IT業界「技術TOPが語る2008年」事業と求める人材像
提供するサービスや求める人材像が多様化しているIT業界。2008年もその動きがさらに加速することは間違いない。業界をリードする各社の技術トップに、2008年の事業展望について聞いた。 |
システムソリューション
ビジネスユニット リーダー 中村 靖 氏 Toshikazu Nakamura 1971年生まれ。大学卒業後、銀行に3年間勤務した後、技術系アウトソーシング会社にて新規事業の拠点長として活躍する。200人強に及ぶメンバーを取りまとめていた経験を買われ、KSKに入社。現在、社内ベンチャープロジェクトであるビジネスユニットでリーダーとして活躍している 風通しの良いチーム制をとる同社。社訓の「Team KSK」は、自主性を重んじたフラットな社風の証だ
高度な技術で大手メーカーの製品開発を33年間支え続けているKSK。確かな技術力を背景に、現在では組込み系開発/アプリケーションソフトウェア開発/ネットワークサポート業務にまで事業を拡大している。さらなる飛躍を目指し同社では設立30周年の2005年に新たな挑戦として社内ベンチャー制度を導入。その制度を活かし発足されたのが中村靖氏がリーダーを務めるシステムソリューションビジネスユニットだ。 同部署は、3年目にしてメンバーは58名にまで増員、大手メーカーやソリューション・プロバイダとの取引も拡大しており予想を上回る業績を上げている。このような成功を実現させた背景について中村氏は次のように語る。 「KSKという安定した経営基盤があるからこそ新規事業に果敢に挑戦することができました。歴史があるにも関わらず、新しいことに挑戦できる環境が生まれたことで、さらにメンバーの高度な技術力と顧客への強いコミットメントを最大限に発揮して顧客との信頼も構築できたのです」 2009年をメドに100名のプロジェクトへと拡大を予定している。そのため、さらに同社の特徴でもあるプロジェクト単位でのチーム編成を強化していく必要があるという。 「当社は柔軟な『チーム制』をとることで、ビジネス環境の変化や技術革新に即応した経営判断と組織変更を可能にしてきました。また、チーム運営はメンバーに任されています。チームの風通しがいいことはもちろん、自然に責任感と役割意識が生まれ、全員が協力し合う文化も醸成されています。当部署でも今後、チーム制を強化していく予定ですが、現在は、事業の拡大にともないリーダーシップを執れる人材が不足しています。そのため、経験が浅くともリーダーを目指したいと考える方を積極的に求めています。『ワクにはまるのではなく、自らがワクを創り上げていく』という、ベンチャー気質のある当部署から、さらにベンチャー制度を活用して新部署を立ち上げるくらいの気概を持った方と一緒に働きたいですね」 技術を裏づける充実した教育制度 「技術のKSK」と言われる同社。その所以は教育制度が充実していることが挙げられる。売上の2.1%以上を社員教育に投資しており、その中心を担う「KSKカレッジ」では、社内研修だけでなく公的機関や他企業の研修も受けることができる。さらに資格取得も積極的に支援。資格取得対策研修が実施されるだけでなくソフトウェア開発技術者資格には30万円相当の資格手当も支給される。 「充実した教育制度と安定した基盤を活かして、どんどん壁を乗り越えていけるような、チャレンジ精神を持った方と共に新しい事業に挑んでいきたいと思います。共に切磋琢磨し合いながら、仲間として笑って仕事をできる方に来ていただきたいですね」 |
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