2017.05.30
ムカつく?愛せる?職場のお局様との上手な付き合い方
【アンケート概要】
●調査方法:typeメンバーズへのWebアンケート「第7回テーマ:厄介?ありがたい?あなたの会社のお局様・ご老中」
●調査期間:2017/04/03 ? 2017/04/30
●有効回答者数:20代?60代の男女84名
「お局様・ご老中」に出会ったことがある人は7割以上!
組織で仕事をしていれば、何かとお世話になるのが会社の先輩たちですよね。優しい先輩や厳しい先輩、いろいろなタイプの人がいるかもしれませんが、その基準を超越した存在に出会ったことはありませんか? そう、「お局様・ご老中」と陰で呼ばれる人たちのことです。
何となくネガティブなイメージの呼称ですが、そもそもどういう人がそのレッテルを貼られてしまうのでしょう? 今回は20代?60代の男女84名に、皆さんの周りの「お局様・ご老中」について意識調査してみました。
※本アンケートでは、女性を「お局様」、男性を「ご老中」と表現しております
「これまで『お局様』『ご老中』だと思うビジネスパーソンと出会ったことはありますか?」という質問に対して、「ある」と答えた人は73.8%と、大半の人が仕事人生において出会っていることが分かります。
では、「お局様・ご老中」だと思われる人とは具体的にどんな人たちなのでしょうか? お局様・ご老中にイラッとさせられた経験がある方にエピソードを聞いてみると、次のような行動パターンがあるようです。
【時代錯誤な仕事のやり方】
・「現在の組織やビジネスにあっていないにも関わらず、昔から引き継いでいる管理方法を変えようとしない」(20代/女性/IT・通信系)
・「別の部署の上司にラベルプリンターの張り替え作業を依頼された為、試行錯誤しながら作っていると、その姿を見たお局様が『テプ○も使えないとは何の為に大学に行ったんだか……。無駄な学歴だな』と言われイラッとしました。私はテプ○の使い方を習う為に大学に行ったのではない!(笑)」(30代/男性/商社系)
・「今の会社のご老中から、PDFが印刷できない、ワードが開かない、エクセルが開かない、パワポを印刷してくれと要求されることにイライラ。一つ一つはちょっとした事でも、毎日ごっそり来ると、さすがに仕事が止まってしまう……」(30代/女性/広告・メディア系)
【自己チューで周囲を振り回す】
・「普段は仕事を任せてくれないのに自分の嫌な仕事だけ押し付けてきた。仕事を任せてくれないくせに、私のことをボーッとしていると上司に言いつけていた」(20代/女性/サービス系)
・「『字がヘタだから代わりに発注伝票を書いてくれ』とお局様にお願いされたので、言われるままに書いたら、上司に『発注しすぎだ』と私だけ叱られた。そのときお局様は知らない顔していた」(30代/女性/サービス系)
・「提出書類のフォームをいつの間にかお局様オリジナルのフォームに変更されていた」(50代/男性/メーカー・技術系)
・「長く働いてるせいなのか、バブルのせいなのか、ずっと自分は可愛くて綺麗で、チヤホヤされてると思っている40代に毎回イライラします」(30代/女性/メーカー・技術系)
【おせっかい&一言多い】
・「独身だと分かると世話を焼きたがる(合コンのセッティングなど。あわよくば自分も参加してくる)」(30歳/女性/サービス系)
・「『〇〇さんはほんとそういうとこあるから』と事あるごとに私の欠点を社内で無遠慮に言い周り、自分は分かってる感を演出してきた」(20代/男性/IT・通信系)
・「女性らしい服装をすると、決まって『寒くない?』と非難された」(30代/女性/その他)
【感情の振れ幅がすごい】
・「こちらのミスは大声で叱責してくるのに、自分のミスは『ごめんなさーい』で済ましていた」(30代/女性/IT・通信系)
・「秘書課から異動してきたお局様。こだわりが強く、何が逆鱗に触れるのかヒヤヒヤしていた毎日でした。最も逆鱗に触れたのは、私の結婚退社でしょうか……。退社をお知らせしてから、全く話さず目も合わせてくれず恐怖の1ヶ月でした」(30代/女性/サービス系)
・「自分の思い通りにいかないと周りに関係なく怒りや不満の感情が表に出る」(40代/男性/IT・通信系)
どうやら、業務上の能力とは関係なく、性格面のネガティブさや偉ぶった態度が出ていると「お局様・ご老中」認定されることが多いようです。内容を見ていると、ハッキリと性別は示されていないものの、ご老中よりもお局様の方が世の中には多いのかなという印象でした。しかし「出世できなかったご老中は会社の愚痴ばかり言っていてうるさい。ネガティブふりまくからせめて、口を閉じて欲しい」(40代/女性/その他)と、男性もいつの間にかご老中化してしまうのでご用心を!
