スキルアップ Vol.37

無名議員の不倫路チュー報道を無責任に盛り上げてみる【連載:長谷川豊】

フリーアナ・長谷川 豊が「すぐに役立つネタ」を伝授!
ニュースと、トークと、営業と。
元フジテレビ・アナウンサーの長谷川豊が、営業マンが持つべきプレゼンノウハウやトークスキルを余すところなく紹介します! たまに、営業上の失敗(炎上!?)エピソードもズバッと斬るかも?
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フリーアナウンサー 長谷川 豊フジテレビ出身のフリーアナウンサー。13年間、朝の情報番組「情報プレゼンターとくダネ!」で、現場取材やニュースのリポートを担当。ニュースプレゼンテーションのプロフェッショナルとして活躍。現在はアナウンサーだけではなく、講演・執筆など、多方面で活躍中
公式ブログ:http://ameblo.jp/yutaka-hasegawa/

今、旬なネタを話すときにどんなことに注意して話題を振っていくか?フリーアナウンサーの長谷川豊が解説する、営業type式、今週の話題。その話題の「使えるか?使えないか?」の度合いによって☆の数が変化します。

今週はそこまで多くの「大きなニュース」が入っていませんね。朝からテレビを見ていても、長々と大塚家具のネタをやってるぐらい。ま、あのネタは面白いのですが……。しかし、実はこういう時こそ「面白ネタ」の宝庫だったりします。さ、では今週の話題について。

1、「アド街」愛川欽也さん卒業    ☆☆☆

キンキン、まさかの80歳です。いや、まさかです、そんなお歳だとは思わなかったです。昔、「なるほど!ザ・ワールド」を見ていた世代にとっては愛着もひとしおの愛川欽也さん。これは単純で、この話題を入り口に話すのなら「何歳まで働きたい?」が基本でしょう。もちろん見ていたテレビの話題もいいですが、同じ番組を見ており、しかもその番組をお互いが好きでなかった場合、全然盛り上がらないという不安もあります。

え? 僕ですか? 80歳までですか?冗談じゃないです。できれば50歳くらいまで働いて、それまでに貯めたお金でゴルフしていたいです。本気で。

2、「32人抜き」「40代」「慣例破り」…新社長抜擢、大手変革に勢い  ☆

こちらは、ビジネスシーンでは鉄板に思える「出世ネタ」「社長ネタ」のニュースですね。
実は、基本的にはあまりうまく話が広がらないケースが多いので注意が必要です。最近の若い世代は、昔と違い全く出世意欲がありません。少なくともこの『営業type』を読んでいるくらいの世代は、まだまだバカみたいに上の世代がふん詰まり状態なので、出世などは諦めているケースがほとんどです。「出世ネタ」がトークで盛り上がったのは昭和の時代まで。今は、少なくとも若い世代には全然実感もわかず、話題としての広がりは乏しいことがほとんどだと思いますね。

3、東日本大震災から4年  ☆☆☆

3月11日に震災からちょうど4年になります。なので、この話題は多くの方がするでしょう。「話題」というとらえ方をするのが失礼な気もしますが、やはり、皆さんお話になりたい会話であることは間違いありません。

震災の話をするときに、気を付けなければいけないことは、言うまでもないことですが茶化したりギャグにすることはさすがにやめましょう。奇をてらう必要はありません。あの日、あの時、いったい何をしていたのか? どんな思いをしたのか? いまだに残る復旧作業。自分たちに何ができたのか? するべきなのか?

震災は話のテーマとしては大きすぎるのです。なので、「当たり前の会話」を徹底的に心掛けることが必要になります。が、多くの方が話をできるテーマでもあります。いや、むしろ……話しておくべきテーマかもしれませんね。

4、ランチに付き合った女子社員に「割り勘」させるのは「パワハラ」 こんな主張はアリ?  ☆☆☆☆

こういう、大きなニュースがないときに話題になるサイトをいくつか持っておくことは、営業活動をするうえで、時としていい力となります。僕はこの「弁護士ドットコム」というサイトをかなり活用しています。例えば、今週、ライブドアのサイトでも取り上げられていたこちらの記事

まさかの相談に対して弁護士さんが大真面目にお答えしています。
41歳の女性会社員が男性社員にランチに誘われた、と。その時に、「おごってくれない! パワハラだ!」と訴えてらっしゃるわけですね。それに対する、法律的な驚きの回答。そう。こういうテーマが実は一番面白かったりするのです。いくらでも広げられる法律の知識です。

5、中川農水政務官、不倫路上キス報道  ☆☆☆

中川郁子議員の話。はっきり言って全然大物議員でもないし、はいはい、不倫ですか、で終わる話でもあるんです。一般的には。しかし、この話は展開の仕方があって、

・超旦那ラブの奥様、旦那の死後、6年後の恋愛は?

という展開の方向だと、一気にそこそこ女性たちの意見を伺える話になるのです。恋まではいいでしょう。しかし、不倫の恋の場合はどうか? 寂しかったのか? 生前、超ラブラブだったのに6年でこうなれるのか? 実はさまざまなテーマが潜んでいるニュースです。
ちなみに、恋愛トークに飽きたら、

・この情報のリーク先は誰?

というテーマが結構面白いです。今回は不倫とはいえ、相手は全然無名の(しかも比例復活組)のどうでもいい議員(←失礼)。では、こんな程度の議員の情報を、いったい誰がリークするのか? 民主党? いえいえ、考えにくいです。もっとでかいところを攻めるはずです。と、言うことは……? 身内からのリーク? 自民党からの? と推理し始めるのも無責任で面白いですね。

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本気論 本音論
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気になる社会ニュースや時事ネタに、独自の視点で斬り込む長谷川豊公式ブログ。随時更新中
公式HP:http://blog.livedoor.jp/hasegawa_yutaka/

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