MySQLとは
MySQLをよく知らないという人でも、Microsoft社のAccessなら知っているという人は多いのではないでしょうか。操作性に非常に優れ、初心者でも扱いやすく学びやすいデータベースソフトとして著名な存在であるAccessは、実はMySQLと酷似しています。システムの規模が大きくなるとAccessでは限界があるのですが、MySQLの前段階であるSQLで構築されているAccessは、MySQLを勉強するにおいても非常に有効なデータベースなのです。
ここまで書くとご想像がつくかと思いますが、MySQLとは世界中でなにより最も利用されているオープンソースのデータベースのひとつです。Accessと基本的なSQL文は同じで、より大容量且つ高速で動作するため、非常に使いやすいことが大きな特徴です。また、非商用利用であれば無償でインストール・使用可能ということも魅力のひとつとなっています。
どういうところに使用されている? MySQLの使用例
一番よく知られている使用例として挙げられるのが、レンタルサーバーのデータベース。数千万~数億件のレコードを取り扱っている事例もあるほどで、相当な強度を誇ることが顕著に窺える事例としても有名です。また、現在日本においても代表的な検索エンジン及びWEBサイトである、YahooやGoogleなどの大規模且つユーザー利用頻度が高いサイトでも使用されています。
なにより大きなMySQLの特徴
加えて、MySQLの大きな特徴が、マルチユーザー対応であること。どういう動作が可能かというと、同時に複数の人が利用可能であるWEBアプリケーションを始めとしたシステムに使用するデータベースとして最も適していると言われているのです。UNIX系各種OSやWindowsなど多くのプラットフォームに対応し、JavaやPHPのようなプログラム言語からも簡単にアクセスが可能だという側面もあり、MySQLは現在最も手掛けやすく、動作が安定しているオープンソースのデータベースと言われているのです。特に、WEBベースのサービスに非常に強いことが、発表当時から注目を集め利用され続けてきた利点となっています。
データベース構築に慣れていない人にとっては、インストールしてから利用するまでの設定がややわかりづらい面もあります。ただし、利用できるようになると一気にプログラミングやページ構築の幅が広がるため、MySQLは今やなくてはならないデータベースの位置づけとして活躍しているのです。
MySQLの弱点とそれに関しての各方面の見解とは?
シンプルで速く、PHPなどとの相性が良いことが利点であるMySQLは、弱点としてやや機能的な面で不十分さがあるとの指摘もされています。ただし、これに関しては適材適所の使用方法であれば全く問題がないと言う見方が概ねです。
元々、シンプルで速いことを前面に打ち出して開発されたため、先述のとおり特性的にWEBベースのサービスに強く、そうした分野で活かされ続けてきました。大規模システムであるYahooやGoogleでの使用に問題が発生していないことがその証拠です。弱点を修正しようとすれば最大の利点である速さが損なわれ、結果的にMySQLの方向性を見失いかねません。この点に関しては、対極に近いOracle (オラクル社の基幹製品であるリレーショナルデータベース管理システムの名称)と住み分けをしながら、MySQLは持ち味を活かした分野で利用され続けるという方向性が今後の展望としても一致しています。
MySQLをインストールしてみよう!
MySQLは有償と無償の2種類提供されており、MySQL Community Serverであれば無料で使用することができます。 世界規模でユーザーが存在するため、疑問点などを相談するためのコミュニティやブログなどで情報交換が活発に行われています。 公式サイトからMySQLはダウンロードできるため、入門したいという方はブログサイトやインターネットで分からない箇所を調べながら勉強してみてはいかがでしょうか。