手に取り、ナンパの「実践」から挑戦してみるのもいいかもしれない。
取材・文/浦野孝嗣
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