トレンド Vol.70

社会人の貯金は会社の制度を上手に使って「お得かつ確実に」【男子マネー】

しっかり稼いで、たっぷり遊んで、「結婚できる男」になる!
モテる「男子マネー」
自分で稼いだお金を好きに使うのが幸せ! 若いうちは遊ばなきゃ! でも、周りの30歳前後の先輩たちを見ていると「お金がないから結婚できない」なんて壁にぶつかっているらしい……。とはいえ、お金にケチケチした男はモテない、どうしたらいいんだ~。というわけで、愛する彼女(今はいなくても)に奥さんになってもらえるよう、今からスマートなマネー力を身に付けるべし!
プロフィール画像
プロフィール画像

ハートマネー代表 氏家祥美お金と仕事の相談室「ハートマネー」代表。立教大学卒業後、旅行会社で営業職を担当。結婚や出産を経てファイナンシャルプランナーの資格と出会い、2005年にFP会社を仲間と設立。2010年より独立。結婚・出産・マイホーム購入時の家計相談のほか、転職・起業時のマネープランを得意とする。「いちばんよくわかる!結婚一年生のお金」(学研パブリッシング)、「35歳を過ぎた女性に贈るこれからのお金のお作法」(秀和システム)ほか著書多数。http://www.heart-money.net/

こんにちは。ファイナンシャルプランナーの氏家祥美です。
前回、お金を確実に貯めるなら「自動積立」がおススメというお話をしました。その自動積立も、会社の制度を使えば、よりお得に確実に貯めることができます。今回は「財形貯蓄制度」や「社内預金制度」、「従業員持ち株会」のしくみや注意点についてお話ししていきましょう。

今回のテーマ:給与天引きでできるお得な貯蓄制度

人事部や総務部などの管理部門で働く人に比べると、社外を向いて仕事をすることが多い営業職の人はどうしても会社の制度に疎くなりがち。実は知らないだけで、会社の制度には、便利に使えるお得な制度がいろいろあるんですよ。

会社の制度の中でも、最もポピュラーで使える制度の一つが「財形貯蓄制度」と「社内預金制度」です。これらは、どちらも給与天引きでお金を貯められる制度。銀行の自動積立に比べると、お金を引き出すときに会社に書類を提出するなど一手間必要なので、お金を確実に貯められる上に、銀行よりもちょっとお得な金利で貯蓄をすることができます。

「財形貯蓄制度」の始め方と4つのメリット

財形貯蓄を始めるには、会社が財形貯蓄制度を導入していることが前提になります。利用するときは、人事や総務などを通じて書類をもらい、会社が契約している金融機関(銀行、信託銀行、保険会社など)の中から積立先を決め、毎月の積立額を指定しましょう。
財形貯蓄を利用するメリットは、(1)給与天引きで確実に貯められる、(2)預金を引き出すには書類を書いて会社に提出しなくてはならず“ダラダラ引き出し”を防げる、(3)一般の預金よりも金利が高めに設定されている、(4)「財形年金貯蓄」と「財形住宅貯蓄」は非課税になる場合がある、などがあげられます。

では次に、財形貯蓄の種類について説明します。財形貯蓄制度には、以下の3つのタイプがあります。

「一般財形貯蓄」

積み立てる目的の制限がなく、契約時の年齢制限もないため、財形貯蓄の中では一番自由に利用できる。ただし、非課税のメリットはない。

「財形年金貯蓄」

55歳未満の従業員が申し込める。5年以上の期間積み立てて、60歳以降に老後の年金として5年以上の期間で受け取ることを目的とする。財形住宅貯蓄と併せて元利合計550万円までの利子等(郵便貯金や保険を利用の場合には385万円が上限)が非課税になる。

「財形住宅貯蓄」

こちらも55歳未満の従業員が申し込める。住宅取得を目的に5年以上の期間積み立てて、予定通りマイホーム購入時に利用をすると、利子等にかかる税金が非課税措置になる。財形持ち家融資を利用することができる。

財形年金貯蓄と財形住宅貯蓄では、所定の条件を満たせば、利息にかかる税金(所得税15%、住民税5%)が非課税になります。長期で貯めるお金は、非課税で貯められる効果がじわじわと効いてきます。

金利が高い「社内預金制度」と株式投資の「従業員持ち株会」

社内預金制度も、財形貯蓄同様に給与天引きでお金を貯める制度です。近頃は、こうした福利厚生制度を廃止する企業が増えていますが、もし勤務先にあったら利用をしてみましょう。
お勧めする理由は金利が高いこと。厚生労働省によって最低金利が定められていてその金利がけっこう高い(平成21年時点では、最低金利が0.5%を下回ることを禁じられていました)のに加えて、企業ごとに上乗せ金利が設定されています。福利厚生が手厚い企業に勤めていたら、巷の金融機関キャンペーンなどよりもはるかにお得ということに。

その他、上場企業などでは、自社株を一定額ずつ購入する「従業員持ち株会」などを導入している企業も多いですね。従業員持ち株会は、株式投資の要素が入るため、経営が安定して株価が上昇していくと思われる企業であることが大前提になります。

会社に良い制度があっても、それについて手取り足取り教える研修を開いている会社はほとんどないでしょう。こうした情報をしっかりキャッチアップしていることは、周囲の女性社員から「しっかり者」として認知されるのに良いアピールになるのでは? 頼られ度をアップするためにも、お得な情報は自分から聞いて早めに使っていきましょうね。

information
「35歳を過ぎた女性に贈る「これからのお金のお作法」」(秀和システム)
「35歳を過ぎた女性に贈る「これからのお金のお作法」」(秀和システム)
コミュニケーション能力を高めるには、相手のことをよく知るのが一番の早道。社内の先輩女性、営業先で、年上の女性と話す機会が多い人は、ぜひ本書を読んでみて。35歳を過ぎた女性がこれからの生活にかかえる不安や希望を身近に感じられます。そして、結婚・出産・マイホーム購入時のお金など、あなた自身の将来設計にも必ず役に立つ1冊です
Amazonはこちら

RELATED POSTSあわせて読みたい


記事検索

サイトマップ