エレクトロニクス分野の転職者たちへ モノづくりの匠が伝えたい「この技術」

金田 聡 氏
Satoshi kaneta(age46)
情報画像企画設計第二統括部
C事業推進部
課長

1988年、大学卒業後にセイコーエプソンに入社。約7年間にわたってレーザープリンターの機構設計に従事した後、インクジェットプリンターの部門に異動。2006年より現職に就く

「セイコーエプソンという会社はエンジニア一人一人の意欲や熱意で動いている」。プリンターの機構設計を手掛けてちょうど20年経ちますが、このことは現在の若手社員に自信を持って伝えられることです。自由な社風が維持できるのも、社員が「自分がやらねば」という使命感を持っているからなんでしょうね。技術者として自分の到達したい姿を描き、具体的な目標を立て常に前向きに努力していけば必ずそれに近づくことができるんです。

なんて、かっこいいこと言っていますが、実は最初の7年ぐらいはエンジニアとして自分自身の「軸」が持てず、仕事にジレンマを感じていました。というのも、入社後ずっとレーザープリンターの設計・開発を手掛ける部門にいたのですが、なかなか当社独自の技術による製品化が実現できなかった。いくら企画を出しても形にならない、そんな時期が続いたので目指す姿に近づけないという焦りもありました。そんな折、当社のインクジェットプリンターの需要が急速に伸び始め、僕も開発部門への異動願いが通って、ようやく技術を結集して製品開発を実現する面白さ、楽しさを実感できるようになったんです。

 

自分よりも優秀なエンジニアに囲まれ刺激を


それから約10年間、僕が心掛けたのは「製品を1つ担当するたびに何か新しい技術や開発プロセスを身に付けること」。機構設計という自分の専門分野だけでなく電気系やソフトウエア、制御などプリンターづくりに必要なことは何でも学んだ。いくつか製品を手掛けるうちに、製品全体を作れるようになると考えたんです。おかげで、直近の4機種の開発ではプロダクトリーダー/プロダクトマネジャーとしてプロジェクトを統括することもできました。

合計7機種をリリースしましたが、中でも自信作と言えるのが『PM-4000PX』と『PX-G900』いうモデル。我々エンジニアの満足度も高かったし、ユーザーからの評価も高かった。自分の作った製品が市場で人気商品になるというのは作ることに自信が持てる瞬間なんですよ。

今の部署に異動したのは2006年後半。法人向けビジネスを主力事業に育てるという会社の方針からでしたが、顧客に近い立場で直接ニーズや課題に向き合いながら仕事がしたいと考えていた時期だったのでタイムリーでした。

現在一緒に働いているメンバーには新卒もいれば中途入社のエンジニアもいます。これからは、僕が培ってきたセイコーエプソンならではのインクジェット技術を伝承していかなければならない。ただし、僕が持っていない技術やノウハウを持っている若手だっているんです。新しい商品を作るには多くの人の強みを融合させることが重要。ですからどんどん自分の技術をアピールしてほしいと思います。メカに対する能力に自負があること、それがエンジニアとして大事なことなんじゃないでしょうか?

 匠が伝えたいインクジェットプリンターの技術

セイコーエプソン独自のインクジェット技術『マイクロピエゾテクノロジー』の高いインク吐出制御性を支える『メニスカスコントロール』。メニスカス(インクのノズル面)の動きをピエゾ素子の動きでコントロールし、高い着弾位置精度ときれいなドット形状を実現する技術だ


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