50%以上の人が「自分はならない」と思っているけど……
次に興味深い結果が出たのが「自分が『お局様』『ご老中』になってしまう可能性はあると思いますか?」という質問です。なんと51.2%の人が「ならないと思う」と答えています。思い出してみてください。約70%の人がこれまでの人生で出会っているほど巷に多数存在しているというのに、なぜ自分はならないと言えるのでしょうか!
自分はならないと思う理由を聞いてみると、「お局様により嫌な思いをしたから、自分はそうなりたくないと心掛けている」(30代/女性/金融系)といった「反面教師にしているから」という理由を挙げる方が最も多く、次いで「ずぼらなので」(30代/女性/小売・販売系)、「身近にいる御局様が強力すぎて、とてもあんな風にはなれないと思う」(40代/女性/その他)といった「性格的に異なる」ことを理由としている方がちらほらいるようでした。また、「転職をしているため」(30代/女性/メーカー・技術系)という時間軸でお局様化を避けている人もいました。
一つの組織に長く居続けることで知らず知らずのうちにお局様・ご老中になってしまう可能性があると考えているのは、他の回答者からも現れているようです。先ほどの質問で「お局様・ご老中になってしまうかもしれない」と答えた26.2%の方々の理由を見てみましょう。
【お局様・ご老中になってしまうかも、と思う理由】
・「ずっと働き続けるつもりなので、年齢とキャリアを重ねていけばそうなる可能性はあると思います」(30代/女性/広告・メディア系)
・「勤続年数10年が経ち先輩たちは辞めていき、若い後輩が増えてきたから」(30代/女性/その他)
・「歳の離れた後輩にジェネレーションギャップを感じるため。自分の世代の常識で指導すると、うっとうしがられそう」(20代/女性/その他)
・「下の世話をするのが好きだから」(20代/男性/その他)
・「組織のため良かれと思って口出しをし過ぎるきらいがある」(20代/男性/その他)
もしかすると今あなたを困らせているお局様・ご老中も昔はこうやって「良かれと思って」いた立派なビジネスパーソンだったのかもしれませんね……。
お局様・ご老中もこんな時は役に立つ!?
それなりに経験(と年齢?)を積んでいる場合が多いお局様・ご老中ですから、ときにはこちらが「助けられた!」と思える出来事もあるようです。最後に、「『お局様』『ご老中』に助けられた・感謝した・見直したエピソード」と「『お局様』『ご老中』と上手く付き合うコツ」を教えてもらいました!
【『お局様』『ご老中』に助けられた・感謝した・見直したエピソード】
・「会社の60代のご老中ですが、休日出勤の昼休みや仕事帰りに食事に連れて行ってくれていろいろと愚痴や相談をさせていただきました。アドバイスもいただいたおかげで心を完全に壊す前に退職することもできました」(30代/女性/その他)
・「同じ部署にいる怖い女上司は思った事をバンバンと口に出す性格。ある時、部署で一番えらい部長が、部下に無茶な課題を与えて困らせていた時、女上司が『それは無理でしょう』と、はっきり部長に伝えていた。部下にだけではなく上司にもビシッと言える性格に感動しました」(20代/女性/金融系)
・「良くも悪くも姉御気質なので、頼ると盾になってくれる。『別の部署の人から関係ない仕事を振られて困ってるんです』と相談すると、鼻息荒く闘ってくれた。その代わり、その部署との関係は若干ギクシャクするようになってしまったけれど」(20代/女性/広告・メディア系)
【『お局様』『ご老中』と上手く付き合うコツ】
・「強いて言えば、一緒に仕事をしない、頼まないことかも」(40代/男性/商社系)
・「立てて、立てて、立てまくる」(20代/男性/その他)
・「貢物をする事だと思います。営業の人だけでなく事務の人も1ヶ月に1回はお土産名目で何かしら、お局様に渡していました。貰ったときは一時的に満面の笑顔になっていたので、適度な貢物は必要なのかなと思います」(30代/男性/商社系)
・「つかずはなれず、ご老中の一番にはならず、二番目、三番目くらいの仲の良さをキープする」(30代/男性/IT・通信系)
・「常に低姿勢で接する」(20代/女性/メーカー・技術系)
・「仕事についての相談やアドバイスをして、お局様に頼ることが上手に付き合えるコツだと思います」(30代/女性/小売・販売系)
いろいろと対策はありそうですが、こんな素敵な意見もありました。「やっぱり上の人はがむしゃらに頑張る人が好きな傾向があると思います。要領良くこなすだけではなく、難しい課題でもまずは努力してみたり、頑張っていると認めてもらえるし、話すきっかけもできました」(20代/女性/金融系)。こんな人が私の後輩だったら間違いなく特別扱いしちゃいますねー!(←気に入った若い子だけかわいがるのはお局様の特徴の一つです)
文/typeメンバーズパーク編集部
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