転職でキャリア「最適化」計画

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「私はこうして最適化に成功しました」
転職活動にはどのくらい時間がかかる? 面接では何を聞かれる?――。
そんな不安を解消すべく、実際に転職に成功した4人のエンジニアに、
「キャリア10年」をアピールする方法を聞いた。
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現在、クレスコのソリューション部門を束ねる下川恭正氏が同社に転職したのは34歳の時。当時勤務していた会社が、バブル崩壊でリストラを始めたことがきっかけだった。人員削減の余波で業務負担が増え、会社の将来にも不安を感じたという。同時期にラインの管理職に近い仕事になったことも、技術志向の強い下川氏には不満だった。

「私が仕事で重視するのは、自分がやりたい仕事かどうか、待遇、人間関係の3つ。開発現場で働きたいという希望と会社の方針が合わなかったことも、転職理由の一つでした」

そこで、転職情報誌やインターネットの転職サイトで情報収集を開始。「自分の技術はどこまで通用するのか」と自問したところ、転職でアピールできる目ぼしい資格がないことに気付いた。「資格が無いと転職には不利」と考え、転職1年前から資格取得の勉強をスタート。『ORACLE MASTER Gold』や簿記3級を取得して人材紹介会社の扉をたたいたところ、クレスコを紹介され、応募することに。残業や休日出勤の合間を縫ったり、半日休暇を取るなどして面接を受けていたという。そんな多忙な転職活動期間を経て、無事内定を獲得したのだった。

「採用面接ではオラクルの資格のことも聞かれたので、資格取得は転職にプラスだったと思います」

こうして2002年1月、クレスコに転職。前職の経験を活かし、外国為替システム開発などのPMを次々に担当した。転職の動機となった「仕事内容・待遇・人間関係」のすべてにおいて最適化を果たすことができたという。

下川氏は、転職を成功させたポイントを次のように振り返る。

「転職では『同じ業種を長年担当した』ことが強みになる。資格も武器の一つですが、それだけでは不十分。若いうちから上昇志向を持って技術力やマネジメント能力を身に付けておくことが成功の秘訣です」

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