ひと足先に選ぶ次世代のMVE : 近藤 秀和氏
技術のイノベーションを通して世界を変えていく 近藤の事業展開はブラウザだけに留まらない。2007年には他社との協力開発により、レーザーポインタを通して画面に文字や図形を描ける画期的なツール『Afterglow』をリリース。その革新的な技術が評価され、マイクロソフトが実施する「INNOVATION AWARD2007 コマーシャル部門 最優秀賞」を受賞した。 「『Afterglow』は、日本国内に留まらず積極的に海外へのプレゼンテーションを展開しています。日本のITはここまですごいんだ、ということを世界に知らしめたいんです。個人的には、アップル社CEOのスティーブ・ジョブズが公のプレゼンテーションの場でこのツールを使ってくれたらと思ってるんですけどね(笑)」 そう語る近藤の表情には、技術で世界と渡り合い、何としても世界に認められる、という使命感にも似た気迫が感じられた。近藤にとって技術者として働くことはどんな意義を持つのか。 「強いて言えば、技術のイノベーションを通して世の中の平和な発展に貢献していくことですね」まさに壮大な目標。大きすぎる目標は時に重荷となるが、近藤は笑いながらこう言う。 「大きな目標に向かって走れば、困難にぶつかってもいちいち気にしてられないじゃないですか。むしろ、目標が小さいと些細なことでめげてしまう。せっかくインターネットによってかつてないほど1人の個人が発揮しうる力は限りなく大きくなったのですから、技術者は自分にできることを過小評価することなく、思い切って夢の実現に懸けてみるべきだと思いますよ」 |