「女性が輝く」は個人の取り組みだけでは限界がある! 行き詰まりを感じたら社会プロジェクトに参加してみよう
「営業部女子課」主宰 太田彩子女性営業を応援するコミュニティ「営業部女子課」主宰。早稲田大学法学部卒業後、リクルート『Hot Pepper』創刊期にメンバーとして携わり、営業として数々の社内表彰制度に表彰されたのちに起業。「女性営業の人材育成」や「女性の働き方」を専門とし、女性営業プロジェクトやダイバーシティプロジェクトの立上げ・企画支援を精力的に行う。「1億売るオンナの8つの習慣」(かんき出版)や「成功できる人の営業思考」(PHPビジネス新書)など
「営業部女子課」主宰の太田彩子です。
営業職として結果を出すために、目の前の仕事や自身の課題に没頭することはもちろん大事。しかし同時に、長い目でキャリア見据え、人としても成長をかなえるためには、社会に目を向けて、世の中のために自分は何ができるのかを考えることも必要です。
そこで今回はその一例として、私、太田彩子が主宰する営業部女子課が現在取り組んでいる『営業部WAW!課』というプロジェクトをご紹介したいと思います。
今回のテーマ:『キャリアのレベルアップを「営業部WAW!課」に学ぶ』
まず『営業部WAW!課』とは、どのようなプロジェクトなのかからお話したいと思います。
女性が輝く社会を実現するプロジェクト『営業部WAW!課』
『営業部WAW!課』は、昨年より安部首相自ら旗振り役として日本政府が主催する『女性が輝く社会に向けた国際シンポジウム(World Assembly for Women in Tokyo, 略称:WAW!)』から発足したプロジェクトです。
このシンポジウムは、安部政権の最重要課題の1つである「女性が輝く社会」を実現するための取り組みの一環として、世界各国および日本各地から女性分野で活躍するトップリーダーが集結。日本および世界における女性の活躍促進のための取り組みについて議論を行うものです。
本年度の『WAW!2015』は、8月28日(金)~29日(土)の日程で東京において開催され、私、太田彩子もスピーカーとして2日目のハイラウンドテーブルのセッションに登壇させていただきます。この『WAW!2015』を盛り上げるためのムーブメントを日本全国に広めよう! という意図のもと、外務省とGoogle社に協力いただきながら発足しました。
もともと、私たち営業部女子課は「女性の営業力をもって日本社会の発展に貢献する」というミッションを掲げていました。そんな私たちが「『WAW!2015』の営業パーソンだったら?」という発想から結成された「仮想の営業部」こそ『営業部WAW!課』なのです。そこには、女性の未来のために「営業力」で社会を変えよう! という志が込められています。
私も社会もハッピーになる「成功循環モデル」
具体的な活動としては、『WAW!2015』の存在と想いを全国に広くアピールすると共に、日本中のさまざまな立場や世代の“生の声”を集め、「女性が輝く社会」に向けたアイデアを生み出します。(詳しくは公式ホームページをご参照くださいね)
こういった社会事業を、単なる自己満足やボランティアととらえる人は、少なくはないでしょう。しかしながら、これまで自身が培った営業力を自身のためだけに捧げるのではなく、社会に向けて還元していくことは、社会を変える力となるだけではなく、結果として計り知れないリターンを生み出します。
社会と関わり、視野が拡がると自ずとチャンスが舞い込んできます。そうすると、クリエイティビティーが高まるので、日々の営業業務においても「ただ売って終わり」ではなく、どういった発想をプラスすれば顧客や会社、ひいては社会にメリットが生まれのだろうと俯瞰した立場から考えるようになる。それこそが、自身の成長の肥やしとなり、日々の業績に確実な成果をもたらします。
これは、マサチューセッツ工科大学の教授、ダニエル・キム氏の提唱する「組織の成功循環モデル」という理論にも当てはまります。
営業の仕事は成果を出さなければいけないわけですが、
多様な人と関わり、互いに尊重し、共に考える(関係の質)ことで気付きを得て(思考の質)、
積極的にチャレンジすることで(行動の質)成果が出て(結果の質)、
信頼関係が高まり(関係の質)、さらに良いアイデアが生まれる(思考の質)……
というグッドサイクルが導き出されます。結果を急ぐあまり、この逆を行くとバッドサイクルに陥ってしまいます。
「女性が輝く社会の実現」といった大きな目標は、他者とのつながりなくしては達成できません。逆に言えば、個人だけで取り組むことには、やはり限界があるのです。女性活躍推進とは言うけれど、現実には厳しい……と行き詰まりを感じている方は、こういった活動に目を向けてみてはいかがでしょうか? 視野を拡げてみることで、思いがけない道が開けてくることもきっとあるに違いありません。
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構成/井口啓子 写真/ヒダキトモコ
公式HP:営業部女子課: http://eigyobu-joshika.jp/
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