ひと足先に選ぶ次世代のMVE : 大塚雅和

大塚がカヤックに惹かれたのは、アーティストが売りたい作品やTシャツのデザインをWebサイト上で公開し、自由に購入できるようなビジネスを展開していることなど、開発者とサービスに参加するクリエーターをはじめとしたユーザーとの距離が近いと感じたから。ほとんど独学で身に付けたJavaスクリプトを最初の武器に、入社後はFlashを覚えるなど成長速度を増しながら、大塚は精力的に新しいサービスを提供するアイデアを形にするため、試みに没頭した。

「カヤックではアイデアありき、発想ありき。毎日何回でもブレストやディスカッションがある。とにかく面白いと思える意見を次々に出していって、次々に挑戦していかないと追いつかないんです」

彼はエンジニアには2つのタイプがあると話す。「実現したいサービスがあって、必要な知識や技術、スキルを身に付けるエンジニア」と、「自身の持つ知識や技術、スキルを使って何らかのサービスを作るエンジニア」だ。そして大塚は自身を前者のタイプと分析する。

「一般的な製品と違って、サイトビジネスはサービスを提供する側と利用する側とが交流しながら共に進化していける。僕は、どうすれば新しいことを簡単にユーザーに使い楽しんでもらえるかを常に最優先の課題として取り組んできました」

声”を投稿するサイト開設で新機軸

そんな思いから2007年12月にサービスを開始したのが、ユーザーが“声”を投稿し、活用できるWebサイト『こえ部』である。大塚が苦心した点は数多い。音声を投稿できるWebサイトはいくつもあるが、ほとんどは録音用に別のソフトが必要で使い勝手はイマイチ。そんな現状を踏まえて、『こえ部』ではユーザーが使うPCにマイクさえあれば、ブラウザ上で録音、再生できるようにした。誰でも簡単に利用できるようユーザーインターフェースの部分に最も力を注いだと話す。

「“声”を素材にできるという新しさだけではダメで、使いやすいことも重要。サービスを開始した後も、ユーザーからの意見を参考に、機能追加を心掛けて取り組んでいます」

サービス開始から約5カ月で登録者数は約8000人。5月中旬からは、声でチャットができる『こえ部LIVE!』のサービスを開始するなど、順調な稼働ぶりだ。また、カヤックには「旅する支社」という制度があり、2008年はイタリア・フィレンツェに拠点を設けてスタッフを滞在させている。大塚も5月半ばから約2週間を過ごした。「旅する支社」での勤務中には、普段以上に高いレベルのアウトプットが求められる。この間の大塚の課題は2つ。Flashの最新技術をオープンソース化すること、P2P(Pear to Pear)の技術を使って『こえ部』のサーバへの負荷を減らすこと。ユーザーが自由に参加し、共に進化を目指すサービスの実現。常に挑戦する意欲と熱意を持って、大塚は新たなステージへと踏み出している。


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