「ダメよ~ダメダメ」は「かわいい」とセットで使え!? 営業トークで使えるニュースな話題【連載:長谷川豊】
フリーアナウンサー
長谷川 豊フジテレビ出身のフリーアナウンサー。13年間、朝の情報番組「情報プレゼンターとくダネ!」で、現場取材やニュースのリポートを担当。ニュースプレゼンテーションのプロフェッショナルとして活躍。現在はアナウンサーだけではなく、講演・執筆など、多方面で活躍中
公式ブログ:http://ameblo.jp/yutaka-hasegawa/
今週は旬なネタを話すときにどんなことに注意して話題を持っていけばいいか、僕なりに分析して、各話題の使いやすさを☆の数で評価してみたいと思います。もちろん、これはTPOに合わせてかなり変えていかなければいけませんし、あなたが男性なのか女性なのか、相手が年上なのか年下なのか……さまざまな条件で全部変わってきます。なのでもちろん『参考程度』で聞いていただきたいとは思います。
1、日本エレキテル連合のヒット ☆☆
まず、留意しておいていただきたいのが、時流にまつわる話です。このエレキテル連合のネタに関しては「古い」という前提を持たずに話すと全く寒い状況を作り出すこととなりますので注意しておいてください。
そもそも、去年の流行語大賞ではありますが、彼女たち二人の芸やお笑いの質自体は……皆さんも思っている通りでそこまで面白いものではありません。ナイナイの岡村さんたちが面白くいじることによって火のついた、典型的な「いじられパターン」と分析できます。つまり、「いじる役=突っ込み役(司会者)」がいない場合、寒すぎる現場を提供することになります。あなたが若い営業マンだった場合、条件としては、あなたが若い女性で、しかもお客さんがオジサマ以上の年齢でない限り、もはやこの「ダメよ~ダメダメ」は使わない方が無難だとすらいえると思います。それくらい、日本の流行は流れていく速度が速く、彼らはもう過去の人だと思っておいた方がいいです。あえて男性が使うのであれば、お客さんがオバ……昔のお姉さまの場合に、「相手に言わせる」形で使えばいいかもしれません。上手く誘導して、オバチャ…お姉さまが「ダメよ~ダメダメ」と言ってくれれば、音速で
「かわいい~♪」
と切り返してあげましょう。可愛くなくていいんです。口だけでもそういっておいてください。そうすれば、寒い状況は回避できるでしょう。
2、錦織圭・羽生結弦フィーバー ☆☆☆
相手が女性であったり、スポーツ好きであれば、使える話題が錦織選手と羽生君の話題です。羽生選手に関しては残念ながら、女性にしか受けないと思いますが、羽生選手の話題には相手が女性の場合、鉄板と言えるでしょう。
羽生選手は典型的な「王子様」なんです。あれほどの「王子様像」は近年なかったんです。スマート。見事なジャンプ。彗星のように現れて見事世界の頂点に。なのに、ちょっと童顔で小顔で、細身で……。そう、世のおっさんどもが1つたりとも持っていないものをすべて兼ね備えている「王子様」なのです。
その王子様が他国選手とぶつかって転倒。しかも流血! もはや少女漫画でしか見られないシーンを乗り越えての、フラフラになりながらの演技……。
あの演技を見ただけでエクスタシー寸前までいっちゃった女性陣が多いとか多くないとか。
話題の振り方としては「王子様論」が一点。まさに王子様・少女漫画のストーリーに出てきそうな羽生選手の魅力に合わせて、うまく活用できるのが「高橋大輔」選手です。どちらが好みか聞いてみましょう。お客さんが女性の場合、あまりにも正反対の2台スケート王子を比較すれば、そのお客さんの好みは分かります。羽生選手と答える相手なら優しく、スマートに営業してみましょう。高橋選手と答えられた場合は逆に、力強く、少々ぶっきらぼうでもいいので「男性」を前面に押し出して営業してみてはいかがでしょうか?
3、安藤美姫とインスタグラム ☆☆☆☆
スケートと言えば、安藤選手の話題はかなり使える話題です。「父親が誰なのか?」本当に南里君なのか?それとも言われているように妻子持ちのパパ的存在なのか?もしお客さんがゴシップ好きな人なのであれば、これだけでかなりの話題になります。もちろん、そういうゴシップ的な話題が嫌いな人も少なくありません。そういう人には安藤選手の話題は「シングルマザーとして頑張る女性」というとらえ方で話題を盛っていきましょう。逆にゴシップ好きであれば、南里君の父親が激怒しており、1500万円の慰謝料を求める、という嘘か本当かわからない話もありますし、妻子持ちのパパがヒマワリちゃんの父親だった場合、安藤さんの「男性依存」という視点で話をしてもいいと思います。昔、あなたが付き合った女性、もしくは男性に、恋人に極度に依存してしまうような人はいましたか? もしいたなら、どんな人だったでしょう? 安藤さんの話からそんな昔の話に広げてみても面白いかもしれないですね。
また、相手が若い方の場合は彼女がよく使っている「インスタグラム」についての話に広げても面白いでしょう。芸能人がかなり使い始めていますね。自分の良いところだけを、文章を使わずに写真だけでアピールできるので、芸能人がこれからかなり使っていくことでしょう。新しいもの好きであれば、その話題に広げてみましょう。
4、女子アナ内定取り消しから入社 ☆☆☆☆☆
最近の話題の中で、実は最も使いやすい話題がこの話です。と、言うのも、内定取り消しとまではいかなくとも、急な会社の都合とイチャモンによるクビなどはこれから誰でも襲い掛かってくる恐怖と言えます。
会社を相手取って裁判を起こした彼女が、果たしてうまく社内でやっていけるのか?
そもそも、同じ立場に立った時に、彼女と同じ対応をするのかどうか?
日テレさんを見てみれば、一度振り上げたこぶしをひっこめたことになりますが、企業として、この対応をどう見るか?
いろんな論点があります。しかも、それらは会社員の皆さんにとってとても身近なテーマとなりえます。自分の就職活動の時に、どんな活動をしていたのか、悲しい思いをしたことはなかったか? など、自分の生き方や苦労を自然な流れで話すきっかけにもなる話題ですね。今回取り上げた中では、この女子アナ内定取り消し→一転、入社への話題が☆5つとなる気がします。
公式HP:http://blog.livedoor.jp/hasegawa_yutaka/
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