2018.03.12
社会を面白くする方法【動画付き】
思いも寄らぬ発想と行動で業界内外からの注目を集めてきた3人のすごいビジネスパーソンに、社会を面白くする方法を聞いた。矢都木二郎氏、佐々木大輔氏、沼田晶弘氏の豪華鼎談最終回。
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【プロフィール】
freee株式会社 代表取締役
佐々木大輔一橋大学在学中にスウェーデンへ留学。卒業後は博報堂へ入社し、マーケティング・PEファンド業務に従事。株式会社ALBERT、株式会社Googleを経て2012年7月にfreee株式会社を設立。企業のバックオフィスを効率化するサービスを提供している
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“MC型”教師/小学校教諭
沼田 晶弘東京学芸大学教育学部卒業後、インディアナ州立ボールステイト大学大学院で学び、スポーツ経営学の修士を修了。同大学職員などを経て、2006年から東京学芸大学附属世田谷小学校教諭へ。児童の自主性・自立性を引き出す斬新な授業が読売新聞に取り上げられて話題に
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株式会社麺屋武蔵 代表取締役
矢都木二郎「革新的で上質」なラーメン店作りを目指しコラボレーション商品も多数提案。ロッテ、獺祭をはじめ、自治体などとも幅広くコラボして斬新なラーメンを生み出す。職場環境・待遇の改善にも積極的で、「料理ボランティアの会」を通じてのボランティア活動などにも取り組んでいる
何気ない日常の中に、ヒットのアイデアが隠れている
――これまで、異端児ならではの仕事に対するこだわりを聞かせていただきましたが、今回は、皆さんの将来の野望を聞かせていただきたいなと思います。まず佐々木さん、いかがですか?
佐々木 今私が考えているのは、中小企業や個人事業主の方たちが、人工知能を使って最適な経営判断ができるようになるためのプラットフォームを作ること。私たちが今扱っている会計ソフトの中には、あらゆる取引のデータって入っている。そのデータを使って、企業がより良い意志決定をできるようになったらいいと考えています。例え財務面が苦手だったとしても、自分の特技を活かしたビジネスにチャレンジしやすい世の中を作りたいです。
沼田 私は、今回みたいな座談会や対談に、自分が担任だった子どもたちが登場するようになることですかね。「お前もあのクラス出身?」みたいな人がいっぱい出てきたらいいな、と。あと究極の話をすると、定年退職した後に毎日教え子たちにおごってもらいたいですね(笑)年に1回会いに来てくれればいいから、と子どもたちにも言ってあるんです。その頃になれば、子どものころの本音を改めて聞かせてくれるんじゃないかな、と。
矢都木 私は、ラーメン屋という職種の地位を向上させていきたいですね。フレンチや日本食の料理人さんと同じぐらい、もっと言えばそれよりも上になったらいい。みんながなりたいと思えるような職種にしていきたいですよね。
一方で、私たちがやっていることは、もしかしたら商材がラーメンでなくとも成立するかもしれないとも思うんです。お客さまに喜んでいただいて、対価をいただくということがビジネスの基本なので、麺屋武蔵のスタッフたちが、ここで学んだことを生かして違うことに挑戦していくのも良いと思っています。それで成功したら、本でも書いてもらって「大切なことは麺屋武蔵で全部学んだ」なんて書いてもらえればと(笑)
社会を面白くするには、まずは自分が社会を楽しむこと
――ぜひ皆さんにお聞きしたいのは、社会を面白くするアイデアについてです。佐々木さんは先ほど人工知能を活用した野望について触れられていましたが、今後、人口知能はもっと重要になっていきますか?
佐々木 そう思います。飲食店をやるにせよ、デザイン業務をやるにせよ、本業以外で必要になる意志決定というものがたくさんあるので、それが人工知能でできるようになると思います。わからないことがあるからできない、というものは減っていくかと。一方で、みんながビジネスをスタートできるようになるからこそ、「強み」をより伸ばすことに一生懸命になる必要があると思います。
――沼田さんはどうしたら社会がもっと面白くなると思いますか?
沼田 企業の皆さんが、もっと小学生を使ってくれたら面白いだろうなと思うんです。以前行ったGREEN POWERプロジェクトでは、子どもたちにエコについてのプレゼンを全国各地のイベント会場でやってもらったんです。子どもたちにとっては、素晴らしいイベントでやらせてもらえたという良い経験になったし、子どもたちのプレゼンを聞きにたくさんの人が集まったし。双方にとっていい成果があったと思うんです。子どもたちが「本物のビジネス」と絡めるような場所が増えるといいですね。
――では、矢都木さんはどんなアイデアがありますか?
矢都木 どちらかと言うと、自分が面白くなればいいんじゃないかと思いますね。今社会を楽しめていない人が、他の人に「面白くしてください」って言うのは違うと思っていて。まずは自分がどうやったら社会を楽しめるか考えることが大事ですよね。一人一人が、今の社会を「めっちゃ楽しい!」と感じられるようになれば、結果的に面白い社会が出来上がっていくのではないかと思います。
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※このコンテンツは、2017年にtypeメンバーズパークに掲載された動画を新たに記事化したものです。
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