エンジニアとしてではなく
ユーザー視点でプロジェクトを推進
Webサイト構築のエンジニアとしてぐるなびに入社した佐川慎一氏は、それまでの実績が評価され、多くのプロジェクトに携わってきた。その一つがモバイル向けサイトのリニューアルプロジェクトだ。
「それまでもPLの立場で更新や機能追加などを手掛けてきましたが、これだけ抜本的な刷新プロジェクトを任されたのは初めてでしたね」
リニューアルオープンは2008年10月1日。トップページを見やすくし、店舗や料理の写真が手軽に見られるようにすることが課題だった。佐川氏は、限られた時間内に常にベストな判断を下すのが難しかったと話す。
「メンバーそれぞれにデータベース、サーバー、アプリケーションを担当してもらい、ユーザー視点に立つことを彼らに意識してもらうよう心掛けました。途中、私が確認を怠ったことで画面デザインが大幅に遅れたことがありました。その時にすべてに責任を持って目を配ることの大切さを学びましたね」
ユーザーの評価がすべてと言い切る佐川氏だが、常に悩みもあるという。それは、PLになったことで開発者として実際に手を動かす機会が減ったこと。
「本当は新しい言語や技術を使って自分でも開発したい。でも、PLとしてはどんどんメンバーに任せなきゃいけない。技術者としてやりたいこととプロジェクトを優先することのバランスは今でも難しいですね」
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